凌辱エロゲ世界でハッピーエンドと復讐を同時に遂げる方法   作:けっぺん

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カオスの先の未来へ/2

 

 

 ――どちらかといえば、あの時から先のことの方が、私はよく覚えていない。

 つまるところ、私が禁忌を破ってからこれまでの、混ざりもの(キメラ)としての日々。

 

 最初は……そう。エルフとしての自身の特徴を取り払おうとしたのだ。

 動機はとうに忘れてしまった。彼が変わってしまった絶望からの現実逃避か、或いは、魔族という存在への忌避感からか。

 忌々しい尖った耳を引き千切り、金の髪から色素を抜き、肌を火で炙った。

 それで、何が変わった訳でもない。血迷った末の自傷だ。どれもこれも、少し経てば元の通りに再生してしまった。

 鏡に映った元通りの自分を見て、私の“何か”は決定的に壊れた。

 

 彼の記憶を取り戻そうと四苦八苦しながらも、私は、自分のアイデンティティを放棄した。

 矛盾した行動だとは自覚している。元通りを目指しながらも、私は不可逆の先へ踏み出したのだ。

 自己の改変。それは、エルフという種族における最大の禁忌。

 エルフと他者が交わって、ハーフが生まれてくるというだけならば容認される。だが、エルフ自身が歪むことは決して許されない。

 だからなんだと、私は常識を嘲笑った。

 その“当たり前”は誰が決めたものか。過去のエルフの長か、魔王か、それとももっと前の誰かか。

 なんにせよ、馬鹿馬鹿しいと思った。どうあれ、そんなものに縛られる私自身に、嫌気がさした。

 

 しかし、どれだけ試しても、“エルフではなくなる”ことは出来なかった。

 因子を抜き出すことは出来る。だが、決して自分の内のそれはゼロにはならない。

 当然だ。四肢を千切っても目を抉っても再生するのだ。小細工したところで、元に戻ろうとする速度の方がずっと勝っている。

 葛藤と試行錯誤の中で、いつしか私は家から勘当され、そして今の私を構成する在り方に辿り着いた。

 エルフという根本は切り離せない。しかし、薄める……薄めたように錯覚することは出来る。

 他の種族の因子を注ぎ込む。それでも本来の種族の方が強くなるのは当然だが、確実に、着実に異なるものにはなれる。

 そうすることで私は、世界の構造に反逆できる。理不尽には従うしかないという常識に抗える。

 変わっていく自分を見るたびに、どうしようもない遣る瀬無さと、奇妙な高揚感を覚えた。自分が、全能に近付いていくような気がして。

 いつしか、時を巻き戻し、すべてを元通りにする力も手に入るのではと。そんな風に考えて……時の属性を追及した時もあったっけ。

 

 ……それに。こうして自分を歪めて、変わっていくと。

 新たに絆を紡いでいた彼が、心配してくれるのだ。

 

 彼は、エルフの禁忌を破った私を聖都から追放することも、関係を断つこともなく、私に接してくれた。

 聖都の長という立場から、頻繁に構ってくれはしなかったが、それでも知人、友人という程度の距離は保ってくれた。

 埋まり切らない距離感は不満だった。

 偽物の感情。耐え難い仮初ではあるが……ひとまずのあたたかさを得るには、十分な関係だった。

 

 そうこうしている内に、私は己の中で同居する因子の有効な使い方を学んだ。

 それは私が目標とするところには何一つ近付かない気付きであったけれど、私の迷いが無駄ではない証明であるかのようだった。

 こうして、結果が出ているのだ。ならば、きっといつかは。

 根拠なんてない。今や、自分が何を目指しているかさえ、はっきりとしない。

 見えない目標に向けて歩くなど馬鹿げているが、それを指摘する者もいない。

 目についたもの、思いついたものから取り込んで、自分を自分でなくしていく。そんな中で――

 

