転生したらベル君だったので、ガチでハーレム創ってみる。 作:紫蒼慧悟
※作者はソードオラトリオを一冊も持っていません。
次の休みにいくつか買ってきます。
物心がついて暫くしてから、筋トレを開始して数年が経った。
今や俺は8つになった。8歳児だぜ。前世的に言うと、小学2年生くらいだ。
去年はオラリオで大変なことが起こっていたらしい。
そして、俺の最後の肉親が亡くなった年となった。
ヘルメスと名乗った胡散臭そうな
その時の爺ちゃんは叫ぶでも泣くでもなく只々、静かにその話を聞いていた。
俺はその時、二人の話を部屋の片隅から静かに覗いていた。
二人は俺の存在に気付いていたが、出て行けともこっちに来いとも言わなかった。
只々、事実を告げる者と報告を受ける者。その両者を俺は記憶に焼き付けていた。
その日は、一言も会話が起きずに一日が終わった。
翌日になると、爺ちゃんはいつも通りに振舞っていた。いつも通りの優しい目をしていたが、瞳の奥に悲しみを押し込めていた。そう、感じた。
あの日から、まるっと一年程が経過した。
この一年で俺の体にも変化が表れていた。なんと、腹筋が割れてきたのだ。
毎日の筋トレの成果がこうやって現れているのをこうして実感すると、努力は無駄じゃないってことがわかっていいな。
最近じゃ剣の素振りも開始していた。
といっても、村の近くにある森の中で見つけたいい感じの長さの木の枝を振るっているだけだけど。
剣を振るい続けていると、斬撃が飛んだり、増えたりするらしい。
元おっさんは何でも知っている。何でもは知らないわ。知ってることだけ。
この世界でも役に立つ前世の知識って色々あるけど、殆どがアニメや漫画の知識なんだよな。
つまりジャパニメーションは異世界転生の入門書でもあったんだ。
そんなわけないか。
自己完結したところで、今日のトレーニングを開始する。
レッツマッソー!!
「ヘルメス様、今回はなぜこんな場所まで?」
「いいからいいから。今日は面白いものが見れるかもしれないぜ、アスフィ」
胡散臭い男性の後ろをついていくのは水色の髪の少女。
本来ならば爪痕が残るオラリオの復興に注力しているはずの自分が何故オラリオから離れた田舎の村落まで連れてこられたのか、少女にはわからなかった。
しかも、連れてこられた先は村落の外れも外れ。本来ならば誰もいない場所。
だが、今は一人の少年が素振りをする光景が遠くからでもわかる。
「ここらでいいだろう。
アスフィ、見つからないようにしててくれよ」
「はい?どういうことですか、ヘルメス様?」
今いる場所は村落の外れを丁度見渡せるような丘の上に茂っている木々の傍である。
渋々と少女は主神の言うとおりに隠れながら、素振りをしている少年を観察する。
その少年は特筆すべき特徴などないように見える。どこにでもいるような村の少年だ。
「ほら、始まるぞ」
主神の言葉に眉を顰める少女の目に映ったのは、少年の背後から襲ってきたゴブリンの集団に素手で立ち向かって、一方的に返り討ちにしている、少年の姿だった。
ベル君視点のゴブリン戦は次回です。