ダンまちの世界で生きてみた。   作:排他的経済水域

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オリジナルストーリー2話目




第16話 オラリオの現状と目標

「よし、こんなもんでいいだろ」

 

周りの魔石を回収し終え、俺はそう呟く。

魔石用の袋の中には今までで1番と言える量が貯まっている、これならしばらくは高い買い物さえしなければ、持つだろう。

よし、上に戻ろう。

そう考え、俺は地上へ向かう。

 

地上までの探索の間で片手間でこれからの方針を考えていく。

 

まず大前提として俺は原作より死人を少なくしたいと考えている。

オラリオは今ゼウス・ヘラファミリアがいた時代より確実に弱体化している。Lv9、Lv8が居ない上Lv7、Lv6クラスであったであろうメンツがまとめて消えたのだ。そりゃあ弱くなっているに決まっている。

もちろん、ロキ・フレイヤファミリアは少しずつは強くなるだろう。オッタルなんて放っておいてもあと1年以内にはLv8にでもなってそうだし。

だがその程度なのだ。

たかだかLv8が一人増えようが、意味が無い。

なぜ7年も経っているのに

 

ロキファミリア首脳陣はランクアップが出来ていない?

なぜフレイヤファミリア幹部はランクアップが出来ていない?

 

最初に読んでいて、そう疑問に思ったものだ。

ロキ・ファミリアに関しては首脳陣が導く立場である以上、Lv6に見合った冒険があまりできていないのだろう。その証拠にほか幹部は順調にランクアップを果たしている。おそらくあと4、5年もすれば首脳陣はLv7or8、幹部もLv7。他のメンバーもランクアップを果たせるのではとも思う。しかし現状を見るとどうしても…

 

フレイヤ・ファミリアに関しては単純に興味が無いのだろう。

フレイヤ・ファミリアは要は主神ガチ恋勢だ。オッタル以外は純粋に強さを求めるのではなく、(主神が恥をかかない立場→都市最大派閥)という立場さえ守れるならどうでもいいと思っているのでは無いだろうか?

 

勿論どちらも俺の憶測だ。だが、そこまで間違えていないとも思っている。

 

要はどちらも黒竜を討伐しようと本気で思っていないという事だろう。

俺も別に黒竜を討伐してやる!なんて考えてない。

その人の人生だ、自由にすべきだとは思う。大体の人間は黒竜を討伐しよう!なんて考えて冒険者になんてなっていない。

 

俺も自分ができるとも思えん。しかし原作のダンまちでは下界にはもう時間が無い等のセリフが(ヘルメス)達から零れている。

つまり遅かれ早かれ黒竜討伐、ダンジョンの最下層攻略はしなければならないことは確定している。

もしあと一年後に黒竜がオラリオを襲撃したら?ダンジョンが急に活性化でもしてLv7クラスのモンスターしか出なくなったら?

こんなこと考えだしたらキリがないが現状それが起こる可能性があるのだ。もしそうなった時対抗できる戦力、協力できる体制が必要になる。

 

俺の人生の目標は…

1 オラリオ全体の強化

 

2 オラリオ全体の協力関係の構築

 

この2つをなるべく早く実現するのが目標としよう。

 

どちらも俺が与える影響は大きくないだろう。

1に関してはこれから死ぬ人間を助ける等の行動をしていくくらいしか思いつかない。

 

だが2に関してはベル・クラネルがいる。最後の英雄とも呼ばれるようになる彼が居れば2大派閥を始め、様々な派閥が協力する体制を作ることも出来るだろう。あいつはそういう存在だ。

その存在になるまであいつを最低限守る、その上で俺もあいつと共にオラリオに対する新たな英雄の1人になれるよう頑張る。

 

それが出来なれば 英雄(ベル・クラネル)と共に戦うことなんてできない。

 

しかしどうするか…

 

ベルとアイズ、この2人は原作の半年の間で激動の日々を送っている。

 

もちろん、2人の全てのイベントに関わるつもりは無い。

無理に関わって、原作と大きく変わってしまったら修正がつかない可能性もある。

ただ原作を変えたいところもある。

直近で言えば、中層でのヘルメス・ファミリアvs闇派閥だろう、あそこでヘルメス・ファミリアのメンバーがかなり減ってしまっている。Lv3やLv2とは言え、居ないよりはいいだろう。

