その鹿毛、芦毛好きにつき   作:ガラクタ山のヌシ

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ドロワ回の続きです〜。


ゴルシとドロワ?その2、な十七話

リーニュ・ドロワットには所謂ドレスコード…まぁ要はその場の雰囲気を壊さないようにするためのある一定の基準がある。

 

学校や職場での制服や、スポーツ選手のユニフォームみたいなモノだ。

 

そして、その衣装は大別して、学園から貸し出しされるものと、生徒が各々で用意して着るものの二種類がある。

 

大抵の生徒はせっかくの機会なのでと後者を選ぶのだが、前者の方でもなかなかに種類が豊富らしいので、それはそれでアリらしい。

 

そして、ゴルシとジャスタウェイのドロワで着る衣装は……。

 

「おぉ…どんなモノかとワクワク…もとい、心配していましたが、コレはなかなか…」

 

ジャスタウェイが来ているのは所謂タキシードのような衣装だ。

緑を基調として全体的にシックに纏められ、彼女の長い髪は首の裏辺りで束ねて邪魔にならないよう工夫されている。

その髪紐には、小さいながらも両端に金色の錨があり、それ単体でもなかなかオシャレポイントは高い。

総じて品のある逸品に仕上がっていると言っても過言ではないだろう。

因みにデザインはゴルシが一人で担当したらしい。

 

「ったりめーだろ〜?最初っからブッ飛ばしたらウケなんぞ取れねーだろーが」

 

寮の自室でゴソゴソと着替えつつ、そんなことを言うゴルシ。

 

「ふっふっふ…ジャスよ見さらせ!!そして驚け!!これが!!ゴルシちゃんの!!ドロワ衣装じゃ〜〜〜い!!」

 

バサァッと衣装をたなびかせ、堂々登場するゴルシ。

 

その衣装は、赤に黄色に青に緑に…と、さまざまな色が入り混じったグラデーション。

しかし、何故か統一感があり…。

そして、ジャスタウェイにはどこか既視感のある模様が入っていた。

 

具体的には…背中の辺りに立派な鯛が跳ねている様が見事に表現されている。

その様はまさに…。

 

「まるで大漁旗ですね。よく似合ってますよシップ♪」

「はぁん!?そんなんトーゼンだっつーの!!さぁさぁ!!いざ!!ドロワに乗り込むぜ!!野郎ども〜〜!!」

 

受付のナイスネイチャに参加の意思を告げて、いざ本番。

 

奇抜さと基礎の入り混じるそれはウマ娘達の視線を一時は集めたが……。

 

「いやぁ〜、負けましたねぇ」

「だなぁ〜」

 

体育館の外で、はちみーを飲む二人。

 

流石に本日の大本命が現れてからは、あっさりと注目をそちらに持って行かれてしまった。

やはり、あの二人は良いライバル同士であり、切磋琢磨し合える仲間なのだろう。

 

「それに、私としてもオシャレした芦毛ちゃん達も見られて眼福でしたし〜…って、あ痛ァァァ!!」

「よ〜し、ジャスぅぅぅ、負けたからにはゴルシちゃんとゴルゴル星で特訓じゃぁぁぁい!!」

 

先ほどの失言のせいか、ゴルシに首根っこを掴まれ明後日の方向へと連れられるジャスタウェイ。

 

それは正に、二人の友情の硬さと……。

 

「オラオラァァァ!!よその芦毛なんぞ考えてる余裕はねぇからなぁぁぁぁ!!」

「ひぃぃぃん!!勘弁して下さいよぉ、シップぅぅぅぅ!!!」

 

ゴルシの嫉妬深さの現れなのかも知れない。

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