凌辱エロゲ世界でハッピーエンドと復讐を同時に遂げる方法   作:けっぺん

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『迷い池』/オブジイヤーじゃないの?

 

 

2692:転生領域の名無しさん

結局試練の順番どうするん?

 

2693:転生領域の名無しさん

火はヒントがないとどうにもならないとしてあと三つか。

 

2694:転生領域の名無しさん

イッチが四天王と会ってバッド踏んだのって試練の最中って話でいいのかな?

 

2695:転生領域の名無しさん

オリヴィエさんが水のリなんとかさんに仕えてるってことはエルフ騎士が水と

 

2696:転生領域の名無しさん

アンデッドは?

 

2697:転生領域の名無しさん

風か土なら土ってイメージあるけどな

 

2698:転生領域の名無しさん

『ネシュア国跡』なる場所もそれっぽくはある

 

2699:転生領域の名無しさん

名前だけならそりゃアンデッド出てくるよなって感じ

 

2700:転生領域の名無しさん

暫定で土として

水の試練:

・試練の場所は『聖都イグディラ』

・四天王はエルフ騎士(男)

・ある程度話が通じそう、負けてもバッドまっしぐらではない

・でも負けた後油断するとバッドエンド

 

土の試練:

・試練の場所は『ネシュア国跡』

・四天王はアンデッド(性別不詳)

・数の暴力

・臭い

 

2701:転生領域の名無しさん

「臭い」の破壊力よ

 

2702:転生領域の名無しさん

イッチからすると笑えない感想だったんだろうなとは思う。

 

2703:転生領域の名無しさん

四天王本人が臭いとは限らないだろ!

 

2704:転生領域の名無しさん

教会に投げ込んでワンパンしようぜ!

 

2705:転生領域の名無しさん

ゾンビ娘の良さをご存知ない!?

 

2706:転生領域の名無しさん

混ぜ込むな

 

2707:転生領域の名無しさん

まだいたのかコイツ

 

2708:転生領域の名無しさん

ここぞとばかりに布教しようとするな

 

2709:転生領域の名無しさん

ゾンビ娘は屍姦にあたるのかな

 

2710:転生領域の名無しさん

そんなもん掘り下げるな

 

2711:転生領域の名無しさん

面倒な界隈が面倒な割れ方しそうだからやめろ

 

2712:転生領域の名無しさん

水と土(暫定)、どっちもバッド踏んでるけど試練の内容分かってるのはアドなんだよな

 

2713:転生領域の名無しさん

変身で有利に進められそうな気はする

 

2714:転生領域の名無しさん

その気の緩みが油断を招くんだよな。

 

2715:転生領域の名無しさん

そもそも試練に直行するの合ってるのかな。

 

2716:転生領域の名無しさん

修行というか、稼ぎポイントがあっても良いとは思う

 

2717:転生領域の名無しさん

各町で教会に寄って二つ名魔族回収してくのが修行になるんじゃね

 

2718:転生領域の名無しさん

どのタイミングで試練に挑めばいいか分かりにくいのよな

 

2719:転生領域の名無しさん

特に試練関係なさそうなダンジョンでも積極的に潜っていこうぜ

 

2720:転生領域の名無しさん

イッチじゃなくても死亡フラグだって分かる

 

2721:転生領域の名無しさん

全年齢向けのRPGだったら良かったんだけどな

 

2722:転生領域の名無しさん

とにかくイッチの行動に常にバッドエンドが付きまとっているのが問題

積極的に戦わないと勇者くんも成長出来ないのにどこで地雷と遭遇するか分からない

 

2723:転生領域の名無しさん

実際昨晩のレイスちゃんも戦ってたらアウトっぽかった

 

2724:転生領域の名無しさん

現状信用できるのが、イッチが周回で「倒せなくもない」と判断した場合だけという

 

2725:転生領域の名無しさん

エルフ騎士アウトで草

 

