ダンまちの世界で生きてみた。   作:排他的経済水域

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頑張った(頑張ってない)

なんか気に入らなかったので14話の名前を返させてもらいました。
今後はこんな風に変えることのないようしっかり名前考えます!
ごめんなさい



第14話 手続き、そしてダンジョンへ

さてと、これからどうするか…まずは服と装備かな〜、さすがにこのボロボロの服を着続けるのはやだし。

今現在俺はキメラにボロボロにされた服を来ている。

隠すべきところは隠れてるし、闇の権能を使って普通の服みたいに偽装しているので通報はされないが、さすがにこの格好は俺自身が嫌だ。

それに折れたスティレットやボロボロのアニール・ブレードの代わりを見つけなきゃだしな。

新しい服と装備、スティレットの代わりとなる短剣、ボロボロになり使いにくい上、Lv3になったことで少し身の丈に合わない剣。

今日は金が飛ぶな〜。今現在の所持金はミノタウロスの魔石とキメラの魔石を回収していたおかげでそこそこある。

ただLv3相当の武装を買えるかと言われると否だ。そこまで金はない!

てかそもそも俺に剣って要る?闇の権能で作れば良くない!?

いやそれだと怪しまれる上、スキルが封じられた詰むって話で…

はぁ…憂鬱だ。ランクアップって本来嬉しい筈なんだけどな…本来なら所属ファミリアの先輩なりなんなりに武器を借りたりして自分の新武装を揃えていくのだろうが…ここでソロの弊害が出てきたな。

 

あ、ランクアップのことギルドに報告しなきゃか。そう考えると今日めっちゃ忙しいじゃん。

今日と明日で分けることにするか?いやダンまちの過密スケジュールで一日でも無駄にすると詰む可能性が出てくる。今日できる用事は今日やるべきだろう。

なら…

 

俺はとりあえず早朝でも開いている冒険者用の服屋に服を買いに行った。

沢山ある服の中からとりあえず自分のサイズに会うものを取っていく

インナー、ズボン、軽めの胸当て、その上に黒い色のコートを買う。

よし!これでいいや。真っ黒だけどまぁ冒険者で服に気を使ってるやつの方が珍しいのだ。

とりあえず最低限街で生活出来てダンジョン探索に支障が出ない服ならいい、別に想い人とデート行く訳でもないしな…デート…できるのか前世彼女すらいなかった俺に?いや第1級冒険者になればモテるだろう、うんそうに違いない。

 

現実逃避をしつつ、服を新しくしたのでギルドに向かう。

ギルドは早朝だからか想像より混んでおらずそこまで待つことなく、受付嬢に会うことができた。この人は確か…ミィシャさんだっけかな?

 

「ようこそ、冒険者ギルドへ今日はどのようなご要件で?」

 

「えっと…」

 

「あ!レイくんじゃん!」

 

ん?俺この人に名乗っていたっけ?

 

「はい、レイですよ。あの僕、あなたに挨拶しましたっけ?」

 

「ううん?多分あたしが勝手に知ってるだけだよ?エイナに何回か怒られてたから印象に残ってて色々聞いたんだ〜」

 

「そうでしたか、お恥ずかしい所を…では改めてアメミヤ・レイと申します、これからよろしくお願いしますね」

 

「うん!よろしくね、でなんの用で来たの?」

 

「ランクアップの報告を」

 

「ん?ごめんもう1回聞いてもいいかな?」

 

ん、聞こえなかったかな?もうちょいしっかり言うか。

 

「Lvがランクアップしたのでその報告をギルドにしに来ました。」

 

「えぇぇー!!」

 

ミィシャがいきなり叫び出した。おいおい…ここで叫んだらダメでしょ

 

「声が大きいですよ、あまり大きい声で言って欲しくないんですが…」

 

「うぅ…ごめんね、でも君、最近オラリオに来たばかりだったんじゃないの?」

 

今の俺はLv2の状態でオラリオに来たって設定になっている。守衛の人にチェックはされたがスルーできたし、今後急速にLvをあげる関係上、最初からLv2の方が今後都合がいいと思っているから、まぁそれに関してはベルと同程度で上がっていくから怪しまれるは、怪しまれるだろうがそれは後々の話だ。

 

「はい、でもオラリオに来たのは結構前ですよ?冒険者になったのは最近ですが、3年ほど前にLv2になったのでランクアップの期間は2年程度ですかね」

 

今後ほかの派閥に移ることを考慮してステイタス自体は前から持っている設定にしておいた方がいいだろう。

 

「そっか、ならおかしくはないね、最近冒険者になったのはどうしてなの?」

 

「えっと…ごめんなさいちょっと言いたくないことなんです。」

 

