〜1ヶ月前〜
小鈴「いらっしゃいませ〜。」
チリンチリンと音がなり、鈴奈庵にお客が入って来たのを知らせる。小鈴は入って来た着物姿の年配の女性へ声をかける
年配の女性「…本をいくつか借りたいんですけど、いいかしら?」
小鈴「はい。どのような本をお探しですか?」
小鈴は読んでいた本を閉じた
年配の女性「娘の為に借りたいんですけど…私は本には疎くて…。貴方が選んでくれないかしら?」
小鈴「わ、私がですか?Σ」
小鈴はびっくりして
年配の女性「娘は見た目が貴方と同い歳くらいなのよ。お願いできるかしら?」
小鈴「わ、分かりました…。」
小鈴は立ち上がると悩みながら本を選んでいく
小鈴「私と同い歳くらいと言われても人それぞれ好みが…。う~ん…。」
小鈴はとりあえず自分がお勧めできる本を手に取っていく
小鈴「えっと…。とりあえずお勧めの本を5冊選んでみましたけど。」
年配の女性「それで大丈夫です。ありがとう。」
年配の女性は代金を払うとぺこりとお辞儀をして小鈴が選んだ本を持って帰って行った
小鈴「ふぅ…。とりあえず選んでみたけど、あの中に気に入る本があるといいけど…。」
小鈴は溜息をついた
小鈴「それからその年配の女性は良く本を借りにくるようになりました。」
霊夢「…。」
霊夢は小鈴の話を静かに聞いている
小鈴「そんなある日でした…。」
小鈴は続ける
小鈴「え?私にですか?Σ」
年配の女性「えぇ。娘が貴方に会いたいって言ってて。迷惑じゃなければ会ってくれないかしら?」
小鈴は初めてそんなことを言われて少したじろいで
年配の女性「どうかしら?」
小鈴「あ、はい!私で良かったら。」
小鈴はハッとなると頷いて
年配の女性「ありがとう。じゃあまたお勧めの本を選んでくれるかしら?」
小鈴「はい。お任せ下さい。」
小鈴は年配の女性から今まで貸した本で娘さんの気に入った本を聞いていたので、それから読み取り、気に入りそうな本を選んで
年配の女性「では案内するわね。」
年配の女性は代金を払ってから微笑んで
小鈴「ちょっとお客さんの家まで行って来ま〜す!」
小鈴は家族に声をかけてから年配の女性についていく
年配の女性「いきなりごめんなさいね。」
小鈴「いえいえ、ちょっとびっくりしましたけど。」
小鈴は笑顔で話す
小鈴「娘さんはどんな方なんですか?」
年配の女性「…昔から身体が弱い子でね。病気がちで部屋に引きこもって本ばかり読んでるのよ。」
小鈴「失礼じゃなければ、どんな病気なんですか?」
小鈴は尋ねて
年配の女性「咳が止まらなくなる病気なのよ。」
小鈴「それは…。」
小鈴は心配そうで
年配の女性「あぁ、今は落ち着いているから大丈夫よ。」
年配の女性は微笑んで
年配の女性「そして家の中にある本は全て読み終えてしまってね。それで鈴奈庵に頼ろうとしたのよ。」
小鈴「そうだったんですね。」
年配の女性「着いたわ。」
話しているうちに年配の女性の家へと着いた
小鈴「ここは…。」
小鈴が見上げる先は【白旗】と表札のかかった大きめの屋敷が立っていた