凌辱エロゲ世界でハッピーエンドと復讐を同時に遂げる方法   作:けっぺん

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凌辱エロゲ世界でハッピーエンドと復讐を同時に遂げる方法

 

 

 僕たちの旅路がゲームとして構築され、ゲームとしてここまで進行してきた。

 そんなことを言われても、ピンとくるはずがなかった。

 何故ならば、僕たちにその実感が生まれないから。僕たちは僕たちの意思で物事を決めて、使命の先を夢見てここまでやってきた。

 そこに誰かの意思が介在している認識はない。

 この決意も、この勇気も、すべては僕自身のもの。リッカも、クイールも、それは決して変わらない。

 だというのに――魔王アズの言葉が偽りではないことが、伝わってきてしまう。

 どうしようもないほどに、彼女の態度も、その言葉も、僕たちに刻まれた謎を解消するための“誠意”に満ちていた。

 

「……要は」

 

 僕とクイールは、その不満を口にするのに、時間を要した。

 そんな中でリッカがいち早く、反応を示した。この世界における、最大のイレギュラーとして。

 

「要は、ユーリたちを、ゲームのキャラクターだって言いたいの……?」

「正しくは、ゲームのキャラクター()()()人間です。この世界はまだ、完全に閉じた世界にはなっていませんから」

「粗末に過ぎる。私は転生者、この世界における異物。あなたたちの計画の初めに、想定されていた筈がない。不具合を許容している時点で、その計画は成立すらしていない」

 

 リッカの反論はもっともだった。世界の完成において、世界の外から来たリッカは想定外の存在のはずだ。

 それを放置しながら、完成を宣言できる――“その程度”の計画なのか。

 リッカなりの挑発だったのだろう。だが、魔王アズは、一切動揺せずにその言葉を受け止めた。

 

「認識に相違がありますね、転生者リッカ」

「っ……何が……?」

「確かに、かつてこの世界を望んだ人々に転生領域の知識はありませんでした。かれらからすれば、あなたの存在は不具合でしょう。ですが……我がその願いを酌み、引き継いだ以上は、懸念しない訳にもいきません。未来が閉ざされ、世界が固定される結末の“力”が大きくなったならば、転生者が降りてこない筈もないですから」

 

 ――そうだ。このロスラウドには、既に転生領域の記録が存在している様子があった。

 リッカたちの転生の根幹となる領域。リッカが死後、この世界に新たに生まれ落ちた理由。

 魔王アズは確かにそれを知っていた。この世界にリッカが――転生者が来ることを、把握していたようだった。

 であれば……まさかとは思うが。

 

「……あなたは、転生者なの……?」

()()()。我ははじめから、そうなる選択肢のなかった存在です。それに、あなたより以前に、この世界に転生者が降りてきたという事実もありません」

「だったら、なんで……っ」

「――ふふ」

 

 僕のように、転生者であるリッカを通して、転生領域のことを知ったという訳でもない。

 では、一体彼女はどのようにして、転生という事象を知り得たのか。

 問い質そうとしたリッカの――いや、僕たちの焦りを、魔王アズは当然のことと受け止めた。

 

「かつて、ある一人の転生者が、小さな過ちを犯しました。己の領分である世界を超えて、転生領域の頂点を手に入れようとしました。かれの過ちは即座に正され、何も変わることはない筈でした」

「っ……なんの話をしているの」

 

 魔王アズはそれには答えず、核心の掴めない“昔話”を続ける。

 

「そう、変わることはない筈だった。その存在は、あらゆる世界に拒絶される身なのですから――その存在に仕える誠実な臣下の剣が、過ちを正した。小さな動揺が、その存在の翼を揺らし、羽根を落とした。過ちを正した剣が起こす風が、羽根をこの世界に近付けた」

「――――――――」

「そして――あらゆる物事を記録せんとする渇望の徒が伸ばした手が、偶然、その羽根に触れた。観ることだけを良しとされたその存在は、たった一つの偶然、些細な奇跡をもって、この世界に許容された――転生領域を知るのは当然でしょう。あの場所を定義し、広げたのは、他でもない我なのですから」

