ダンまちの世界で生きてみた。   作:排他的経済水域

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第21話 シャクティVSレイ

「戦う?」

 

「そうだ」

 

「俺とシャクティさんが?」

 

「ああ」

 

「えっと、理由を聞いても?」

 

今の俺にとってはかなり無茶な要求だ。

こちらは外傷がないとはいえ疲れ気味のLv3対して相手はLv5しかもその最上位とみていいだろう。正直いって勝負になるとは思えない。

理由くらいは聞いてもいいだろう。

 

「ヨグ・ファミリアを単身でそれも無傷で半壊させたのは明らかに異常だ。大抵の場合少しは傷なりおうだろう。」

 

確かにその通りだろう。Lv3vsLv4であれば確実にLv4が勝つ。それが今のオラリオの常識と言ってもいい。そんな状況であの状態を見たなら疑問を覚えても不思議ではない。

 

「レイ。ちなみに君のLvは?」

 

この質問で俺は少しハッとする。

思えばバグ戦後ステイタスの更新をしていない。

今のうちしておくべきだろう。

 

(大賢者。《神の偽能》を使用。ステイタス更新)

 

 

【アマミヤ・レイ】

所属 :【ミアハ・ファミリア】

ホーム【なし】

種族:ヒューマン

職業(ジョブ):冒険者

 

ステイタス

Lv3

力F352→D542

耐久E448→C628

器用H192→F311

敏捷G219→E427

魔力I98→G248

 

 発展アビリティ 精癒H、耐異常I

 

《魔法》

【サンダー・ボルト】

詠唱 なし

・雷属性・付与魔法(エンチャント)

・感情の丈によって威力上昇

 

【リライフ】

・死亡時のみ自動発動

・超回復

精神力(マインド)がある限り発動可能

 

詠唱文

・忘れるな己の罪、果たしきれ己の願い

全てを守り、全てを救い、全てを果たせ

 

 

 

 

 

《スキル》

【神の偽能】

・ステイタス更新を自分で可能

・ステイタスを刻んでいる人間のステイタスを視認可能

 

【大賢者】

・地図、思考加速、身体操作補助、並列思考、思考補助

 

英雄追想(ベル・クラネル)

・成長速度をベル・クラネルと同じとなる。

・ベル・クラネルへの憧れが無くなった時効果を失う。

 

【闇の権能】

・《纏》時全能力大幅上昇、闇の分離不可、発動毎に体力及び精神力大幅減少

・闇の触れたものの感覚を共有可能

・自由に闇を形成可能

・武具設定

 

 

超感覚(ハイパーセンス)

・五感強化

・第六感発現

 

ステイタスを更新しつつ、自分のLvを確認する。どうやらステイタス自体は伸びてはいるが、ランクアップはしなかったらしい。

まぁ当然と言えば当然だろう。スキル(英雄追想)があるとはいえ、そこまでポンポンランクアップするはずもない。

 

「えーっと一応Lv3です」

 

「ふむ、ますます君は謎だな。尚更興味が湧いてきた」

 

まぁそりゃあ謎だよな。

シャクティの立場上ある程度の第2級冒険者のことは把握しているだろう。ただし俺は約2週間前に急に現れたLv3。謎扱いされるのは無理もない。

だが、今は正直戦いたくない。《纏》の消耗もそうだが、シャクティと闘うと俺の実力が多少でも広まる可能性がある。それは避けたい。

 

「断ることは可能ですか?」

 

「もちろん強制はしない。君の容疑は9割以上晴れていると考えている。今すぐ無罪放免とはならないだろうが、のちのちの調査が終われば、君の言う通りならすぐ無罪になるだろう。」

 

なら、戦う必要は無いな、断ろう。

 

「それなら「だが」

 

「最低限…そうだな3日ほどここに拘束されてもらうことになるだろう。」

 

うっ、そう来るか、確かにそうだろう。安全か分からない人物を手元で監視したい気持ちは分かる。だが今は情報が欲しい時期だ。3日も拘束されるのは正直痛い。

 

「要は、戦うことをしないならその分の証拠を集める時間目の届く範囲にいろってことですか?」

 

「そういうことになる。申し訳ないとは思うが、君が本当は殺戮犯で市民たちに被害が及ぶことがあっては困るからな」

 

シャクティの考えは理解した。

ここで戦わず、3日無駄にするか

戦って実力が広まるリスクを取るか

ここは…

 

「…分かりました。戦います」

 

こちらを選ぶべきだろう。

 

「ありがとう。では訓練場があるのでそこに行こう」

 

「分かりました」

 

