遅れてすいません!
コツコツコツ…
洞窟…いやトンネルを3人が歩いていた。
1人目はアメミヤ・レイ
彼の願いを聞いて残りふたりはここを歩いている。
2人目はガネーシャ
ウラノスと
ウラノスは都市の創設神。ギルドの最高権力者と言ってもいい。
もちろん都市の運営自体はギルド長である。
ロイマンが取り仕切っているが、彼もウラノスの神威には基本的には従っている。
その都市の創設神に会うことは基本的には出来ない。
ウラノスが送還されればダンジョンが暴走を始め、下界は滅ぶ。
そのため、会うことが出来る者は限られる。
一般人は当たり前として、各ファミリアの団員、団長も不可
さらには同じ神ですらウラノスに会うことは出来ない。
そんな彼に会うことが出来るのはギルドの方針や指示を聞くためのロイマン。秘密の抜け道を知っているウラノスに協力している神くらいなものだ。
その協力者の1人がガネーシャというわけだ。
レイとしてはウラノスとは絶対に会うべきだと考えいた。
その理由は大きくわけて2つ
1つ目はウラノスと会うことは絶対に今後に必要不可欠だと考えいた。
これから動くことに関しても、俺が調べられる情報はたかが知れている。
その情報を元に動くにしても、それで失敗した場合目も当てられない事になる。
少しずつではあるが、俺の存在のせいで未来が変わり始めている。
先日のキメラにしてもそうだし、ガネーシャ・ファミリアの1部に顔を見られているという事も今後に影響してくる可能性は十分にある。
これからどんどん原作キャラに絡んでいる関係上、今以上に未来が変わることは絶対。
原作通りの予測できる未来ならともかく、俺の存在で変わり続ける未来で情報もなしに動けるとは思えない。
だからこのオラリオで最も情報が集まるギルドのウラノスとの関係が俺には必須という訳だ。
2つ目に
そしてギルドと敵対しないためでもある。
俺にとって原作キャラは身近な存在。外見、性格も知っている。しかもその過去も明かされている情報は基本的に知っていると言っていい。
そんな存在が急に目の前に現れたらどうなる?多くの者は気持ち悪いと思うだろう。
何も分からない相手が自分の性格、外見、Lv、そして知られたくもない過去…その全てを知っていたらどうだろう?
俺の場合不思議に思い、そしてその人物が怖いまたは気持ち悪く思えるだろう。
そして最悪の場合、危険な人物にも思えてしまうだろう。
ウラノス相手にそんな状況になり、もし
だからこそ、俺は色んな原作キャラと関係を構築し、信用を得なければ自由に動けない。
もちろん純粋に仲良くなりたいキャラも居る。まぁそれは後回しになってしまうが…
まじでダンまちって過密スケジュールなんだよな…頑張れ。俺…
将来過労死しそうな俺に心の中でエールを送る。
一応ガネーシャを選んだのにも理由がある。
まぁそもそもとして選択肢がないんだよな…
俺が知ってるウラノスと関係があり、抜け道を知っている神って
ヘスティア、ヘルメス、ガネーシャの三神
それ+一応関わりができるロキ
その四神くらいなのだ。
ヘスティアは今は関わりがないから却下
ヘルメスは今オラリオにいないからそれも却下
ロキに関しては可能性があるだろうが、きょうりょくしてもらえたとしても秘密の抜け道を使っていないので、めちゃくちゃに目立つ。
なので却下
結果、1番良いのがガネーシャというわけだ。
まぁガネーシャはオラリオ内では善神寄りだし、悪い選択肢ではないとは思うし不満はない。
不満があるとしたら、ここにいる3人目だな
そう思いながら、3人目に目を向ける。
「なんだよ?」
「いえ、何も」
睨みながら言われすぐにイルタさんの顔から視線を横に向ける。
「ガネーシャ!!!こんな暗い中でも叫ぶぞ!」
「俺がガネーシャだ!!!!!!!!」
うるせぇ。
まぁ何も喋らないよりマシだが…なんでこのメンツなんだ…
恨むぞ…シャクティさん…
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「レイ、済まないが私は君に同行できない。」
「え?」
まじか、ということはガネーシャと二人きり?それは…うん、キツくない?でも部外者の俺に護衛を任せるわけが無いから、誰か別の人が来るのだろうか?