 ――ああ、そんな中で。

 たった一つだけ、聖都にいくらでもいるというのに、取り込もうという考えすら浮かばない種族があった。

 正確に言えば、魔族ではない。私たちの隣人であり、すべての種族の中間ともいえる存在。

 かれらの因子を注げば、他種同士の拒絶反応は小さくなる。都合がいいものである筈なのに、ついぞ私は、かれらにだけは手を出せなかった。

 ……何故だろうな。別にかれらを下に見ている訳でもないのだが。

 クイールと出会うよりもずっと前から、かれらを手にかけるという選択肢だけは、どうしても生まれなかった。

 


 

 ……どうでもいいことを思い出したな。そっち側は別に、回顧しなくても良いというのに。

 自覚して、なんとなく湧いてきた苛立ちを収めるために一つ深呼吸をした。

 込み上がってきた熱を呑み込み、遠くなりかけていた意識を確保する。

 まったく……こんなにも危なっかしい夢うつつは初めてだ。かといって、笑い話にはならないが。

 そんな風に気を抜いてしまえば、決定的な隙を彼は突いてくる。

 集中を切らしてはならない。意識が途切れてしまえば、そこが私のバッドエンドだ。

 

「っ、はぁ……はぁ……ッ!」

「また動きが鈍くなったな。もう、キミは限界なのか」

 

 馬鹿を言うな、と返してやりたいが――どうやら自分で思う以上に、私は消耗しているらしい。

 打ち込んだコマンドによって変質した魔弾をばら撒きながら距離を開けようとするも、時間を稼げたのはほんの一呼吸。

 握っていた光の剣を槍に変え、軽く振るうことで魔弾を迎撃した彼は、こちらに接近しながらもう一度、光を放つ。

 念のためと張り巡らせていた不可視の障壁に光の雨が突き刺さり――瞬く間にそれを打ち砕いたそれは私へと殺到する。

 

「ぐう、ぅあ……相変わらずっ、小賢しい手を……!」

「これも含めての俺の全力だ。対策を立てることなく俺に勝てると思っていたのなら、甘いと言わざるを得ないな」

 

 焼けるような痛みが全身を襲う。

 幸いだったのは、それぞれが深い傷ではなかったこと。

 このくらいならすぐに再生する。外装の維持にも、支障がない。

 だが、一刻も早く治さなければ私は確実に追い込まれていく。再生速度に長けた因子、ヴァンパイアを……。

 ……いや、落ち着け。それは最大の悪手だ。

 日光とは違えど、魔力属性としての光は連中にとって相性が悪い。くそ……最強の種族だなんだと法螺を吹いておきながら、なんと弱点の多い種族なんだ、あのコウモリたちは。

 

「ふっ――」

「ッ、まだ、まだ……!」

 

 突き出されてきた槍を刃で弾き――散った光が手元を焼いていることに見て見ぬふりをしつつ、新たなコマンドを打ち込む。

 

『ジャッカロープコード、レディ』

 

 先ほど障壁に混ぜ込んでいた因子の一つ。

 影を司る不可視の魔族、この程度で彼が気配を掴めないほどに隠れられるとも思えないが、視覚から逃れられることは確かなアドバンテージだ。

 完全に体が消えて、その場から跳躍した直後、立っていた場所に槍が突き刺さる。

 やはり、これでもただの時間稼ぎに過ぎないか。彼の視線は、相変わらずこちらに向いている。

 

「戦意が消せていないぞ、イリス」

「――分かっているともっ!」

 

 銃口の前に手をかざし、そのまま引き金を引く。

 放ったものは攻撃性を持った光線。当然、手は撃ち抜かれ、それまでの被弾とは異なる痛みに見舞われる。

 威力に長けたそれは彼の接近を抑える牽制となりつつ、私自身に変化を起こしていく。

 本来こんな手段は取らない。私にとって無視できないダメージになり得る時点で、メリットと釣り合っていない。

 それに、魔弾での攻撃に使用する因子と、肉体の変化に使用する因子は基本的に種族が異なる。どちらでも有効に働くような都合のいい種族などそうは存在しない。

 これは、数少ない例。あの連中にも、使い道があるものだ。

 両腕の変質を確認し、自分から彼に突っ込む。もう一度、混沌の刃を立たせながら。

 

