ゴールドシップとジャスタウェイ。
二人の盟友は今、海に来ていた。
「シップ…遅いですねぇ…」
既に水着(パレオ)に着替えていたジャスタウェイ。
ビーチパラソルの下でのほほん…と待っている。
おかげで真夏の太陽に照らされた熱い砂の上でステップしないで済んでいる。
目の前には青い空に青い海。
ビーチは貸し切り状態で、まさにバカンスといった様相だ。
「そう言えば、シップ…わたしに見せたいものがあるとか何とか…」
優雅にトロピカルジュースを飲みつつふとそんなことを思い出す。
ちなみに今回はいっしょに水着を買いに行ったわけでは無いので、ゴルシがどんな水着を着ているのか、ジャスタウェイは知らない。
「ふふ…どんな水着で来るんでしょうねぇ…」
王道のビキニだろうか、それともトレーニングでも着ているスク水だろうか、いやいや、もしかしたらお揃いのパレオかも…そんなこんな考えごととも言えないしょーもないことばかり思い浮かべていると、不意に更衣室の方から声が聞こえてくる。
「ほらほらぁ〜!!恥ずかしがってねぇで、出てこいよ〜!!」
「い、いえ!!ゴールドシップさんならまだしも、ジャスタウェイさんにまで見られるとなると…!!」
どうやら、ゴルシの他にもう一人いるようだ。
「あぁん!?大丈夫だってぇ〜♪最近またスイーツ『パクパクですわ〜』し過ぎたことなんて言わなきゃヘーキヘーキ♪」
「今貴女が言ってるんですわ!?」
瞬間、ジャスタウェイの中の芦毛スキー細胞がピクリと反応する。
「おや?幻聴でしょうか?しかし、シップ以外の芦毛のかほりが…」
いやいや、そんな都合のいいことがあるわけ…と首を横に振り頬を叩く。
芦毛愛とは下心があってはならない。
純粋な想いにこそ、芦毛は更に美しく、艶やかに煌めくものだ。
「おぉ〜い!!ジャスぅ〜♪」
「おや?やっと着替え終わりましたか?シッ……」
瞬間、ジャスタウェイの時間が…否、世界が止まった。
その目に映ったのは恥じらいの表情を浮かべ、もじもじとお腹を抑えるメジロのお嬢様の姿。
「わ…」
「わ?」
ゴルシがなんだぁ?と言った様子で首を傾げる。
「我が生涯にいっぺんの悔い…以下略」ガクリ
「ちょっと〜!?ジャスタウェイさ〜ん!?」
ふわりふわりと宙に舞う感覚。
そこで見知った顔が。
「おや、同士デジたん。お久しぶりですねぇ」
「ジャスタウェイさん。はい、お久しぶりです」
二人ともペコリと会釈をし
「お互い…」
「尊いものを見ましたね…」
まるで悟りを開いたかのような静かな笑み。
互いに多くは語らない。
しかし、その瞳には…確かに愛が満ち満ちていた。
「しかし…これ以上は…」
「ですねぇ…心配をかけてしまいます…」
「それではまた…」
再びふわり…と宙に舞う感覚があったかと思うと、気がつけば意識は戻っていた。
「尊い…はっ!!」
「ジャぁぁぁスぅぅぅ〜…」
目の前にはぶっすぅ〜とむくれるゴルシの顔が。
「なんだよ、そんなにマックイーンの水着姿が良かったってーのかー?」
「いえ、そんなことは…ただ…」
「ただぁ?何だよ?言い訳なら聞いてやるぜぇ〜?」
笑顔を浮かべてはいるものの、返答次第では…と言った様子のゴルシ。
「いえ、シップはスタイルがいいのでどんな水着でも似合うのは分かりきってますし…」
「ほへ?」
間抜けな顔で間抜けな声を出すゴルシ。
「良かったですわね、ゴールドシップさん?」
ニヨニヨと表情を浮かべるメジロマックイーンに、ゴルシはそれを気にした風でもなく
「よっしゃぁ〜い!!そんじゃー水鉄砲で遊ぶぜ〜!!」
と元気良く叫ぶ。が…
「いえ、海水で愛しの芦毛ちゃんを傷めるくらいなら自害を選びます」
「よ〜し!!ジャスも参加するってよ〜!!」
結局、遊んだ後すぐにシャワーを浴びることを条件にジャスタウェイも遊びに参加したのだった。
なお、ゴルシとマックちゃんの水着はガチャのやつのイメージで合ってます。