 

 リッカが、息を呑んだ。まさか、という言葉は、リッカの喉を超えることはできなかった。

 分からない。分からないけれど……リッカが辿り着いた憶測が、考えてはいけないモノであったということには察しが付く。

 そして、それが紛れもない真実であり、僕たちの前に立ちはだかる、大いなる存在の正体であると。

 

「――――大女神。転生領域の、創造者……!」

 

「はい――初めまして、転生者リッカ。改めて、この出会いを喜ばしく思います。我はアズ、無限の世界を救うため、あなたたち転生者に希望を見たものです。ですが先も告げた通り、女神の名など不要でしょう。この我は、羽根の一片に宿りし力をもって、この世界を閉じようとする魔王なのですから」

 

 本来この世界に生きる僕たちが感じることではないスケールの大きさに、眩暈を感じた。

 転生領域については、リッカやフミナから聞いたほんの僅かな知識を持っているのみ。それ以上を知ることなんてないと思っていた。

 誰が創ったのか。何のために創られたのかなんて、知らなくても良いことだと思っていた。

 少なくとも、世界の真実を知るべきこの場所で知り得るものだとは、まるで考えていなかった。

 思わず、リッカに目を向ける。我慢できないとばかりに、リッカは声を上げた。

 

「っ、転生領域の管理者が、どうしてこんな……! “転生者が必要な世界”を増やすようなことをしているの……!?」

「優先順位の変動、ですよ」

 

 感情的に突き付けられたリッカの矛盾を、魔王アズはたった一言で返した。

 

「はじまりの願いはこちらでした。あまねく平穏と安寧を、永遠の笑顔を。かつての理想と同じ願いを掲げる人々がいる世界に、我は受け入れられた。なればこの我は、その理想の成就に手を貸しても良いと思ったのです」

「じゃあ、転生者が来ることを……転生領域にとって、都合の悪い世界になることを理解した上で、そんなものに手を貸したってこと……?」

「そうです。我は元来、そういう存在ですから。人々の希望が嬉しい。人々の絶望が悲しい。あらゆる生命の輝きは、我にとって至上の喜びです。たった一つの世界に対する視野しかなくなったのであれば、必然、我はその世界の希望を慈しみましょう」

 

 かつて記録派が伸ばした手は、はるか世界の外の同志に触れていた。

 始まりは、ただ理想のための技術を齎しただけなのかもしれない。しかし、彼女はその後の研鑽を常に見下ろしていた。

 だからこそ、その希望が道半ばで潰えることを望まなかった。かれらの悲願を引き継ぎ、世界の完成を実行することを選択した。

 “そういう存在”になっても良いと、たった一つの世界に降りた彼女は、自らの新たな存在意義を定義したのだ。

 

「この千年は、ひたすらにシナリオを構築していました。闇雲にバランスを乱すと世界も疲弊しますから、十年に一度の試行が最短でした。変えすぎて世界が壊れないよう、徐々に概念を成立させていきました。いつか転生者が来るその時を期待しながら」

「……どう、して……?」

「各領域を管理する者でなければ知らないかもしれませんが、転生者の降誕とは観測上大きな意味を持ちます。世界が変化を受け入れやすくなり、“多少”の無理に耐えられるようになる……世界を統べるに足る強力な力を持つ転生者が多いのは、この変質に便乗しているからですね。いつか転生者が来ることが予期できるならば、その時を計画の主軸とすることも可能でした」

 

 リッカが転生特典とか言っていた、本来持ち得るものではない強力な力。

 今や、新たなる冥界となっている、僕たちの希望でもあるあの領域。

 あれを、魔王アズは世界の完成に――――いや、違う。彼女の言う“計画の主軸”とは、そういうことではない。

 もっと単純に、世界に無理をさせるための鍵として。

 

