『おい!………おいっ!生きてるか!』
声が聞こえる。重い瞼を開くと眩しい光が目に差し込む、思わず顔を顰めると、おっさんが目の前に映る。気分は最悪だ。なんで目を覚まして一番におっさんの顔なぞ見なきゃならんのだ。どうせなら美少女がよかったなー(泣)そもそも、俺は昨日は自宅でFF7を一日中プレイして眠くなったので寝ていたはずだ。それなのに、何故こんな道端でねっ転がされていたのだろうか。ドッキリにしてもあまりにも大胆な犯行だろう。まっ!そもそもそんな友達居ませんけどねっ!ヤベェ、自分で言ってて死にたくなってきたわ。(泣) それにしても建物が全体的に前自体的じゃ無いだろうか、まるでタイムスリップでもした様な感じだ。それになんだか身体の感覚がなんかおかしい。何がおかしいって、首を寝違えたとか、関節が痛いとかそんなレベルじゃない位違和感を感じまくっていると、
『よかった!生きてる!取り敢えず水でも飲め。ほらっ』
おっさんに水が入った木皿を差し出される。どうやらおっさんはとてもいい奴だった様だ。悪かったな!おっさん!よくよく考えたらおっさんに起こされたのも悪く無いじゃ無いか。(手のひらドリル)よく考えたら美少女に起こされた事などなかったしな!はっはっはっ!(泣)イカン、また変にネガティブな思考が入ってきた。それはそうと、俺はおっさんに差し出された水を飲もうとして手を差し出すと、黄色い羽が漸く光に慣れてきた視界に映る。手を動かそうとすると羽が動く。まるで自分の身体の様に
『クェー!(って、鳥になってるー!)』
って、言ってる場合じゃねぇー!えっ、何これ!なんで俺鳥になってるの!確かに昨日FF7をプレイして、わぁー!チョコボ可愛いなぁ!チョコボになったら美少女達に可愛がって貰えないかなぁ。ああーチョコボになりてぇなぁ!なんてアホな事考えてたけど!ってゆうか全体像どうなってんの?!そもそもここ何処よ!明らかに日本じゃねぇし!何なら地球ですら無さそうだし!色々とツッコミ所あり過ぎるだろ!ってこんな事考えてる場合じゃねぇな。早く俺の状態を確かめないと!
そう思いかなりパニックになりながらも近くにあった水溜りに反射した顔を覗くと、丸いクリクリとした目と嘴、頭にアホ毛が立っているまるでマスコットの様なデフォルメされたチョコボがそこには映っていた。
『クェー!(これ、完全にチョコボじゃねーかよ!)』
こうして俺の異世界生活が始まった。