「ガネーシャを連れていくこと自体は必要だし許可しよう。ただ、派閥の団長と主神が一緒に動くと、どうしても目立ってしまうからな」
「なるほど、それじゃあ他にどなたかが?」
できるなら事情の説明が必要ないか、説明しなくても良い人物がいいが…
「ああ、私の妹分のイルタを行かせる。Lvは私と同じLv5なのでまぁ護衛としては充分だろう。副団長でもあるが、私よりは目立つことは無いだろうしな」
「そうですか、なら良かった。」
イルタさんか…
(大賢者、ガネーシャ・ファミリア イルタ・ファーナについて現在わかる。全ての情報を開示しろ。)
(了)
イルタ・ファーナ
ファミリア副団長のアマゾネス。Lv.5。二つ名は【赤戦の豹(パルーザ)】。シャクティと義姉妹の契りを(強引に)交わしており、彼女を姉者と呼び慕っている。
まぁ俺が知っている情報はこんなもんか…強者との繋がりは俺が最優先すべきものだ。仲良くなれたらいいな。
「だが、何となくなんだが、君に対して敵意?のようなものを向けている気がするんだが…なにか心当たりはあるか?」
「敵意ですか?心当たりは無いですけど」
敵意か…話したことはない?はずだし、シャクティ関連か?でも何が原因で?
「そうか、ならいい。まぁ急に攻撃したりはしないだろうから安心してくれ。それと君は
それは…これを話すと色々面倒になりそうなんだよな…話にしても今じゃない。
「言えないです。すいません」
「…分かった。これ以上は聞かないでおこう。私も実際には会っていない。君は勇気があるな、冒険者である以上、避けたいと思う人間も多いだろうに」
ふぅ。良かった。追求されても答えられないしな。引いてくれて助かる。
それにしてもまぁこの世界にとってはそりゃあ
言ってみればシャクティやイルタと同程度の存在でしかないのだ。その認識の違いはまぁ仕方ないんだろうな。
「俺の場合、冒険者になる前に知ったんで、それに…俺はアイツらとも仲良くなりたいんですよ、ほんとに」
「そうか…まぁ頑張ってくれ。君の目的が叶うことを祈るよ。」
「ありがとうございます。」
「だが、その目的が私達の治安維持の邪魔になると判断した場合は…分かるな?」
「ええ、もちろん。俺もあなたとは戦いたくないんで」
これはマジ、ほんとに戦いたくない、この人ガチ強い。
誰だよLv5は弱いみたいに考えてたやつ。俺だよ。
まぁ17巻時点のベルでもLv5と渡り合える程度には強いからな〜
それで認識が甘くなってたんだろう。でも…これじゃ足りないんだよなー
「それならいい」
そう言いながら、シャクティは後ろをむくとイルタが歩いてきていた。
「よし、イルタも来たな。ではよろしく頼む。」
イルタに対してそういうとシャクティはホームへと帰っていった。
「よろしくお願いします。イルタさん。」
俺はとりあえず挨拶がてらイルタに笑いかけると
「…ふん」
と彼女に顔を背けられた。
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はぁマジで先が思いやられる。
「おい、お前」
イルタが急に話しかけてきて慌てて返事をする。
「はい、なんです?」
「なぜだ?」
「え?」
「なぜ、貴様はそんなに早く強くなっている?」
スキルのことは言えない。でもガネーシャの前だから嘘は言えない。なら嘘じゃない嘘をつけばいい。
「なぜって言われても…頑張ったから?」
これは嘘じゃない。本質的な答えでは無いが、割とマジで頑張った。
「ふざけるな!貴様の力は明らかに異常だ。なぜLv3の分際で姉者と戦える?なぜ姉者を避けさせる威力の魔法を放てる!」
うーん。スキルに触れずにこの人の納得できる答えは…用意できないかな〜そう考えているとガネーシャが助け舟を出してくれた。
「イルタ。それ以上は問い詰めるな、お前も知っての通り他者のステイタスを聞くのはタブーだ。」
