その鹿毛、芦毛好きにつき   作:ガラクタ山のヌシ

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出来ました〜


ジャスタウェイ。こりない。

芦毛ウマ娘と一言に言っても、その描き出すコントラストや紋様は多岐にわたる。

その味わいは個々人によっても異なり、見ているだけでも面白い。

 

ゴールドシップは幼少の頃は茶髪だったと言うし、同じ芦毛と呼ばれるカレンチャンやセイウンスカイ、タマモクロスなどと見比べても、その違いは一目瞭然。

とは言え、うら若き乙女をそう見つめるものでもなく、せいぜいがレースやトレーニング中に目にするくらいだろう。

そう、例えば……………。

 

「フフフフフ…ついに開催されますは芦毛記念ッ!!まぁ…ただの模擬レースなんですが…この日、この時のために生徒会室前の目安箱に毎日毎日二十枚ほど要望を入れ続けた甲斐もあったと言うものです…」

 

双眼鏡を手に、参加者の芦毛を食い入るように見つめているのは、他でもないジャスタウェイである。

 

「ハヤヒデ先輩にマックイーンさんに…グフフ…壮観ですねぇ〜♪」

 

だらしない笑顔を向けて、双眼鏡を覗き込むその様は何かしらのハラスメントに引っかかりそうである。

 

「幸いシップは自身のトレーナーさんを簀巻きにして何処かに向かったそうですし…後はバレなければ何の問題もありませんよねぇ〜♪」

 

もはやフラグとしか思えない発言をするジャスタウェイ。

そうしてはじまった模擬レース。

ゲートが開き、各ウマ娘一斉に飛び出す。

 

「うっひょ〜〜!!キラキラと風にたなびく芦毛、香ってきそうなほどに美しい芦毛、コレだからやめられないんですよ〜♪」

 

わざわざ芦毛団扇まで持って来た甲斐がある。

内心でジャスタウェイは歓喜していた。

 

やがてレースは中盤から終盤に差し掛かる。

 

先頭を行くのはセイウンスカイ。

しかし、後方からオグリキャップが上がってくる…そして、さらに後ろからタマモクロスが末脚を炸裂させてカッ飛んで来て、先頭を捕らえにかかる。

かと言って、他のウマ娘とて黙ってやられはしない。

メジロマックイーン、ビワハヤヒデの両名は驚異的な粘りを見せて食い下がる。

が、しかし…そのさらに後方からやってきたゴールドシップに先頭を入れ替わり、ハナ差でゴールイン!!…ゴールドシップ?

 

双眼鏡から目を外し、ここにいないはずの盟友の姿を再認識してキョトンと小首を傾げるジャスタウェイ。

なお、隣にいる彼女の同士ことアグネスデジタルは途中からいつものごとく失神していた。

未だ呆けているジャスタウェイに、レースを終えた盟友がズカズカと歩み寄る。

 

「よぉ〜ジャスぅ〜面白そうなことやってんじゃねぇかよぉ〜?」

 

表情こそニコニコと笑顔であるが、放たれる圧は尋常では無い。

かと言って周囲はいつものことかと庇う様子もない。

まぁ、自業自得と言われればその通りではあるが。

 

「い…いやあの…シップ?これは違くてですねぇ…」

 

見苦しい言い訳をするも、盟友にはお見通しのようで……。

 

「ほぉ〜ん!?そんじゃあゴルシちゃんに付き合ってもらおうかぁ〜!?」

 

そう言っていつの間にやらジャスタウェイを簀巻きにするゴルシ。

 

「ごめんなさいシップぅ〜!!」

「フフフフフ…今日から三日間は連れ回してやっかんなぁ〜!?ナカヤマの行きつけの怪しい店によぉ〜!!」

「ヒィ〜〜ン!!あ、でもシップと一緒ならいいかも…」

 

そのままゴルシは俵担ぎでジャスタウェイを連れ去ったのだった。

 

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