誤魔化さず別に理由を考えて言ってもいいのだが、その場合嘘に嘘を重ねることになる。今更嘘をつかないようにする必要は無いだろうが、このオラリオで俺の姿を見たことがある人間は当然ながら2週間前までしかいない、そもそもオラリオにいなかったわけだしな。

ランクアップの期日、ステスタスの内容自体は見られなければ分からないだろうが、ここにいなかったのは調べられたら分かるだろうしな。一応注意しておかなければ…

 

「そ、そっかなんかごめんね」

 

どうやら誤魔化せたようだな。

 

「いえいえ、そちらも仕事なら仕方ないですよ」

 

「ありがとうね、じゃあ最後、ランクアップの理由を教えて貰えます?」

 

キメラとミノタウロスの話をする訳にも行かないが、ある程度ランクアップするに相応しい理由を言わなければ

 

「あー、13階層でモンスターパーティを討伐しまして、そこにミノタウロスやらヘルハウンドやらもいて、それが理由だと思います。」

 

「そっかそっか、13階層でのモンスターパーティの討伐ね。所属ファミリアに変化はありますか?」

 

「いえ、変わらずにミアハ・ファミリアです。」

 

「はい、ありがとうございました。これでランクアップに際しての質問は終了です。」

 

「こちらこそありがとうございました。」

 

「えっと、今日はこれからダンジョン探索?それとも他に用事とかあるの?」

 

用事か…フェルズには会いたいが今ウラノスのところに連れていけと言っても無駄だろうし、それはある程度宛がある。今やるべき事でもないしな

となると…特にないな

 

 

「いえ、特にないです。一応ダンジョンには行こうと思ってますよ?」

 

「そっか、じゃあ…エイナでも呼ぼうか?」

 

何を言ってるんだこの人は…俺の後ろに結構人がいるのですが?しかもエイナさん仕事中では?サボりたいって事なのかな?

 

「いえ、悪いので大丈夫ですよ?それより次の人を処理するのが先では?」

 

半笑いでいうとミィシャはギクリっとした表情をした。

 

「うぅ、レイ君もエイナと同じで真面目だね…はーい仕事しますよ…ではこれにて手続きは終了ですね、お疲れ様です。これからのダンジョン探索でも成果が出るのをお祈りします。」

 

「はい、ありがとうございました」

 

俺はミィシャに改めて礼を告げ、列を後にする。

 

さてと、ダンジョンに行くか!

 

俺はダンジョンに向かう。

 

〜〜

 

「おい、どけって」

 

「誰かー、俺の仲間を知らないか!?」

 

「早く行くぞ!着いてこい」

 

「そこ!搬入を急げ!」

 

様々な声が聞こえてくる、ここはダンジョン1階層へと繋がる階段のある螺旋階段、ダンジョンに向かうもの。地上に帰還するものが交差している。

しかし…なんかみんな声デカくないか?心做しか周りの声が以前よりはっきり聞こえる気がする。

Lvが上がったことによって五感の性能が上がってるのか?それとも《超感覚(ハイパー・センス)》のおかげなのか…昨日酒場で試した時は視覚がとんでもなく良くなって遠くのものが見えるようになったよな。

 

新しいスキルについても調べなきゃだし、《闇の権能》の『纏』ってのも気になるんだよな。全能力が上がるって言ってもぶっつけ本番でやってデメリットがあってそのせいで負けたら目も当てられないし

 

 

そういえば結局、武器は買わずに来た。

今買える中途半端な武器じゃ戦っている最中壊してしまうだろうし、金の無駄だ。

さてととりあえずダンジョン15階層まで潜ってみるか、今は丸腰だけど、Lv3の膂力なら十分対応できるし、いざとなれば武器を作ればいい。

そう考え、前を進んでいた冒険者達の横をするりと通り、走り始める。

 

 

「シッ!」

 

隣を通る瞬間、《闇の権能》を纏わせた手刀でオークの首を両断する。

首を切ったオークの体が灰になるのを確認したら、すぐに魔石を回収しポーチに入れる。

周囲を見るとコウモリ型のモンスターが複数いたのでそれも魔法で撃ち落とす。

 

「サンダー・ボルト」

 

手に纏わせた魔法(サンダー・ボルト)をコウモリ達に向かって発射し迎撃する。撃ち落とすだけのつもりが、雷はコウモリ達を焼き切る。

焼き切れたコウモリの死体から魔石が落ちてきたのでそれを回収し、疾走を開始する。

 

やはり魔法の威力は以前よりかなり上がった。中層上部のモンスターだけなら魔法だけで焼ききれるだろう。それに《闇の権能》、闇派閥の爆発を防ぐときにも使ったがかなり頑丈になっている。しかも扱える質量も以前より多い。

ベルを追いかけるときにも感じたが、やっぱりランクアップの恩恵というのは相当大きいらしい、以前とは体の動きがまるで違う。

そりゃあ上級冒険者は調子に乗るわけだ。

でもまだ本調子じゃない気がするんだよな、まだ上がある…そんな気がする。これが肉体と精神のズレってやつなんだろうか?Lvが一気に2つもあがったんだし、その分ズレも大きいんだろう。

まぁこれに関しては戦っていれば治るだろうか?