「だが!こいつは危険だ!オラリオの外にいた人間が1ヶ月も立たずLv3になり、姉者と少しでも戦えるなんて異常にほかならない!しかもオラリオに来る以前の素性はまるで分からない!なぜ姉者やガネーシャは信用している?私は信用出来ない!」
そんなガネーシャの意見を跳ね除け、イルタが俺に対しての不満を爆発させる。要は俺がシャクティ達に急に信用されたからそれを怪しんでいるってことか?まぁ理解はできるが…
「俺もお前たちほどは信用していないぞ!だが彼は
「だ、だが!「イルタさん」
ここは俺の本音を言おう。これで納得してくれると良いのだが
「俺の素性は言えません。俺のステイタスも言えません。でも俺が強くなる理由は言えます。」
「俺には叶えたい願いがあるんです。絶対に護りたい人が、物語があるんです。それを護るために俺には強さがいるんです。その強さを得るためになら俺は何でもします、俺には時間が無いんです。一分一秒が勿体なく感じるほどに。」
あと半年もないのだ。原作には着々と追いついている。
「それがあなたと俺の違いです。シャクティさんと並びたい貴方と俺じゃあ賭けてる想いが違うんだよ。」
少し熱くなってしまったが、これが俺の本質であり本音だ。
「な!?私だって」
そんな俺の高圧的な言葉にイルタは顔を赤くしながら反論しようとする。
「強さを求めていると?」
その言葉先読みして発言する。
「ああ、そうだ!私もこのLvに満足なんてしていない!ふざけたことを抜かすな!」
強さを求めている?その言葉は本当なんだろうが、俺には軽く思えた。
そして脳裏にあいつらのことを思い出してしまった。
この世界のために犠牲になった。会ったこともない
「ふざけているのはどっちだ?」
「は?」
「お前らはそうやって口だけでどれだけの時間を無駄にしてきた?Lv5が11人?すげぇファミリアですね?今のオラリオにしてみれば」
だがそれよりも上がいた。
「ゼウス、ヘラファミリアがいた時Lv5なんてゴロゴロ居たんじゃないのか?Lv6やLv7、そしてLv8.9の化け物共がいたんじゃないのか?」
彼女が彼女なりに頑張ったことは事実だろう。でもそれでは足りないのも事実なのだ。
「お前らは何をしてきたんだ?7年前のあの時からお前らはなぜ成長してねぇんだよ?」
7年だ。俺はその7年間を生きていない。経験していない。だから偉そうな事を言うべきでは無いのだろう、だが言う必要がある。
「時間ならあったよな?あんたがいつLv5になったかは知らねぇ、知りたくもない。時間の無駄だ。」
たかだかLv5なのだ。この世界の上澄みがまだLv5なんだ。
「どうしてそこまで弱さに甘えられる?何が第1級冒険者だ?」
「
これも俺の本音だ。あいつらの気持ちを知っている、読んでいる俺だけが思うことだろう。
もっと強くなって欲しかった。
こう思わずにはいられないのだ。
「はぁはぁ、これが俺の本音です。俺なんてまだまだなんですよ」
本当にまだまだだ。強くならなくちゃ
強くならなくちゃ
「俺はあんたらと違って本気でダンジョンを踏破して、黒竜を殺そうとしてるんですよ。それの邪魔をしないでください。」
いつの間にか歩いていた足は止まり、イルタを見ながらはっきりとそう告げた。
イルタはそれを黙って聞き、俺を睨んでいた。
「レイ、イルタ。言い合いはそこまでだ。着いたぞ」
ガネーシャがそう言うと扉が見えていた。
「入るぞ」
ガネーシャは扉を開けて中へとはいる。それに続き、レイとイルタも中に入る。
中に入るとそこには巨大な玉座のようなものがあった。
少し前に見た事がある石でできた玉座だった。
「ガネーシャ、そのもの達は誰だ?」
玉座の上に座っていた老神がガネーシャにそう質問をなげかける。
ガネーシャは答えようとするが俺がそれを制し前に出る。
「俺はレイ。アメミヤ・レイ。アンタと
そう、はっきりと
めちゃくちゃ遅くなった割に5000文字しか書けませんでした。まじですいません。もうちょっとペースあげなきゃ…