確かあの事件が起こるのが

ベルがリリルカを助けた時でアイズがLv6になった直後だったはずだ。

 

となると…まずはベルと日常的に会えるようにした上でリリルカが仲間となったことを確認。

その後すぐに中層に行き、闇派閥に潜入すれば良いだろう。

となるとそれまでにやっておきたいことがあるな。

 

そんなことを考えながら歩いていると、ダンジョンの入口。

バベルの階段まで来ていた。

 

さてとまずは換金からだな

 

そう思いギルドへと向かう。

 

「全部で17万ヴァリスですね」

 

「ありがとうございましたー」

 

おお!17万にもなったか。やっぱり上層と中層じゃ稼ぎの効率が違うな…普通に生活したらこれで2〜3週間は生活出来る。まぁ基本的に冒険者は金を使うから1〜2日ももたないが…

 

「あー!レイくんだ!おーい」

 

換金後のヴァリスを見て使い道を考えていると声をかけられた。

顔をあげて周りを見ると、受付の所からミィシャさんが声をかけてくれていた。

おいおい、貴方まだ仕事中では?もう夜 ギルドが閉まる時間だから人が少なくなっているとはいえそんな大声出したら…あー

 

そう思っていると後ろから

 

「こら!ミィシャ。もうすぐ就業時間が終わるとはいえ、まだ仕事中だよ!」

 

と後ろからエイナさんが来て注意されている。

あーまぁうん仲が良さそうで何よりです。

 

「あ、レイくん。聞いたよLv3にランクアップしたんだってねおめでとう!」

 

「ありがとうございます。」

 

もう一日くらいたったし、そりゃあ知ってるか…

てことは周りの冒険者とか神にも俺がランクアップしてるってことは分かってるってことか

ある程度わかっていることではあるが、少し不安ながら嬉しいな。

 

「レイくん、ランクアップしたとしても今まで以上に慎重にならなきゃダメだよ?何度も言ってるけど」

 

「「冒険者は冒険をしてはいけない」」「でしょ?」

 

予想出来た言葉を一緒に言うとエイナさんがはっ!とした顔をしたあと少し顔を赤くした。イタズラ成功ってとこかな?

 

「もちろん、わかってますよ、俺は俺なりに良い冒険者をめざします」

 

「もう!それなら私から言うことは無いね」

 

そんな言葉を言われた後、俺はギルドを後にする。

さてと今日はもう寝るかな?明日は早朝から活動をする事にしよう。

そう考え宿へと向かう。

 

〜ダイダロス通り、ヨグファミリアホーム〜

 

「さぁ調べたことを報告しろ」

 

バグはこの場に集まった面々にバグは箱の上にたって告げる。

 

「俺らが調べた限り、じゃあそこまでの情報はねぇな、最近10階層に潜ったやつを虱潰しに当たったがロキ・ファミリアの遠征帰りがあったろ?それのせいで人の通りが激しくなってやがったせいか大した成果はねぇな」

 

バグの次の古参の男が調べた結果を報告する。その流れで他に調査してたメンバーも調査結果を話す。

 

「俺らの方も同じだな、あんまり大きな成果はねぇ」

 

あまり情報の成果がないことを確認しながら、バグはギルドの情報を調べさせていたメンバーに声をかける。

 

「おい、お前ギルドの方はどうなった?」

 

急に声をかけられたことで驚きながら、男は情報を報告する。

 

「ギ、ギルドの方を調べた限りじゃ、キメラらしきモンスターの報告は来てないが、最近ランクアップしたやつはいたぜ。」

 

「ほう…名前は?」

 

「えっと、アメミヤ・レイ。Lv2→3になってるな。所属はミアハ?ファミリア。何処だか分からねぇし、多分弱小ファミリアだと思う」

 

アメミヤ・レイか…聞いたことがないが、容疑者としては妥当だな。

そう考えバグは主神であるヨグに声をかける。

 

「おい、ヨグ。ミアハという神について知ってることを話せ」

 

「あー、ミアハか…知らねぇ(´>؂∂`)てへ☆」

 