2726:転生領域の名無しさん

戦力差が絶望的なのにレベル上げもしにくいとかどんなクソゲーだよ。

 

2727:転生領域の名無しさん

イッチの世界っていうクソゲーだぞ

 

2728:転生領域の名無しさん

死に戻りも標準搭載。

 

2729:転生領域の名無しさん

やっぱり勝てる魔族を狩り尽くすしかない

 

2730:転生領域の名無しさん

ゴブリンの群れにも勝てることが分かったし近辺のゴブリン全滅させようぜ

 

2731:転生領域の名無しさん

イッチの世界がレベル制である前提なんだよな。

 

2732:転生領域の名無しさん

そうでもないと格上相手が本気で「死んで覚えろ」になるんよ

 

2733:転生領域の名無しさん

でもイッチの世界、作業的にゴブリン狩って後が楽になる気配はしない。

 

2734:転生領域の名無しさん

寧ろ魔族が狩られまくってることを知って危機と見た幹部格の連中がやってきそう

 

2735:転生領域の名無しさん

永久パターン防止キャラ実装済み世界なら尚更バランスがおかしい

 

2736:転生領域の名無しさん

万全を期するためしっかりレベルを上げようとしてもペナルティキャラがやってくるとかマ?

 

2737:転生領域の名無しさん

イッチのことだし試してそうではある。

 

2738:転生領域の名無しさん

ペナルティキャラに怯えつつ適度なレベル上げを強要される世界か。

 

2739:転生領域の名無しさん

※過度なレベル上げによるバランス崩壊を防ぐための仕様です

 

2740:転生領域の名無しさん

過度にレベル上げしないといけないバランスなんだよなぁ。

 

2741:転生領域の名無しさん

開発の想定したバランスで世界観が崩壊してるんよ

 

2742:転生領域の名無しさん

今年のクソワールドオブザイヤー(KWOTY)に見つかればほぼ大賞確定世界だからな

 

2743:転生領域の名無しさん

KWOTYスレ、もうここ捕捉してるし向こうで勝手に盛り上がってるぞ。

 

2744:転生領域の名無しさん

ここ最近はクソ世界というよりガッカリ世界しか見つかってなかったし

連中が注目するのも無理はない

 

2745:転生領域の名無しさん

オブジイヤーじゃないの?

 

2746:転生領域の名無しさん

うるせー馬鹿

 

2747:転生領域の名無しさん

世界観もイッチの行動も頭がおかしすぎて今後のKWOTYの審査インフレは避けられないってさ

 

2748:転生領域の名無しさん

転生領域界のヨンパチショックかよ

 

2749:転生領域の名無しさん

このまま逃げ切りを果たせるかはイッチにかかっている

 

2750:転生領域の名無しさん

不名誉なだけなんだよなぁ

 

2751:転生領域の名無しさん

別に大賞になったところでなんの特典も無いしな。

 

2752:転生領域の名無しさん

余計憐れまれるだけやぞ

 

2753:転生領域の名無しさん

つまるところ安全なのはバレない程度に痕跡を残さず雑魚を始末してレベル上げをするってスタイル?

 

2754:転生領域の名無しさん

暗殺者かな?

 

2755:転生領域の名無しさん

これが新世代の勇者か……

 

2756:転生領域の名無しさん

文句は魔王に言うべき。

 

2757:転生領域の名無しさん

ペナルティキャラなんて実はいなかった可能性にかけて魔族大量虐殺でええやん

とにかくレベルが必要なら上げないと話にならんし

 

2758:転生領域の名無しさん

エ ル フ 騎 士 襲 来

 

2759:転生領域の名無しさん

あり得そうだから困る。

 

2760:転生領域の名無しさん

勇者らしい振る舞いはしておかないと見限られそう

 

2761:転生領域の名無しさん

※故意の仕様です。

 

2762:転生領域の名無しさん

もう少しクリア可能な世界だってアピールくらいしろ

 