特異点(チェックポイント)……あなたの存在は、試行の開始地点として最適だったのです、転生者リッカ」

「…………わた、しの……繰り返しは……」

「はい。勇者の旅路、その一年間の揺らぎを安定させるためにあなたを使いました。五千と四十……このまま続けていれば五万年以上の年月ですからね。流石にそこまで命の変化を停滞させるのは難しいですが、ちょうど良い節目に、あなたは現れてくれました」

 

 時間が掛かりすぎる。何万年も経てば、人や魔族の在り方も当然、変化してしまう。

 そんな途方もない未来まで、必要であれば彼女は計画を続けるつもりだったが……そもそも、そこまでの必要はないという確信も、また存在していた。

 転生者がこの世界にやってくることを分かっていたから。それだけの世界になると、魔王アズは当然理解していた。

 はじめから、魔王アズがかつての人々から引き継いだ計画は、転生者ありきのもので。

 ――この世界に生まれたその瞬間から、リッカの“繰り返し”は決定していたのだ。

 

「……ここまで壊してきた、あの楔が創る分岐っていうのは」

「あなたたちが旅を終えた先の結末(エンディング)、その分岐です。秩序よ在れ、混沌よ在れ、自由よ在れ、支配よ在れ……四天王の望んだ世界を、あなたたちの旅路の選択次第で実現できるのです。……今回は難しいですが、気になるのならば“次”にどうぞ」

「“次”って何? もしも魔王を倒したら、どうなるの」

「永遠の停滞か、また“別の可能性”の探求か、どちらでも好きな方を。停滞ならば、新たな危機は発生せず、新たな思想は発生せず、新たな会話は発生せず、波風の立たない世界が続きます。探求ならば……そうですね。次は水以外の試練から始めてみるのはどうでしょう。考え方を変えてみると、もっと上手くいくかもしれません」

「私はもう“次”さえ望めない。探求とやらを選んだところで私が残る筈もない――っ」

「我がその魂を保障しましょう。この世界に在る限り、我はあなたを庇護します」

 

 リッカが次々にぶつける疑問を、彼女は感慨もなく答えていく。その度に、リッカの呼吸は荒くなり、焦りが、苛立ちが募っていく。

 あらゆる疑問が、魔王アズの想定内。僕が感じる悔しさよりも、当然リッカのそれの方が大きかった。

 

 

「――――ッ、ただの冒険譚じゃなくて、こんな方向性(ジャンル)にした理由は!?」

 

「――――末期に、人々にそう願われたからです」

 

 

 真実を聞いたリッカに生まれたのだろう、一番大きな疑問。自分はどうして、この繰り返しの中でここまで苦しまなければならなかったのか。

 五千を超える苦痛の集大成たる疑問への回答は、たったそれだけ。あまりに端的な言葉に、リッカは立ち尽くした。

 ……頭がごちゃごちゃだ。少しずつ呑み込めてはいる筈なのだが、その一つ一つがうまく纏まらない。

 それでも――今の違和感を口にせずにはいられない。

 

「……魔王、アズ」

「なんでしょう、勇者ユーリ。ふふ……人の子に名を呼ばれることのなんと嬉しいことか」

「平穏を望むのなら……笑顔を望むのなら、どうしてリッカはこんなに苦しんでいるの?」

 

 いつ終わるかも分からない繰り返し。苦痛しかなかった、その旅路。

 リッカは無理を続けて、それでも歩かないといけなかった。一度でさえやり過ぎな仕打ちを、五千を超えて味わってきた。

 それをどうして、この世界は許容できているのか。これからも、その苦痛を残したままとできるのか。

 世界が完成すれば、僕たちに関係のない者たちは不要な理不尽が起きず、平和でいられるのだろう。何度繰り返したところで変わらない、決まった生活を続けるのだろう。

 だって、かれらに勇者の使命への関心はなく、生まれ育った場所で生き続けるという、魔族に襲われない手段も確立されているのだから。

 ……それがどうした。それではリッカも、僕たちも救われていないじゃないか。

 