「何っ……!」

 

 突き出された剣を腕の鱗が受け止める。

 ドラゴン――連中の強みはブレスだけではなく、並の攻撃など数の内にも入らない鱗の鎧も大きな特徴。

 攻撃を馬鹿正直に受け止めるなど、私のやり方ではないが……希望を掴み取るためだ。なんの価値もないポリシーの一つや二つ、投げ捨てよう。

 

「そこだ――!」

 

 だが、それでも。

 あと何度。一体何度、キミに刃を突き立てればいい。

 思い出してほしいことは、まだまだ山ほど存在している。

 夏の盛り、聖都で流行しはじめたアイスの噂を聞きつけて、彼に手を引かれて並んだあの日。

 甘たるいキャラメルの味と、彼からもらったちょっぴり苦いチョコレート味。どちらも、未だに私は覚えている。

 

「……キミはそれを、止める気はないのだな?」

「そうだよ。これが私のやり方で、私が本当に、望むことなんだ」

 

 二本の光の剣に、混沌の刃で相対する。

 力比べでは勝てる筈もない。打ち合う時間は最小限に抑えておかなければならない。

 一度後退、滑るように階段の影へと潜り込む。そういう風に因子を調整していても、この泥に沈むとも異なる感覚は不快だ。

 すぐに彼は高く剣を掲げ、広間を照らした。影はたちまち狭まっていくが、その前に別の影へと飛び移り、反撃の準備を整える。

 打ち込んだ因子により存在を薄れさせ、彼の背後まで一気に迫り、刃を振るう。

 あまり長く適応させていると肉体が維持できなくなるため、たった一回きりの不意打ち。それを確実に、希望への糧にする。

 

「……そうか、残念だ」

「ッ――――――――」

 

 だが、手応えを感じたのはその直後だけ。

 傷をものともせず、新たに生成した剣を私の足に突き立てて固定した彼の手のひらが、そっと腹に当てられる。

 加減した訳ではない。それは、攻撃の起こり。私は痛みで対処することも出来ず、手のひらから放たれたのだろう光を受け入れるしか出来なかった。

 

「っこほ……!」

 

 一瞬、視界が白だか赤だか分からない色に染まる。

 腹に穴が開いたことは想像に難くない。臓腑もいくらか消し飛んだ。一気に自身が危険な域に飛び込んだことを自覚する。

 再生を待っている余裕はない。体を奮い立たせて倒れるのを堪え、冷たく振るわれた追撃の剣をスティーライザで受け止める。

 そのままでは駄目だ。動け、後退を――

 

「っ、っ」

 

 危機的状況で加速した思考。奇跡的に体は動いたものの、途中で足は止まる。

 たん、と思いのほか軽い衝撃を感じ、いつもより熱を持った息が零れた。

 

「これは魔王に従う四天王と、勇者の味方の戦いだ。何を思い出そうとも、俺に余力がある限り、剣を手放す理由はない」

 

 その声は、背後から。彼よりも少しだけ高い声。

 リッカくんによって彼に起きた変化……それをどうにかしてやったことは、記憶に新しい。

 その時、戦いの幅を広げたいなどという、当時の私からすればわけの分からない理由で――彼に起きた変化を一時的に再現するすべを残しておいた。

 だが――

 

「っ……」

 

 光を用いた、力の分化。そんな方法、与えていないし、教えてもいない。

 自身の属性の自在な可能性から、彼は自ら導き出したのだろう。

 彼のもう一つの姿は、私の視界に映ることなく、消えていく。

 背後から静かに一撃――私を光の剣で貫くだけで、十分すぎるほどに役割を果たしていた。

 

