その鹿毛、芦毛好きにつき   作:ガラクタ山のヌシ

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ドロワイベ、取り敢えず完走出来たので。


ゴルシとドロワ?な十六話

『リーニュ・ドロワット』

 

通称ドロワ。

 

それはトレセン学園名物の、新学期前に生徒主導で行う行事であり…。

 

「ほらほらジャスぅ〜、ちゃんと着いてこいよ〜♪ワンツーさんしーほいほいっほほ〜い♪」

「シップぅ、早いですってぇ〜…」

 

参加者たちはそれぞれがそれぞれ、デートと呼ばれる特別なパートナーを組む。

 

ダンススタジオにて、珍しくやる気を出しているのはゴールドシップ。

そして、やはりと言うべきか…そのデートはジャスタウェイである。

 

「ほぉ〜れほれほれぇ〜♪普段振り回してくれてるお返しだぜ〜♪」

 

アクロバットで奇妙奇天烈、破天荒なダンスと言えるかも分からないリズムを刻むゴルシ。

 

「まったくシップは…まぁ、そんなところも大好きですけどッ…ね!!」

 

そして、なんやかんやいいつつも、それをしっかりカバーし支えるジャスタウェイ。

 

まさに、学園の問題児と優等生といった対比のある良いコンビ…もとい、デートに仕上がっている。

 

ちなみにゴルシが度々絡みに行く、芦毛のお嬢様ことメジロマックイーンは今年はトウカイテイオーとデートを組んでの参加とのこと。

 

どちらも育ちの良さや運動センスの高さから、ハイレベルに纏まっているだろうことは想像に難くない。

 

しかし、この二人とて阿吽の呼吸。

伊達に幼少の頃から互いを盟友だと思ってはいない。

 

「ところで…シップ?」

「あん?なんだよ?」

 

床に座り、休憩中の相棒にジャスタウェイは問いかける。

 

「ベストデート賞って狙うんですか?」

 

『ベストデート賞』

 

それはドロワに於いて、最も記憶に残るダンスを見せたデートに贈られる称号である。 

ちなみに先ほどのトウカイテイオーとメジロマックイーンは今年のベストデート賞候補の筆頭だとか…。

普通なら、それを狙って邁進するのだろうが…。

 

「ま、ゴルシちゃんは楽しけりゃいいや〜♪」

「同感ですね〜」

 

デートの二人は、そう笑いながら言う。

 

結果としてベストデート賞がもらえるんなら、ラッキーくらいの心持ちなのだろう。

 

とは言え…別に二人してドロワをなめている訳ではない。

まぁ、実際そのくらいの方が気楽と言えば気楽だし、気負いすぎてパフォーマンスが落ちてはそれこそ本末転倒だ。

 

無論、練習はきっちりやる。

やる気になった時のゴルシの集中力は凄まじいものがあるし、それに必ず付き合うのがジャスタウェイというウマ娘だ。

 

そして、ドロワ本番が近づいてきたある日のこと…。

 

「あ、そう言えばシップ?衣装ってどうするんですか?わたし、何も聞いてませんけど…」

「ふっふっふ…ついに聞いてきたなぁ?ジャスぅ〜…」

 

その時、ジャスタウェイは直感…というより確信した。

 

あ、ネタに走る気満々だな…と。




次回に…続く。
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