 

「逃げろ!?」

 

自分の能力を考えていたらいきなり声が聞こえてきた。

声の方を見てみると男女3人のパーティーが走っている、その後ろにはモンスターがかなりの数いるな…

介入しても問題ない…かな?

 

俺はそのパーティー助けることを決め、追いかけられているパーティーに向かって走り、そのパーティとすれ違う。

 

「おい、あんた!死にたいのか!」

 

失礼な、死にたくないに決まってる。

返答するのも面倒なので無視して戦闘を開始する。

追いかけていたモンスターはオークやらインプやらがいてその後ろにはインファント・ドラゴンもいた。こりゃあ逃げるわな、本来ならインファント・ドラゴンだけでも逃げることを考えるパーティーがほとんどだ。

まぁ俺の場合は…問題ないかな。

ついでだ、ズレも修正できるか試そう。

 

《闇の権能》起動。

 

「サンダー・ボルト」

 

俺は《闇の権能》を使い、剣を2本作成、その上に魔法をエンチャントする。そして作った剣を向かってくるモンスターを斬り付ける。

 

「シッ!」

 

切りつけたモンスターを焼き斬りながら、それを何回か繰り返す。

モンスターはいきなり集団に入ってきた異物に驚愕しつつ反抗してくるが無駄だ。

俺は剣を振り回し、インプを焼き斬る。そして両手を合わせ闇の剣を重ねその形状を変化させ、斧に変更。それをオークに叩き込む。

 

「セィヤ!」

 

上から斧を叩き込まれたオークは両断されそのまま倒れる。

続けて斧を横になぎ払い、周りのモンスターを蹴散らしていく。

インファント・ドラゴン以外のほとんどをなぎ払い終わる。

さらに闇の斧の形状を変化、槍に変更。

それを思いっきりインファント・ドラゴンに投げつける。

雷を纏い飛来する槍はインファント・ドラゴンの頭を正確に貫きながらその体を焼く。

インファイト・ドラゴンは悲鳴にも似た声を上げながら倒れる。

 

俺は上に軽く跳躍、天井に足をかけ手にまだ纏っておいた雷を下に叩き込む。叩き込まれた場所から周りに広がり、なぎ払いから逃れたモンスターを雷が焼き灰に還っていく。

 

「ふぅ…」

 

溜息をつき、俺を止めたパーティーに目を向ける。

パーティーの冒険者は揃って目を丸く広げ驚いているようだった。

俺はパーティーの方に行き、声をかける。

 

「大丈夫ですか?」

 

「あぁ…」

 

「それなら良かった。ちょっと待ってて下さい。今魔石を回収してくるので」

 

見たところモンスターから攻撃を受けたわけでは無さそうだ。それなら治療はいらないな今はポーションも持ってないし、良かった。

俺は話を終わらせ倒したモンスター達の魔石を回収を始める。回収した魔石は2つに分けて置く。回収が終えたら先程のパーティの元に戻り、半分に分けた魔石の袋を渡す。

 

「はい、どうぞ」

 

「え?」

 

「あなた方の取り分です」

 

「いや貰えねぇよ、あんたが倒してくれたんだろう?」

 

たしかにこのモンスター達は俺が倒した。しかし同時に彼らの獲物でもあったそれなら半分にするのが1番だろう、ここで恩を売っておけば後々の俺の役に経つかもしれない。

もちろんもっとよこせ要求してきた場合、渡す気は失せるが…

 

「いえいえ〜、こちらが横取りした形ですし、さすがに悪いですよ」

 

「そうか?それなら貰っていいか?」

 

「はい、どうぞどうぞ。」

 

多少強引に魔石をリーダーらしき人物に押し付けていると後ろからヒューマンの女性とエルフの男性が話しかけてきた。

 

「ありがとね!」

 

「この恩は決して忘れません。」

 

「いえ、当然のことをしただけなので」

 

俺の現在の目的は真の英雄を誕生を見ることだ、あとは彼女作ってイチャイチャするくらい…まぁそれは置いといて、英雄を見る云々以外にもこれから起こる闇派閥との戦いを考えても、冒険者の数は少しでも多い方がいい、あとは…見過ごしたら夢見が悪いってのもあるな…まぁその程度の理由なので感謝されても…いや嬉しいな、満足感がある。これがエレボスの言ってた事なのかな?

 

そんなことを考えながら俺は3人を見送る、怪我もないのでイレギュラーさえなければ地上に帰還できるだろう。

 

さてとダンジョン攻略再開するか!

俺は気合いを入れ直し、ダンジョン15階層まで歩き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

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