「僕たちだって苦しんできた。みんな、どうしようもなく苦しんで、それでもここまで歩いてきた。旅をする僕たちは、平穏の対象外なの? ――答えてよ、世界の完成で()()()()笑顔は、リッカの笑顔を奪うほどのものなの?」

 

 別に、世界全部とリッカの失われたものが等価だなんて言わない。比べられないものだというのは、分かっている。

 だからこそ、それは本当に正しい犠牲として成立するものなのかと、僕は思わずにはいられない。

 僕たちだけではない。ここまで、生きたいという気持ちを奪われてきた勇者たちも同じだ。

 この世界の希望を慈しむのであれば、どうしてここまで、希望を踏み躙るような旅が繰り返されてきたのか。

 その答えを求めて問いを投げかければ、魔王アズは初めて、その穏やかな笑みを曇らせ、言葉を紡ぐのに僅かな時間をかけた。

 

「……残念ながら、その矛盾は我が妥協すべきものです。何故ならばそれこそが、我に投げかけられた望みのかたちだったのですから。小さな犠牲にフォーカスを当てることで、その他を危機から遠ざける。とても苦しいことですが、最後に訴えられた願いが、それだったのですから」

「――――そんなに苦しいなら、どうして妥協できるんだよっ!」

 

 仕方がないと、小さく首を横に振った彼女に、胸の内が熱くなった。

 指先から頭までいっぱいになる激情を、その答えを聞いて抑えていられる訳がなかった。

 

「世界が平和になるだけならそれでいい! なんでそのために犠牲が必要なのさ! こんなことをできるくらいの力があるなら、本当の意味で“誰も苦しまない”世界が創れただろ!」

「……ユーリ」

「ユーリくん――」

 

 かつてその平和な世界を望んだ者は、理不尽を嫌悪したのかもしれない。

 だが、その結果がこれだというのなら、かれらの願いこそが理不尽だ。

 魔王アズが叶えようとした願いが何だったにせよ、勇者の使命を、リッカの繰り返しを良しとした以上、僕たちがそれを受け入れることなんてできない。

 

「千年も昔の誰かの悲願なんてどうだっていい。今を生きる僕たちは、ハッピーエンドのその先に辿り着きたいんだ――誰が考えていた訳でもない、明日の向こう側に!」

「――――――――――――――――」

 

 怒りを火種にして、自分の勇気を燃え上がらせる。

 勇者という存在が世界の完成のための生贄だったとしても、この勇気が熱を持つ理由は変わらない。

 リッカとともに――みんなと一緒にハッピーエンドに辿り着く。その先へと踏み出すためのもの。断じて、閉じた世界に振り回されるためのものではない。

 

「はい――はいっ! その決意に引っ張られて、僕もここに来たんです! 正直ほとんど話は分かりませんでしたけど……過去の人たちの願いを否定しないと、僕たちは明日さえ迎えられないんですよね――だったら否定します! 僕たちはもっと生きていたい! もっともっと、幸せになりたい! 現在(いま)をもっと楽しんで、未来へ歩いていきたいんですから!」

 

 クイールも高らかに宣言し、聖剣を掲げる。

 そうだ――僕たちは生きていたい。それは、過去を否定するのに十分すぎる願いだ。

 散々使命に振り回されて、最後の最後まで世界に振り回される。そんな運命、納得できる訳がない。

 だったら、とことんまで否定する。決めつけられた運命なんて必要ない。僕たちは、僕たちのやり方で未来を切り開く。

 

「リッカ!」

「……ん、ありがとう、ユーリ。ここまで、随分欲張りにはなったと思うけど……掲げる願いは変わらない。ハッピーエンドと、復讐。それを遂げるために壊さなければいけないのが、そんなふざけた願いなら。そんなものが、私たちの幸せを否定するのなら――」

 