2763:転生領域の名無しさん

いやまあ勇者のシステム的にクリアさせる気なさそうだけどな。

 

2764:転生領域の名無しさん

約束されたバッドエンドを潜り抜けるのは王道だぞ

 

2765:転生領域の名無しさん

エロゲじゃなければな。

 

2766:転生領域の名無しさん

エロゲもまあ似たようなもんだろ

 

2767:転生領域の名無しさん

敗北バッドエンドなんて自爆コマンド押さない限り踏むようなものでもないし……。

 

2768:転生領域の名無しさん

せっかくたくさんCG用意したのに見てくれないのって嫌じゃん?

 

2769:転生領域の名無しさん

その努力をエンディングを見てもらう方に向けろよ

 

2770:転生領域の名無しさん

エンディングを見てもエロシーンフル解放されないので頑張って負けてください!

 

2771:転生領域の名無しさん

実際に体験するタイプじゃなければ面倒なだけの仕様だったんだがな

 

2772:転生領域の名無しさん

勇者の旅が魔王軍にとってのエンタメなんだし難易度緩和なんてしないぞ。

 

2773:転生領域の名無しさん

四天王みたいな重鎮倒されてもそれはそれで後任とか面倒だしな

 

2774:転生領域の名無しさん

十年に一度のフェスで魔族たちの暴走を防いでいるんやで

 

2775:転生領域の名無しさん

魔王「魔族の統治も大変なんですよ!」

 

2776:転生領域の名無しさん

マルチ凌辱バッドエンド用意している時点でそんな言い分罷り通らないんよ。

 

2777:転生領域の名無しさん

どう足掻いても有罪

 

2778:TS幼馴染系魔法使い

今から二つ名スライムを捕まえに行く。

 

2779:転生領域の名無しさん

急に来たな

 

2780:転生領域の名無しさん

全力で行け

世界にモンスター収集ゲーだと誤解させていけ

 

2781:転生領域の名無しさん

何の意味が

 

2782:転生領域の名無しさん

エログロがマイルドになるかもしれない

 

2783:転生領域の名無しさん

儚い願いなんよ

 

 

 


 

 

 

 オリヴィエと名乗るエルフと知り合った翌朝。

 リッカは直近の方針として、とある魔族の退治を提案した。

 

「……『迷い池』。あれだよね」

「……ん」

 

 イネアの町周辺に出没する大きな力を持ったスライム――『迷い池』。

 

 液状生物として有名なスライムは、自身を浸透させた液体を引き連れて自身であるかのように扱う性質を持つ。

 通常の攻撃では退治するどころか、傷つけるべき本体が液体の塊のどこにあるか判別することすら難しい。

 移動速度こそ遅いが、油断して不意打ちを受け纏わりつかれてしまえばそれで終わりだという見方も強い。

 力押しが主体であれば格上の魔族すら仕留められるという。

 

 『迷い池』はそんなスライムの中でも珍しい規模にまで成長した個体だ。

 通常、スライムは液体を取り込み過ぎると自己が薄くなり、その存在を維持できなくなってしまうらしい。

 ゆえに巨大スライムが成立するには、よほど高い潜在能力を持ったスライムが、身の程を弁えた成長を果たさなければならない。

 難儀な性質ではあるが、その制限を乗り越えて成長したスライムは非常に危険な存在となる。

 ドラゴンなどの巨大魔族すら押し潰せるほどの何十トンもの質量を統制可能となるのだから。

 

 なんでもイネアの町近くにあった池を飲み干したところから始まり、徐々に巨大化していった『迷い池』。

 大きな池が盛り上がっているように見えるそれは、近付いてはいけないと一目で分かる。

 その巨体を引きずってマイペースにうろついている姿を確認することは容易いし、認めた段階で踵を返せば逃げることも叶うだろう。

 だが、挑むとなれば話は別。

 リッカの提案からとりあえず探してみた僕は、即座にその強大さを悟ることが出来た。

 ――悟れない者は多分いない。いない筈だ。リッカも多分悟ってる。

 

