【鈴奈庵】
チリンチリン…♪
小鈴「いらっしゃいませー。」
鈴奈庵の入口の鈴が鳴り、客が来た事を知らせる。入口には華麗な花が描かれた着物姿の少女が立っていた
小鈴「あ…小咲ちゃん!」
小咲「こんにちは。小鈴ちゃん。」
着物姿の少女の名前は【白籏 小咲(しらはた こさき)】。2人は知り合いで、小咲は本を読むのが大好きで鈴奈庵の常連客でもあった
小鈴「今日はどうしたの?」
小咲「うん。前回借りた本を返しに来たんだ。」
小鈴「えっ!?Σ借りた本は確か難しい内容だったはずだけど… 」
小咲「うん。難しかったよ…。半日かかったもん。」
小鈴「半日って…。」
小鈴は苦笑する。貸した本は古い文字で書かれていて、読めなくはないが内容も難しく、小鈴ですら読むのに時間がかかるものだったからだ
小鈴「ちょっと待っててね。状態を確認するから。」
小鈴は返却された本に傷や折れがないか状態を確認する
小鈴「うん。大丈夫だね。いつも綺麗に読んでくれるから助かるよ。」
小咲「本は色々と知識を教えてくれるから大事に読まないと。」
小咲は微笑む
小咲「あ、それと売りたい本があるんだけど…。いい?」
小鈴「本当?!小咲ちゃんの持ってくるのは貴重なのが多いから助かるよ!」
小鈴は嬉しそうで
小咲「これなんだけど…。」
小咲は少し大きめの本を小鈴に差し出す。表紙には【妖子の旅々】と書かれていた
小鈴「待っててね!今本の状態や内容を確認するから。」
小鈴は小咲から渡された本を嬉しそうに確認していく
小咲「その間、次に借りる本を選んでてもいい?」
小鈴「うん、いいよ。」
小鈴が本を鑑定している間に小咲は次に借りる本を探していく
小鈴「…これは…妖怪の女の子の旅の物語?ふんふん…なるほど…。」
小鈴は真剣に本の内容を確認していく
小咲「どう?売れそう?」
小鈴「うん!内容もなかなか面白いし、買い取らせてもらうね。」
小鈴は笑顔で
小咲「良かった…。うちに置いてても傷んじゃうだけだから、ここに置いて貰えた方がいいから。」
小鈴「それで?次に借りる本は決まった?」
小咲「うん。これにする。」
小咲は1冊の本を差し出して
小鈴「あ、そういえばあれは今どうなった?」
小咲「あれ?」
小鈴「辞典よ。小咲が書いている人間だけでなく、妖怪のことも調べてまとめてる幻想人物辞典よ!」
小鈴は興奮していて
小咲「あれなら少しずつ書いていってるよ。」
小鈴「完成したら是非読ませてね!もし良かったら買い取るから!」
小鈴の目が輝いていて
小咲「う、うん…。完成するように頑張るよ…。」
小咲が苦笑していると
チリンチリン…♪
小鈴「あ、いらっしゃいませー。」
小鈴が小咲の後ろに目をやるとそこには
霊夢「小鈴ちゃん。ちょっと聞きたい事があるんだけど…。」
霊夢と魔理沙が立っていた
小咲「あ…。」
小咲は唾を飲み込んだ