 リッカと共に、互いの指輪を輝かせる。

 未来を照らす光。閉じようとする世界の隙間から、僕たちが歩いていくべき道を見つけ出すための光。

 これが、僕たちを否定しようとする過去の願いを否定する、僕たちの決意の証だ。

 

「――私たちは、最後まで抗い続ける!」

 

『インフィニティリンク!』

『エタニティリンク!』

『マスター! マックス! エクストリーム! オーバー!』

 

 リッカと指輪を重ねる。クイールが自分の限界を解き放つ。

 

『トランスコード! イグニッション!』

『ブレイブコード! オーバーロード!』

 

 最初の頃には想像もできなかったほど、強くなった。それはすべて、この時のため。

 あとは、たった一つ。この場で勝って、生き残り――明日へと踏み出す権利を掴み取るだけだ。

 

『オールリンク!』

 

 リッカと存在を一つにする。クイールの決意の翼が広げられる。

 二つの輝きのそれぞれは、魔王アズが放つ輝きには及ばないかもしれない。

 けれど――僕たちは力を合わせてここまでやってきた。二つを合わせた輝きは、彼女にも決して劣っていない。

 

『パーフェクトユニゾン! ビー・ウィズ・U-リッカ!』

『オーバーアップ! Q-クエスター! 超・究極(Overly)ッ!』

 

 勇気の結晶たる外装をそれぞれ纏い、並び立つ。

 負けることなど考えない。危機に陥ったのならば、その時に打開策を考えればいい。

 今想うべきは、未来だけ。手に入れるべきものを強く願い、僕たちの使命の終着点を打ち倒す。

 

「……それがあなたたちの願いのかたち。今を生きるものたちの望み。――よろしい、なれば」

 

 口を閉じて、僕たちの言葉を聞いていた魔王アズは、玉座に腰かけたまま両手を広げた。

 重圧はかかってこない。ただ――僕たちに対する認識が、その時決定的に変化する。

 

「その意思のすべてをぶつけてきなさい。世界を創るほどの願いと、世界を壊すほどの願い。残るのはただ一つ――我が見定めましょう。尊ぶべきは、どちらなのか」

 

 僕たちが抱くものもまた、一つの願い。誰に作られたものではない、僕たちの意思。

 それを認めたのならば、あとはその大きさをぶつけるだけ。この千年を――いや、さらに過去から続く悲願を砕くに相応しいものであると――!




【大女神アズ】
転生領域の創造主。
異なる世界を観測するすべを持ちながら、異なる世界に干渉する権利を持たなかった、『あらゆる世界から拒絶されたもの』。
ゆえに永劫の観測者として己を定義し、すべての世界の狭間となる場所に、あらゆる世界観、あらゆる時間軸から外れた次元たる転生領域を創造。
それらの絶望に涙し、終点を打破するために、死してなお、確かな善意と瑞々しい魂を持つ者を転生させる法則を確立した。
その後も世界は無限に広がり続けた。可能性を映す鏡たる翼をどれだけ広げても、観測を実行するマニピュレーターをどれだけ増やしても追いつかないほどに。
転生領域を区画ごとに分け、それぞれに管理者を置き、一人の側近を置くことでどうにか維持できていたが、転生者の在り方……というか転生という概念の価値観が短期間で様変わりしつつあり、変革を迫られている。

――本作の世界における『魔王アズ』は、この大女神の神格の一端。
ある時、一人の転生者が、手に入れた力に増長し、大女神を我が物にしようと転生領域に乗り込んできた。
結局その転生者は何も成し遂げることは出来なかったが、その出来事による僅かな動揺が大女神の翼を揺らし、羽根を散らした。
その羽根を偶然、記録派が観測――単一の世界から触れられたことで、その世界にのみ干渉するすべを得た神格が、記録派の末期の願いを聞き入れ、実現させるために顕現したものである。

【催眠王】
第6話「『初戦試験官』/そこに変身ヒーロータグがあるじゃろ」836レス目とその前後を参照。
覚えている人は怖いすごい。
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