訓練場に向かう途中、先程の赤髪の冒険者。イルタ・ファーナが扉の横にいた。

 

「イルタ?帰っていたのか?」

 

扉の横にたっていたイルタにシャクティが話しかける。

 

「ああ、もう残党共の拘束は済ませたんでな。証拠は集めきれてないが、あとは別の部隊に任せた。」

 

「そうか、ご苦労だった」

 

「姉者はどうしてそいつと訓練場に?」

 

「彼の実力を測るためだ、本人も了承してくれた。」

 

その話を受けてイルタはシャクティに詰め寄る。

 

「なっ!なんで姉者がそんな事を?」

 

「理由はそこまで多くはない。今のこの場で自由の効くLv4以上の強者が私以外居ないことが1つ。」

 

「なら!私が」

 

「それはダメだ。もう一つの理由は私が個人的に彼の実力に興味があることだ。なので私がやる。」

 

「うっ…なんでお前なんかが姉者と…」

 

イルタが俺を睨んでいるが、俺にとってはどうしようもない。

そちらで解決して欲しい案件だ。そんな願いを込めてシャクティを見るがシャクティは大して気にする様子はない。

 

「話は終わりだ。時間がもったいない。行こうかレイ」

 

「あ、はい」

 

そう声をかけられ、俺はシャクティと共に訓練場への扉をくぐる。

 

 

 

ガネーシャはファミリアの訓練場は前世の体育館程度の広さがあった。

もちろん床は砂だし、周りには観客席のようなものもあった。

観客席にはあまり人はいないが、先程シャクティさんと一緒にいた部下さん達。イルタとガネーシャもいた。イルタが俺を睨んでいる気がするが気にしないでおこう。あとが怖い…

 

「さて勝負を始めるとしよう。好きにかかってきてくれ」

 

シャクティは中央付近たつと槍を構えて俺にそう告げた。

だが俺には確認すべきことがある。先にそれを済ませよう。

 

「シャクティさん、その前に何個かいいですか?」

 

「ん?なんだ?聞こう」

 

「まず前提としてシャクティさんは俺の本気を確かめたいんですよね?」

 

「ああ、そうだな。」

 

シャクティは俺が本当に実力のみでバグを倒したか確認したい。

と言っていた、先にそれについて言い訳を挟んでおこう。

 

「なら、申し訳ないんですが、今の状態では俺は本気ではほとんど戦えません。なので2分程度になってしまうんですがいいですか?」

 

これは事実。今の体力では《纏》を数分維持するのはかなりキツイ。

 

「ああ、そのくらいならばちょうどよかろう。どの道その程度で切り上げる予定だった。」

 

よし、これは了承を貰えた。向こうもそのつもりだったってことは俺程度なら2分で制圧できると判断してるってことだ。

良かったとは思うが、なんとなくムカつく。

 

「それと今回の対戦、外部には一切漏らさないで欲しいんです。俺は目立つのが嫌いなので」

 

これは最大限優先すべき点だろう。今の俺は目立つ訳にはいかない。

最低限ベルがLv2になるまでは俺は表舞台には立つことはしないつもりだ。

 

「ああ、了承しよう」

 

「そして最後に、この後ガネーシャ様とシャクティさんと俺の3人で話がしたいんですが、その場を設けて貰えますか?」

 

「ふむ…それは「いいだろう!」

 

シャクティが少し悩んでいると観客席からでかい声が聞こえてきた。

 

「俺は群衆の主ガネーシャだ!冒険者とはいえ民が話がしたいと言うなら喜んで話を聞こう!」

 

「だ。そうだ、私も構わない。話は終わりか?」

 

よし、これを了承してくれたのはデカい。これで上手く行けばあいつに会うことができそうだ。

 

「はい、我儘を聞いていただいてありがとうございます」

 

「ああ、では始めようか。イルタ!合図を!」

 

合図を頼まれたイルタは観客席の一部にあるゴング?いやあれは確かドラだったか?それに近づいてバチを持った。

 

イルタはそれをドラに振りつつ大きな声で合図をだす。

 

「はじめ!」

 

ドガーンとおおきな音ともに合図がだされる。

 

「《纏》」

 

俺はその合図とともに《纏》を開始。

 

シャクティも槍を構えて俺を見ている。

 

「シャクティさん」

 

俺はシャクティに声をかける。

シャクティは少し驚いた声をだしたが返事をせずこちらを見続けている。

俺は返事を待たずにシャクティに声をかける。

 

「本気で来てくださいね」

 

その言葉共に俺はシャクティへの突撃を開始した。

 

 

 




主人公調子乗ってね?
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