ダンまちの世界で生きてみた。   作:排他的経済水域

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ガネーシャ・ファミリアってLv5が11人いるからしいですね。え?えぐない?


第23話 ガネーシャとの会合

レイとの戦いが終わったあとのシャクティ

 

「おいお前ら!こいつを救護室に運んでくれ」

 

客席部分にいた部下にレイを救護室に運ぶよう指示をする。

慌てて部下たちが急いでおりて来る。

 

「シャクティ団長!」

 

部下たちが降りてくる前に、先程前いなかった部下が訓練場に入ってきた。

 

「どうした、お前達?」

 

「実は先程の騒動で捕縛したファミリアの人間が不可思議なことを言っておりまして…一応団長に報告をと」

 

「不可思議な事?」

 

「ええ、そこにいるアメミヤ・レイについてなのですが…」

 

「レイについてか?」

 

ふむ、先程の会話と戦闘で彼の事はだいたい分かったが、一応聞いておくか

 

「わかった、今から行こう。」

 

「お前たちはこいつを救護室に運ぶ事とここ(訓練場)の直しを頼む」

 

「分かりました。」

 

部下にそう指示を残し、シャクティは尋問室へと足を運ぶ

 

「さて話してみろ」

 

この男はヨグ・ファミリアの末席の人間だったな

 

「あ、あいつは化け物だ…人間のはずがねぇ…」

 

「あいつとはアメミヤ・レイの事か?」

 

「ああ、そうだ!アンタなら分かるだろう!?あいつの異常さが!?」

 

異常?確かに強さはLv3にしては異常と言えるがその程度だったはずだが…

 

「なぜそう思う?」

 

「え?」

 

「なぜそう思うと聞いている」

 

「なぜって…」

 

「あんな馬鹿げた野郎だぞ!?」

 

「魔剣を何十発受け、剣で腹をぶっ刺されても、回復…いや再生しやがる。その上髪髪色が変わった途端強さが別格にもなりやがる」

 

「待て。再生だと?」

 

髪色が変わり、強くなることは知っていたが再生とは初耳だ。

 

「ああ、俺らが最初に襲った時に勢い余って殺しちまったと思った…なのに急にひかりやがってそれをすぐ治しやがったんだ、あんなのは回復魔法じゃねぇ…文字通り再生したんだ…あんなの見た事ねぇ…」

 

死んでも再生する魔法か…

 

「あとは任せる」

 

シャクティは部下に尋問を引き継ぎ、部屋を後にする

 

髪色が変わった途端身体能力が向上したのは私の時に使っていたスキルだろう、だが再生?そんな魔法もレイは持っているのか?

本来、魔法とはマジックユーザーのエルフはともかく、ヒューマンや獣人などは1つ持っていればいい方というレベルの希少なものだ。

しかもそれはエルフであっても攻撃魔法か支援系の魔法かでどちらかに偏りがでるものだ。

オラリオは大半のものが冒険者という荒くれ者であり、エルフにおいても他の地域のエルフよりもその気質が多い。

なので基本的には攻撃魔法が発現しやすい環境といえる。

だからこそ、このオラリオでは回復魔法が希少とされ、ヒーラーの価値が高いと言われている。

ディアンケヒト・ファミリアの戦場の聖女(デア・セイント)であり、銀の聖女と言われいるアミッドやフレイヤ・ファミリアの満たす煤者達(アンドフリームニル)の顔役の黄金の魔女のヘイズ。

この2人がオラリオ最高峰のヒーラーと言えるだろう。

そのふたりは回復専門職だが黄金の魔女は死の三歩。

前銀の聖女はは死の一歩手前まで治療できると聞いたことがある。

オラリオ内のヒーラーはその2人が別格であろう。

戦闘のできるヒーラーなどリヴェリアやリュー程度しか知らない。

その2人は治療は出来るものの最高峰の2人には及ばないレベルだと言う事も本人たちが零していた。

それなのに、Lv3の段階であの火力の雷付与魔法と死の1歩手前まで再生できる魔法?を扱えるとは…あいつはオラリオの中でも別格…いや異端という事だろう。

 

ますます、うちに欲しくなるが…

 

そんなことを考えながら、シャクティは救護室にと足を運んだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「俺が!ガネーシャだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「うわぁ!?」

 

声うるさ!?てかここ何処だ?

