ダンまちの世界で生きてみた。   作:排他的経済水域

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うん、頑張った


第31話 VS白髪鬼(ヴェンデッタ)

おいおい、不味くないか?

場面はアスフィが白髪鬼(ヴェンデッタ)に特攻をしかけている最中レイはひとり焦っていた。

本当ならもうすぐロキ・ファミリアの援軍(ベートとレフィーヤ)が来るはず、しかし今奴らの位置を検索しても24階層に入ってきたばかり、このままでは間に合わない位置にいる。

 

アスフィが短剣を掴まれ、拳を腹に貰う。

 

これは…本気でまずいかもな、そもそもの地力が違いすぎる。

本来ならここでベートが白髪鬼(ヴェンデッタ)を、レフィーヤー、フィルビィスが食人花(ヴィオラス)の相手をするはずだった。

だが…このままじゃどっちも…

 

てか迷ってる場合じゃねぇな!

考えるのを捨て、後退しルームの端まで来る。

そのまま壁に足をつけ

 

「《サンダー・ボルト》」

 

雷を全身に纏う。精神力(マインド)の節約など考えない。

そんな余裕をもってる場合じゃない。

全身に纏った雷を足に集約。壁を蹴り、全力の突撃を行う。

雷鳴をまといながら、凄まじい速度で戦場の空中を横断。

 

そのまま白髪鬼(ヴェンデッタ)を蹴り飛ばす。

 

「なっ!?」

 

いきなりの特攻に攻撃がないと考えていた白髪鬼(ヴェンデッタ)が隙を見せる。

 

その隙をついてアスフィを回収。

そのまま愚者(フェルズ)から貰った2本のエリクサーの内の1本をかける。

 

「誰だ!?お前は?」

 

いきなりの邪魔に白髪鬼(ヴェンデッタ)戸惑いながら問う。

 

「俺はレイ。お前の相手をしに来た者だ。覚悟しとけクソ白髪野郎。」

 

 

うーん、カッコつけたのはいいが、このままじゃ俺死ぬぞ。とりあえず…

 

「【纏】」

 

額に手を当てながら、自らを強化する呪文を唱える。

 

瞬時に白へと変わる髪色、明らかに変わった雰囲気に白髪鬼(ヴェンデッタ)はさらに驚くが、殺すべき敵と瞬時に判断、拳を叩き込もうと振りかぶる。しかしそれは予想通り。

 

「なっ!?」

 

地面から予め伸ばした《闇の権能》を起動。白髪鬼(ヴェンデッタ)の動きを阻害する。

 

「この程度で!」

 

それはすぐに破られる。だがこの少しの時間が欲しかった。

 

背中に携えた《インペリアル》を引き抜き、足に集約にしておいた雷を《インペリアル》へと移し替える。

 

攻撃が届く前に雷を集約した剣を一気に振り抜く。

 

雷鳴(ブロンテス)

 

凄まじい轟音とともに雷が白髪鬼(ヴェンデッタ)に降り注ぐ。

 

 

(これで倒れないなら俺に倒す手段はないが…)

 

 

「ふふふ、そんなもの効かんぞ!?」

 

立ち上がった土煙が晴れるとそこにはほとんど無傷の白髪鬼(ヴェンデッタ)がいた。

 

「諦めて俺に…は?どこだ!?」

 

つき煙があるうちに移動したレイ

まだ目の覚めないアスフィをルルネに預けてに行っていた。

 

「よっと!おい、泥犬(マドル)こいつのこと頼む。」

 

いきなりのことで驚きながら、アスフィを受け取る。

 

「へ!?あ、ああわかった。」

 

「おい?あんたは誰なんだ?」

 

ファルガーは謎の人物であるレイの正体を問い詰めようとする。

 

「それ今必要か?ここを生き残ったあとでいいだろ。」

 

答えてもいいが、今は時間が惜しい。早くロキ・ファミリアの援軍(レフィーヤ、ベート)が来る時間を稼がないと

 

「そ、そうだな」

 

「あいつは俺が相手をする。他を頼むぞ?」

 

俺は白髪鬼(ヴェンデッタ)を見ながら、ファルガー達に頼んでおく。

 

「わかった!」

 

ルルネ達の返事を確認し、白髪鬼(ヴェンデッタ)に向かおうとする。

とその前に…白装束は全員焼いとくか。

 

「《サンダー・ボルト》」

 

雷を腕に集約。轟雷をそのまま天井に向けて放射。

雷を周りに降り注がせる。

雷は白装束と食人花《ヴィオラス》を貫く。

 

白妖の魔杖(ヒルド・スレイブ)?」

 

そんな声が後ろから聞こえてきた。

 

(そんな正確でもないし火力も足りてない。)

 

その言葉に内心で答える。

俺の魔法は付与魔法(エンチャント)。射程距離が明らかに違いすぎる。

まぁLv6になれば火力のみは再現可能かもしれないが、あの正確性と射程は再現できないだろうな。

 

「じゃああとよろしく。」

 