「ゆえに、キミの戦意が不足している時点で、結果は決まっていたということだ」

「ぁ…………ぅあ、っ」

 

 意識して、声を出そうとした訳ではない。零れた空気に、自然と声が混じったのだ。

 剣を引き抜かれたことで、自由になったところを軽く押され、構えることもできない体を、斜めに切り裂かれた。

 それほど重視していなかった外装の防御力は、辛うじて私の命を繋いだらしい。

 しかし、それもここまで。度重なるダメージに限界を迎えた外装が解れていき、体を支えることもできず、階段を転がり落ちる。

 

「――、――――」

 

 口から零れたものか、或いは胸や腹から飛び散ったものか。片目に流れ込んできた血によって、視界の半分が真っ赤に塗り潰される。

 ……この一年間で、体に無視できないほどの負荷がかかったことは何度かあったが。

 ここまでは、初めてだな。

 腹に開いた穴も、再生が遅くなった。新たに刻まれた傷と、どちらを優先すべきか、体も分からなくなっているのだろう。

 それはそうか。エルフの再生能力はそれらをすぐに些細な傷にまで治してくれるほど、都合のいいものではない。

 放っておけば、遠からず死ぬ。頑丈な魔族基準でも、十分すぎるほどの致命傷だ。

 

「キミが誰より知っていると思うが、このまま続ければ死ぬ。かれらよりも私情を優先した結果、何もなせず、道半ばで」

「…………」

 

 なんだか頭の中で反響するような、いやにはっきりとした声。

 霞む視界が、彼を捉える。階段の中ほどで、彼は私を真っ直ぐ見下ろしていた。

 敵を敵とも思わないような、冷たい――視線で――

 

「……そのまま治癒を優先し、そして勇者ユーリたちを待つというのなら、俺はキミに対して何もしない。だが、まだ意味のない足掻きを続けるのならば、キミとの関係はここまでになる」

「――――――――」

 

 ――――違う。違った。

 死に瀕した私の思い込みなのかもしれないが……彼の瞳には、悔いと、迷いがあるように見えた。

 ただ、四天王として、『王剣』として振る舞うつもりなのであれば、躊躇いなんて持つ筈がないのに。

 

 たったそれだけのことが、どうしようもなく嬉しかった。

 過去に戻れた訳ではない。何も思い出していなくとも、きっと彼ならばその感情を抱いてくれたけれど。

 今の私が、成果を“誤認”してしまうのも仕方ない。“誤認”と分かっていても、心臓が高鳴ってしまうのは仕方ない。

 ああ――なんて単純だ。人の何倍も生きているエルフでありながら、これでは恋に恋する生娘のようではないか。

 込み上げてきたおかしさとは裏腹に、口角は上がることなく、しかし不思議なほどに体は動いた。

 ぐじゅり、ぐじゅりと音を立てて少しずつ再生する腹に力を入れて、立ち上がる。

 ふらつく体に、まだ早いと活を入れて、困惑顔の彼と向かい合う。

 

「……この期に及んで、何を考えている?」

「考えている、こと……? なに、最初から、変わっていないよ」

 

 頭が、視界が常に揺れているように錯覚する。耳の奥で、血の巡る音がいやに大きく聞こえる。

 まるで、酔っているかのようだ。であれば、今の私は正常な判断が出来ていないのだろうか。

 ……ならば、それでいいさ。

 今の私は――自分の望みに向けて手を伸ばすことしか、出来ないのだ。

 

「キミを、取り戻したい。キミとまた、平穏を生きたい。だから、リーテ――私と、一緒に帰ろう」

「――――」

 