「もう一度言う、ミアハという神について話せ。次はない」

 

ヨグのふざけた態度に怒りを多少滲ませながら、バグはもう一度質問をする。

 

「あーはいはい、わかったよ」

 

「確か…少し前まで、大手の医療系ファミリアを運営してたはずだぜ?1時はディアンケヒトの野郎と競り合うくらい大きいファミリアだったはずだ。」

 

「続けろ」

 

「でもその後眷属絡みで借金を作ったんだっけな?今はかなり弱体化して小さめの店を運営してたはずだ。」

 

「そうか…」

 

数秒考えたあと、バグがこれからの方針を伝える。

 

「これからの方針を伝える。まずはキメラ殺しの犯人はアメミヤ・レイとしてこれからの行動を起こす。恐らくだが、レイはミアハ・ファミリアに何らかの契約で所属している。」

 

「契約?」

 

「黙ってきけ。レイは明らかな冒険者志望。冒険者志望なら基本的にダンジョン攻略を効率的に進めるためにダンジョン攻略を仕事とする派閥に所属するはずだ。」

 

途中で口を挟んで来たものを注意しながら、バグは話を続ける。

 

「それをしないということは何らかの理由でミアハ・ファミリアに所属していることが予測できる。まぁその仔細は調べずとも良いだろう。」

 

 

「おい、レイがLv2になったのはいつだ?」

 

バグはギルドで調べさせていた男にまた質問する。

 

「えっと…分からねぇ。情報がしっかりと明記されていない。分かるのは所属ファミリアの今のレベルだけだな。」

 

「そうか…今回レイの派閥を襲うことはしない。レイ個人を狙う。お前らはレイの宿泊先を特定し、俺に報告しろ。そのうえでレイを発見した場合には監視をつけろ。」

 

ある程度その指示に不満を示しつつ、ファミリアのメンバーは頷く。

 

「その後の作戦はレイの行動を把握出来てからにする。では解散」

 

そうして解散の合図を出し集会を終わらせる。

 

「おいおい、なんでミアハの方には手は出さないんだ?」

 

皆が去った後、ヨグがそんな疑問をバグに問いかける。

バグは鬱陶しそうにした後仕方なく答える。

 

「先程の話は聞いていただろう、レイは契約によってファミリアに入っている可能性があると」

 

「ああ、聞いてたぜ?それがどうして襲わないって選択肢になるんだ?」

 

ミアハ・ファミリアは先程、零細ファミリアだと話したばかり。襲ったとしても返り討ちに合うリスクはかなり低い。ならば襲って人質にでもすればいい。そう考えるヨグだったが、その考えはバグによって否定される。

 

「レイにとってミアハ・ファミリアが人質になり得ない可能性があるからだ。」

 

「あーなるほど。そういう事か」

 

つまり要は今回の対象である、レイにとってミアハ・ファミリアの人間が重要かどうかが分からないのだ。

もしミアハはただの契約相手。それ以上でもそれ以下でもない場合、それは人質にはならず、ただ自分らへの警戒を高めるだけになってしまうのだ。

 

「さらに、ミアハ・ファミリアが零細になった原因は俺の記憶によれば、先程の話の通り。眷属によって借金が発生したためだ。そしてその借金先はディアンケヒト・ファミリア…敵意を買うのはリスクが高い。」

 

ヨグ・ファミリアは闇派閥では無いが、一応ギルドに怪しまれる程度には闇を匂わせているファミリアだ。そのファミリアが自分たちの得意先を潰したらどうなるか?最悪ディアンケヒト・ファミリアづてにギルドまたはロキ・ファミリアにでも目をつけられる可能性すら出てくる。そうなった場合、今計画している闇派閥への協力関係を見つけられ投獄される事になる。その危険を減らすため、ミアハ・ファミリアへの襲撃はなしということだ。

 

「もちろん、神ミアハ達の重要性が高まった場合は潰すという選択肢はあるが…今のところ優先度は低い。納得はしたか?」

 

 

「あー納得したぜ、ありがとな〜」

 

その言葉を最後にヨグは奥の闇へと姿をくらます。

 

「全く、相も変わらず食えない神だ。」

 

バグはそう一言呟いた。

 

 

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