その鹿毛、芦毛好きにつき   作:ガラクタ山のヌシ

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ふおおお!!久々にキマシタよーコレ〜!!


たまたま続いた第五話

「フフフ…いいですねぇいいですねぇ…」

 

今日も今日とて、自らの心のメモリーに芦毛ウマ娘達の素晴らしさを保存しているジャスタウェイ。

 

「ま〜たやってんの〜?」

 

背後から声をかけられるも、ジャスタウェイは焦らない。

それと言うのも、ジャスタウェイからすれば別に盗撮だったり、なんだったりといったやましい事をしているわけでも無い。

彼女がグラウンドの端に陣取っているのも、そもそもからして、あくまで彼女らのトレーニングの妨げにならないようにするためという配慮だ。

 

「おや、貴女が声をかけてくるとは珍しいですねー。トーセンジョーダンさん」

 

振り返り、声の主を確認するなりジャスタウェイは意外そうな顔をする。

トーセンジョーダン。彼女の盟友ゴールドシップとは犬猿の仲とも言えるほどの不仲…と言うか、メジロマックイーンの次くらいにゴルシが絡んで行くウマ娘で、ある意味仲良し…と言えないこともないことも無いくらいの仲だ。たぶん。

 

「毎日毎日飽きないねぇ…」

「ええ、飽きませんとも。彼女らは毎日、毎分、毎秒変わっているのですから。あの燃えたぎる闘志、決して諦めない魂の煌めき、勝ってなお、或いは負けても次を見つめる気高い精神!!いつまでだって見ていられますとも!!あぁ〜…このまま時間が無限ループすればいいのに…」

 

うっとりした顔でそんなことを言うジャスタウェイに、ジョーダンは「相変わらずだねぇ」と苦笑い。

 

そんな時だった。

 

「ジャぁぁ〜〜スぅぅぅ〜!!」

 

ドドドドドドドド…と、土煙を上げて駆け寄ってくるのはゴルシことゴールドシップ。

ご存知ジャスタウェイの無二の盟友であり、なかなかのヤキモチ焼きちゃんだ。

 

「てめぇ!!ゴルシちゃんをハブってよりにもよってジョーダンと仲良くおしゃべりなんぞ、良いご身分だなぁぁ!?」

 

しかし、そんな怒れるゴルシを前にしても、ジャスタウェイはのほほん…としている。

 

「嫌ですねぇシップ。盟友だからこそ、貴女のトレーニングを邪魔すまいとする麗しい友情でしょう?それにお出かけは明日の約束なんですから、今のうちにシップニウムを絞っておかないと…」

「シップニウムって何よ?」

 

当然のツッコミを入れるジョーダン。

 

「良い質問ですねぇ!!」

 

それに食いつくジャスタウェイ。

 

「ほら、人間さんもウマ娘も栄養素とか酸素って無くなると生きていけないじゃないですか?」

「うん、ま、そうねー」

「私にとって、第三のそれがシップニウム…つまりはシップとのじゃれあいや掛け合い、競い合いでしか取れない養分と言いますか…」

「で?それが何でここ最近ゴルシのヤツに関わらないことに繋がんのよ?」

「ほら、お腹が空いてる時っていつもより美味しく感じるって言うでしょう?それをシップでやってみようかなぁと…」

「…マイペース過ぎじゃね?」

「って言うかシップ?別にそこまで極端に貴女を避けてる訳じゃ無いでしょう?毎朝のおはようのスキンシップも、休み時間の耳としっぽのお手入れも、おやすみの時のマッサージだって必要な分はちゃんとやってるじゃないですか。何が不満なんです?」

「いたれりつくせりじゃん…」

「シップはものぐさちゃんですからねぇ〜。昔っから基本やろうと思えば何でもできるのに面倒くさがってやらないので…お母さん心配です」

「あはは…」

 

などと、ゴルシに睨まれながらも談笑する二人。

肝が太いと言うか、これも慣れなのか…。

 

「というか、おはようのスキンシップが気になるんだけど…」

「ああ、それはですねぇ…」

 

ものすごい勢いでぐわしっと、トーセンジョーダンの肩を掴む

 

「おぉ〜っと!?ゴルシちゃんこれからジョーダンと話したいことがあるからまったなぁ〜☆」

 

すると、ゴルシはそのまま走り去って行ってしまった。

 

ぽつん…と残されるジャスタウェイ。

 

「むぅ〜…」

 

盟友とお話ししたと言うのに、その顔は不満そうだ。

 

「…そこ、連れてくのは普通私じゃありません?」

 

小さくそう呟くなり、珍しくほっぺを膨らませるジャスタウェイなのだった。




たまには、逆の立場ってのも…ね。
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