俺はガネーシャのうるさい声で目が覚め、周りを見渡す。

どうやら救護室のようだ。

 

「ガネーシャ様、俺はどのくらい寝てました?」

 

「ふむ、だいたい3時間くらいではないか、そして俺がガネーシャだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ガネーシャ様、ここでは静かにしてください、次やったら追い出しますからね?」

 

ガネーシャ・ファミリアのヒーラーらしき人に脅され、ガネーシャが小さくなる。

こんなんでも、オラリオの中ではかなりの神格者なんだよな…

 

「さて、レイ。俺に言いたいことがあるのではないか?」

 

そうガネーシャが聞いてきた。

ああ、言いたいことはあるのだが、この場で言いずらい…

 

そんなことを考えるとガネーシャが

 

「もう動けるなら、俺の部屋で話すか?」

 

気を利かせてくれたのか、そう提案してくれた。

これはありがたい、お言葉に甘えさせてもらおう

 

「それができるなら、お願いします」

 

「ガネーシャ、了解!!」

 

俺とガネーシャは救護室を後にし、途中でシャクティと会い、ガネーシャの部屋へと入った。

 

「さて!聞かせてもらおう」

 

「ガネーシャ様、俺からあなた…いえあなた達にお願いがあります」

 

「ふむ」「ガネーシャが聞こう」

 

この事を言ったら俺は後戻りはできない、今ならまだ、田舎にでも逃げれば、転生者特典とこの力で遊び呆けることが出来る。

だがこれをガネーシャに言ったら間違いなく、オラリオの冒険者として世界の波乱に巻き込まれて生きる事になる。

それに対して後悔はないと言えば、嘘になるかもしれない。

だが、もう決めた。あの光景(酒場での一幕)を見てから腹は決めた。

 

「俺をウラノス…そして愚者(フェルズ)異端児(ゼノス)と会わせてください」

 

「レ、レイそれをどこで…」

 

その発言でシャクティはかなり動揺する。

当然だろう、異端児(ゼノス)達の情報はオラリオの最高機密と言っても差し支えない。

それ程までにこの情報は重い。下界の真理は歪ましかねない事なのだから

 

「何故と、聞いてもいいか?」

 

ガネーシャがそう聞いてきた。

 

「俺はアイツらと会って話がしたい。そして自分の目で判断したい。」

 

何故か、アイツらのことを知りつつ、この世界に来た時、俺には2つのプランがあった。

 

1.異端児(ゼノス)を巻き込み、救済を完遂するか

 

2.異端児(ゼノス)を滅ぼし、ベルに会わせず、英雄を作るか

 

だがそのプランはすぐに破綻した。

原作のベルは異端児(ゼノス)を乗り越え、偽善者という形で成長した。

神の想像を超えた。異端を持つ英雄へと、足を踏み入れた。

俺が好きなのは全てを助けようと足掻くベルなのだ。

異端児(ゼノス)を捨て、ヘルメスの作ろうとした。英雄(ハリボテ)のベルなんて俺は望んでない。

なら俺も手伝おう、異世界の住人としての視点を持つ俺なら、異端児(ゼノス)に対しても嫌悪感抱かない、そんな確信もある。

俺は原作通りのでありつつ、原作以上を目指す。

そう決めたのだから。

 

「わかった。ガネーシャがウラノスの元まで案内しよう。」

 

「ガ、ガネーシャいいのか?会わせても」

 

「この子供は嘘はついていない、ならば会わせるべきだ。それがあのモノ達の願いでもあるのだから」

 

良かった。これで愚者(フェルズ)を通じてソードオラトリアに干渉もしやすい上に、異端児とも話せる。ベストの結果と言えるだろう。

 

「お願いします」

 

そう、俺はガネーシャへと頭を下げた。




シャクティのレイへの心情の変化

怪しい→すごい→化け物?→お前何者なんだよ?
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