 この時ばかりは、執念ではなく、自然と穏やかな声が出た。

 狂いきってしまえばどうなるかなんて、昔考えたことがあるが……もしかすると、こんな心地なのかもしれない。

 微妙な発見のおかしさは、どこか爽やかな気分に流されていった。うん……悪くないじゃないか。

 

「……私に、その才能があるかは分からないが……使わせてもらうよ、リッカくん」

 

 刃を起こしたスティーライザに指を添えて、コマンドを打ち込む。

 それまで不自然さのあったスティーライザが、不思議なほど手に馴染む。

 ともすれば、ようやく私は、これを使うに至ったのか。

 

『ERROR! ERROR!』

 

 鳴り響く警告音。それは私が、セーフティとして組み込んでおいたものだ。

 私の体を弄るためのものである以上、因子の調整には細心の注意を払う必要がある。

 自分で作っておきながら、とんと聞かなかった音。今回それが響くのは当然だ。

 外装の構築を目的とした出力は、外装のためだけの特殊なコマンドのみを受け入れるようになっている。そこに、規格に合わないコマンドを打ち込んだのだから。

 本来、こうしたところで使えるように変換されることもない。手順の失敗に過ぎない筈の運用。

 では、私の行動は間違いなのか。

 ――否、正しいのだ。正しくしてみせる。

 

 起こした刃をそっと撫でて、虹色に揺らめく混沌にほんの僅か、浸る。

 息を呑む。決意する。一つ瞬きをして、死の一歩手前で踏みとどまったことを確認し――刃を手のひらに突き立てる。

 手から噴き出す血が刃を這う。私の血という絶対命令が、エラーを無理やり抑え、コマンドを適応させる。

 

『――カオスコード、()()()()

 

 生命が触れ得ざる、深遠の誘惑。それに乗るつもりなんてない。乗ってやるものかと、ようやく笑みが浮かんだ。

 ただ、力を借りるのだ。私の、私たちの、ハッピーエンドのために。

 

「――――――――()()()()()

 

 理由ははっきりとしないけれど、これを扱うどんな時よりも清々しい気分で、引き金を引く。

 銃口ではなく刃から、打ち込んだコマンドが流れ込む。膨大な魔力、信じがたい重圧、込み上げてくる頭痛の先で、この世界の深遠に手が届く。

 

『――フォビドゥンスタイル、インストール』

 

 溢れ出した混沌に包まれて、手に持っていたものの感覚がなくなる。

 いや、それだけではない。

 体中の感覚が喪失して、一度作り直されるかのような熱の後、芯まで凍てつくような寒気が全身を覆う。

 ほんの一秒で、永遠の孤独を錯覚してしまう氷の監獄。

 

 ――それを、まやかしだと否定する。

 いつの間にか閉じていた目を力の限り開いた途端、胸の内から湧いてくる、静かな力を自覚する。

 完全に混沌と適合し、奇跡を実現させる力を得たことを、自覚する。

 

『――■-■■■■■■、■■■・■■■』

 

 あらゆる色がごちゃ混ぜに、なんの秩序もなく思い思いに張り付いた装甲が目に入る。

 ……色彩の獣だな。少なくとも今の私は、“エルフ”ではあるまい。

 どうあれかれらは、人と手を取り合うことを選んだ種族だ。

 こんな風に、先の刃を倍にもしたような混沌の爪を両手から伸ばした怪物では、人と共になど在れない。

 

「…………はは」

 

 ……この姿は、リッカくんが考えたのだろうか。かつて、私にさえ恐怖していた彼女には、こう映っていたのだろうか。

 そうだとしたら――うん。なんとも、傷つく話だなあ。

 

 まあ、甘んじて受け入れよう。ここまで踏み出さないと、掴み取れないものだというのなら。

 

 顔を上げて、光の騎士を見据える。混沌に染まった瞳にも、彼の姿は、歪むことなく映っている。

 さあ――――最後の戦いだ、リーテ。

 すべてを賭して、私なりのハッピーエンドを、勝ち取ろう。

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