それから2週間
俺とベルとの特訓生活が開始した。
精神世界での訓練を早朝まで行い、ベルと5階層で合流。
その後夕方になるまでひたすら実戦形式の打ち合いを行った。
最初はベルのステイタスを《神の偽能》を用いて盗み見て、《大賢者》で俺のステイタスを制限をかけて戦っていたが、どんどん成長していくベルに押され一日に2、3回負けそうになり、ステイタス制限を解除することをしてしまった。
まぁベルには悪いが俺を上に考えて貰わないとこれから先ベルにとっての冒険者の先輩という立場が崩れてしまう可能性もあるので負ける訳にはいかないのだ。
決して俺のプライド的な意味ではない。
うん絶対ない。
訓練から数日後の
この日はベルに一日ダンジョンには入るな。休暇はまじで大事だぞ^^
とでもいいベルとヘスティア・ナイフの出会いのイベントをしっかり踏ませた。
一応命の危険があれば助けようと思い、ベル達をつけていたが俺の危惧するような危険はなく、原作通りシルバー・バックを倒し、ベルとヘスティアの物語のスタートを見ることが出来た。
てかあの時結構な数のフレイヤ・ファミリアのことを確認した。
おそらく奴らのせいで、シルバー・バック討伐が遅れたのもあるだろうなとその時理解した。
俺もつけているのが、バレていないかめちゃくちゃヒヤヒヤしながら見ていた。
今はなるべく目をつけられたくないんだよな特にフレイヤには…
今襲われたら一溜りもないし、せめて抵抗できる戦力が用意できるまで気をつけなければ…
まぁその日は原作通りの道筋を進むことが出来たので大成功と言えるだろう。
踏まなければいけない原作イベントを踏ませつつ、ベルの成長を促すか…我ながら忙しい目標だな〜と改めて感じた。
俺との打ち合いでベルは確実に力を増していた。
順調に成長していくベル。
俺も俺で精神世界での訓練、それを実践で試せる場所があることで確実に力をつけることが出来た。
1週間ほど経った時だろうか?ベルからサポーターを紹介したいと言われた。
これはと思ったので承諾。
後日会ってみると皆さんご存知のリリルカ・アーデだった。
それを確認した俺は訓練を一旦中止、探索で実践を積むという名目でダンジョン探索へと方針を切替える。
基本的には俺は手を出さず、後ろから見ているのみ、しかし駆け出しのLv1とは思えない速度でベルはダンジョンを攻略し、1日に1層のペースで進み11階層まで攻略することが出来ていた。
リリルカが驚いた顔をよく覚えている。
頃合を見計らい、俺は用事が出来てしまったと言いベルとリリルカを二人きりでダンジョンへ送り出した。
その前日にソーマ・ファミリアのリリルカを脅していた男をみつけ、リリルカが冒険者を騙そうとしているという情報を流した上で…
ひどいことをした自覚はあるが、ベルに救ってもらわなければリリルカはソーマ・ファミリアに結局殺されていただろうし、仕方ない事だと思うしかないだろう。もちろんいつかはリリルカに謝るべきではあるんだろうな。
ベルとリリルカを二人きりにした後、後ろで潜伏しながら様子を見て、案の定10層でベルがリリルカにヘスティア・ナイフを盗まれてしまった現場を確認。
ベルがオークに苦戦し、リリルカを追いかけられずにいたので、顔を隠しながらベルの助けに入る。
「す、すいません!」
そう言いながらベルが空いた空間に割り込み、離脱していく
残りのモンスターを切り飛ばし少し考えた。
あれ?これアイズ・ヴァレンシュタインの役割じゃね?と…
…やばいこのイベントが無くなるのはやばい。アイズとの訓練が無くなるのは非常にまずい…
はぁーーー、まぁ仕方ない事だと思っておこう!後で埋め合わせすればどうにか戻せるはずだ。どうせアイズとは24階層の
次の日。
リリルカが神妙な顔で、ベルがそのリリルカを心配そうに見る顔で会いに来た。
様子を見ていると
急にリリルカは俺に謝罪をしてきた。
「今まで騙していて申し訳ありません。リリはベル様とレイ様に盗みを働く気でいました。」
あー、俺も標的だったのね…
でしっかりとケジメをつけるため俺にも謝罪をってことかな?まぁ許す以外選択肢ないだろ。俺なんの被害もあってないし、今回の事件の首謀者だしね?むしろ俺が謝罪すべきだし
リリルカの精神的な介錯はヘスティア様がやってくれたはずだし、俺がするべきじゃないだろう。そう思い俺もリリルカの謝罪を受け、むしろ気づけず済まないとベルに謝罪を入れた。
「そ、そんな!僕が雇ったサポーターですし、レイさんは悪くないです!」
さすが底抜けの善人。俺のせいとは毛ほども思ってないようだった。
騙す側からしたら最高のカモなんだろうな。ベルって…
まぁそれはそれとして1、2巻でのベルの成長イベントはしっかり踏めたのでよしとしよう。
あとはアイズ・ヴァレンシュタインとの訓練発生イベントだけだが…
まぁこれは俺がどうにかできるだろう宛はある。
さて感のいい方ならお気づきだろうがベルがリリルカを助ける話は実は原作通りならあと数日後ということを気づいているだろう。
まぁこれはしょうがない。ズレるのは覚悟していた事だし。そのためにウラノスと
そして2週間が経過した日。
「発見したぞ。レイ」
深夜の連絡のため訓練をしていた精神世界から離脱。現実世界での肉体に戻る。
寝台から体を起こしながら
「本当か?
「ああ、君の言う通り24階層でモンスターの大量発生が起きた。原因のある
「了解。じゃあ俺はそこに向かう」
今回、俺がギルドに提供した情報は
1,
2,24階層でモンスターの大量発生が起きる。原因は
この2つの情報を渡した。そして…
この2つの情報の整合性が取れた場合、レイの単独潜入を認めること。
これを条件として情報を提供した。
「情報は整合性が取れた。君の言う通り単独潜入は認める。だが本当にいいのか?」
「何が?」
「君はLv3なのだろう?君の話では護衛として
「だからこそだ、今回の事態を一番知っている俺が一番危険なことをする。それが俺にできる最大限のお前らへの誠意だ。」
「しかし「それに、お前が援軍を呼ぶ手筈だろう」
これで原作のメンツ+俺を作ることができる。
原作よりも多少有利に事を進められるはずだ。
「そして…
その発言を聞いて
「見せてやるよ、その成長速度を」
「わかった、そこまで言うなら止める墓はやめよう。頼まれていた
「了解、それじゃダンジョンで」
その一言とともに
「さてと、行くか」
今回思いっきって原作の1.2巻のストーリーを端折りました。
理由としては正直関与すべき点が見つけられなかったからというのがいちばん大きいです。
力不足で申し訳ない。