男でも、自由に生きて何が悪い!   作:フルーツポンチ侍

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思いつき。
アニメ化するってことで記念に。
続くかな…?


プロローグ

「いらっしゃっせ〜」

 

そんな声を上げながら今日も今日とてコンビニバイト。

入ってくる客を眠気眼で見つめながらカウンターに立つ。

今は朝の時間。入ってくるお客のほとんどは通勤通学中の女性が多い。

男性はどこに?

 

 

 

━━この世界は女尊男卑だ

 

男女平等という言葉はもうない。魔都と呼ばれる現世とは違う異空間が出現してから世界は変わった。

そこにしか実らない果物、"桃"。

それを口にすることで摩訶不思議な凄まじい能力を手にすることが出来る。……わけなんだが、不思議なことにそれの恩恵を受けられるのは女性のみだったわけだ。

力を手に出来ない男と力を手に出来る女。そんな格差が今の世の中を作り出してる。

 

つまりこの時間女の客が多い理由が、"男が女様が来る前に掃除して出迎えましょう"みたいな?男が早起きして掃除して女がそれらが終わった頃に悠々と向かう。重役出勤?そんな感じなわけだ。

 

「お願い」

「ん?……あー」

 

短い一言ともにドカッと置かれる商品たち。それを気にせずスマホをいじり続ける女性客。

こんな風に偉そうな態度を取る女性客も増えたもんだ。……いや、昔から多かったか?

 

ま、面倒ごとはこっちも極力避けたいし、ここは無視して会計をしよう。

 

 

 

 

 

「私の事さっきからジロジロ見てたでしょ」

 

うるせぇ、はっ倒すぞババァ。

 

 

 

「……あまり手に触らないでくれる?」

 

全力で顔面にお釣り投げてやろうか?

 

 

 

「ちょっと息するのやめてくれる?あたしと同じ空気吸うとかありえないから」

 

テメェの首を絞めたら同じ空気吸わなくて済むね。

 

 

 

 

 

とまぁこんなように大体は普通の客なんだがごく稀に痛々しい、"客は神"ならぬ"女はルール"というような客も来る。くたばり散らかせ。

 

そんな面倒と戦いながら今日のバイトは終わった。

時間的には学生たちも学校が終わって帰る時間か。夕焼けが照らす帰路を俺は歩いていた。

そんな時だった。

 

「ん?お、ゆうきか」

「あ、りくさん。仕事終わりですか?」

 

和倉優希。俺の近所に住む高校3年生の少年。

姉もいるんだが数年前に魔都災害にあってから行方不明。当時は落ち込んでたりしたが今では立ち直ってる。

 

「おうよ。仕事はかったるいよ」

「あはは、俺も進路のこと考えると憂鬱です…」

「進路ゆーても案外フリーターで生きてけるもんだからな。気楽にいけ気楽に」

「それはそれでちょっと…」

 

苦笑い。まあそれが普通の反応だ。

俺は俺で少し特殊だからフリーターで生きていけるだけだからな。真っ向からフリーターで生きてやる!なんて物好きはそういないだろう。

でもしかし、

 

「ふむ、なるほど。ゆうきは俺みたいにはなりたくないと」

「え?……ああ、いやそんなつもりじゃ…!」

 

俺の言葉に慌てるゆうき。

それを見て笑みがこぼれた。

 

「冗談。実際俺みたいにはならんで欲しいしな」

「そんな…りくさんはすごい人ですよ」

「……どうも」

 

そんな会話をしながら俺たちは自分たちの家へと向かって行った。

 

 

ある日の事、今日も今日とてバイトをしようと家を出た時だった。

この時間ならゆうきがおはようございますと元気よく挨拶してくるようなそんな朝の時間。しかし、そんなゆうきの家。そこに目を向けてみると、

 

「……うわぉ」

 

何やら黒い車が数台止まっている。

中から出てきたのはポリスメンを少々。確かマボー隊とかいうところの制服を着た方々が大さじ1杯くらいの人数が和倉家へと入っていっていた。

 

「おいおい、ついに犯罪者になったのか?」

 

確かにあいつはいつもモテたいモテたいゆーてはりましたがまさか手を出すとは。いいぞ、もっとやれ。俺はやらんがね。

 

兎にも角にも何かあったことは確か。

聞いてみようか……とは思うが十中八九教えてなんて貰えんしな。

となればやつに聞いてみるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てなわけで、なんか知ってる?」

『━━━━』

「……いや、アンタが知らんことないでしょ……え?他んとこのことなんか把握しきれん?おいおい、しっかりしてくれよ」

『━━━━』

「……あー噂ね。でもなるほどなぁ。有り得なくもないか」

『━━━━』

「あ?俺が?嫌だよ。どうせ女共からこき使われるだけやん」

『━━━━』

「いやまあ、確かにコンビニバイトだけどさ…」

『━━━━』

「……は?給料?そんなに?コンビニバイトの……3倍はあるやんけ」

『━━━━』

「なに?このちゃんが寂しがってる?マジ?……なるほど。どうやら魔都が俺を待ってるらしいな」

『━━━━』

「あいあい、分かったよ。じゃあなババア……あ?言えって……その年でねだんなよ。……分かった分かった、言うから。……じゃあな、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"りう婆"

 

そんな会話をして通話を切った。耳に当てていたスマホを離すと気持ちのいい風が耳を通る。

 

俺の名前は冥加りく。

魔防隊一番組組長、冥加りうの実の孫だ。

 

「来週から魔防隊でバイトか……憂鬱だな。……このちゃんに癒してもらお」




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