「……ユーリ、怖い?」

「うん――あんなに大きいとは思わなかった」

 

 リッカが用意してくれた魔法が強いものだというのは知っている。

 サキュバスを、そしてゴブリンの群れを倒すことが出来た。それらの戦いを通して、戦い方も少しだけ分かった。

 だが、それでも時期尚早な相手というのは本能で理解できるものらしい。

 あのエルフやレイスはその類。そして、『迷い池』も明らかに格上であった。

 

「リッカは、僕に倒させたいんだよね。あのスライムを」

「無理強いはさせない。早いとは思っているし……私だって怖い」

 

 それはリッカにとって、偽らざる本音だった。

 魔族が怖い。人間であれば当たり前だけど、リッカの魔族に対する恐怖心がきわめて大きいことはこの二日間で痛いほど伝わってきた。

 やっぱりそれにも、きっかけらしいきっかけはなかったと思う。

 幼い頃のリッカは全然魔族を怖がっていなかったし、そもそも村に唯一の魔族であるカルラを連れてきたのはリッカだ。

 一年くらい前、リッカが急に変わってしまったその原因に関わっているのだろうか。

 それにしたって、原因そのものがどこから来たのかはまったくの不明なのだが。

 

 ともかくリッカは僕よりも怖がっていて、それでもあの魔法をもって僕を支えてくれている。

 無理強いしないというのも本当だ。ここで逃げるという判断を選べば、リッカはきっと頷く。

 では、何故リッカが自身の無理を通してでもあのスライムを倒したいのか。

 

 ――あの魔法を発展させたい。もっとユーリと私が、危険を切り抜けやすくするために。

 

 生存率を可能な限り高めるため。

 あのスライムと戦うこととの繋がりは僕には分からないけれど、少なくともリッカには確信があった。

 ここから先、勇者として歩み続けるなら――このスライムなど遊びでしかないような敵も現れる。

 そんな中で、死なないために。リッカは何かしらの手段を講じようとしている。

 

 勝つためじゃない。生き残るため。

 これから先の僕のため、そしてこれから先のリッカのために、今のリッカが無理をしようとしているのなら。

 僕がやるべきことは無理を引き留めるのではなく、平等に無理をすること。

 ――逃げる選択は今ではないと、直感は告げていた。

 

「……分かった。それじゃあ……少しだけ、一緒に無理しよう、リッカ」

「――――うん」

 

 それなら乗り越えられる。

 自分の恐怖を押し殺し、リッカの恐怖を支えるんだ。

 

「トランスコード、U-リッカ!」

『トランスコード! アクセプションッ!』

 

 体を解れさせ、魔法へと変わっていくリッカを見届ける。

 ここまで体を張ると決めたリッカの決意を、無駄にはしない。

 

『U-リッカ――オズマッ!』

 

 ――リッカの望むこの試練、成し遂げて見せよう。




【クソワールドオブザイヤー】
その一年で最もクソだった世界を決める転生領域の文化。通称KWOTY。
転生した世界の厳しさにやさぐれた転生者たちが生前の物好きたちを思い出し、自分の世界の過酷さを自虐しまくっていた総合愚痴スレから派生したもの。
随分長い歴史があり、今では自分たちの世界のみならず他のスレで実況されている世界を勝手に審査したりしている。
他のスレ民が本スレを捕捉して話題に出すのは自由だが、本スレの住民がKWOTYの話題を他のスレに上げることは禁止であり、民度の良さに定評がある。
あくまで彼らは自分たちの中でクソ世界を審査し、自分たちの中でクソ世界の大賞を定められれば満足なのである。
その世界における物語の大筋が一年で完結するとは限らないため、進行によっては二年連続受賞などもあり得る。
最近はクソ世界そのもののレベルだけでは評価されにくく、クソ世界と転生者の奇行が織り成す負のマリアージュが人気。

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