その言葉を残し、跳躍。

白髪鬼(ヴェンデッタ)の元まで戻る。

 

「さて、あんたの相手は俺だ。」

 

【纏】を解除する。

 

「ふっ、さっさとかかってこい。貴様程度、数瞬で沈めてやろう」

 

「いや?たっぷり時間をかけさせてもらう」

 

「何?」

 

当たり前だ。俺ではこいつを倒せない、火力が、Lvが足りないのだ。

こちらは時間をかければLv5の援軍が来る。

なら時間を精一杯稼がせてもらう。

 

「何を余裕ぶってるんだ?白髪鬼(ヴェンデッタ)いやオリヴァス・アクト」

 

 

「お前らにもう余裕はないんだぜ?最大戦力であるレヴィスはアイズが相手をしている。ヘルメス・ファミリアにはアスフィが戻り白装束の邪魔がない今食人花(ヴィオラス)だけなら時間をかければ負けることは無い。」

 

「あとはお前を俺が援軍が来るまで抑えておけばゲームセット。お前らは負ける」

 

「なんでそんな余裕を保てるか、理解に苦しむぞ?クソゴミ白髪野郎」

 

全力の煽り。それと同時に状況を理解させる。

 

「っっっ!!?貴様ら全員を殺せば済む話だ!」

 

オリヴァスが俺に向かってくる。

 

「バカだな!それをさせないために俺がいるんだよ!!」

 

これでオリヴァスの意識は俺に向かう。ヘルメス・ファミリアに向かっていくようなら、【纏】を使い全力で止める。それまで【纏】は使わない。

 

剣と拳の乱舞がはじまった。

 

「ほらほら!?どうしたこの程度が糞ガキ」

 

Lv5相当VSLv3。一瞬でその勝負は着くと思われた。

しかし…

 

(せ、攻めきれない?)

 

オリヴァスが内心で驚愕する。

 

(動きは遅い、恐らくLv3の中位相当。ならすぐにでも仕留めることが出来るはず)

 

レイはオリヴァスの拳を《インペリアル》を用いて逸らしながら回避をする。

 

一瞬でも躊躇う事なく、全てを防ぎ切る。

 

「ふ、ふざけるな。そんなこと出来るわけが!?」

 

技と駆け引きはあくまで戦闘を有利にするだけ、それだけLv差を覆せるほど万能ではない。それは全ての冒険者の共通認識

 

(俺の場合は話が別だけどな)

 

 

ーーーレイの精神世界ーーー

 

 

「このままじゃだめだな」

 

訓練開始から合計50時間がたった頃、アイズに一太刀浴びせることは出来たが、それしかできなかった。

 

「《大賢者》訓練相手を変更。剣姫から白髪鬼に変更。」

 

その命令を聞き、目の前の人形が剣姫から白髪鬼へと姿を変える。

 

このままじゃだめだ。

このままじゃ白髪鬼(ヴェンデッタ)を倒すことが出来ない。

ならどうすればいい?

決まっている。白髪鬼(ヴェンデッタ)を俺一人で抑えられるようにすればいい。

全てを攻撃を見切り、防ぐことができるようになればそれは可能。

普通なら無理だろう。だが俺にはこいつが…この精神世界がある。

慣れてやる。Lv5の力

 

 

ーーーーーー

 

 

 

「な、何故だ!?ふん!」

 

拳を振り下ろすオリヴァス、その拳に《インペリアル》を当てながら、絶妙にずらし、回避をするレイ

 

それはもう21回くらった。

 

「これならどうだ!」

 

《インペリアル》を縦向きにしているところに回し蹴りをする。

これで回避も防御も不可。レイは絶対にくらい…なっ!??

 

レイは体を横にしながら跳躍。

《インペリアル》を当て、滑るようにオリヴァスの足の上に回避。

 

それももう見切ってる。

 

 

Lv5の猛攻。普通ならLv3の能力で全て見切ることなど不可能だろう。

 

 

(遅すぎる。剣姫はもっと速かった。全てがお前を超えていた。)

 

 

だがレイには精神世界での100時間がある。

剣姫の相手を50時間…千を超える敗北をした剣姫と比べれば明らかに遅い。

そしてその後の50時間…オリヴァスの動きは全て覚えた。

その蹴りも何もかもがレイにとっては見知った動き、予測できる動き、ならば対処もできる…いや対処出来なければ話にならない。

 

 

「ゲームセットだ。オリヴァス」

 

「何?」

 

入口付近の壁から衝撃音が響く。

 

「あ?何だこの状況?」

 

確認するとベートとレフィーヤ、そしてフィルヴィスがいた。

これで戦力差は五分から逆転した。

 

これで俺らの勝ちは揺るがない。

あとはアイズがレヴィスを倒し、ベートがオリヴァスを倒せば終わる。

食人花は俺とレフィーヤで対処すればいい。

 

唯一の不安点はフィルヴィスだが、あいつはまだ動かない。

動いたとしても、最悪フェルズには異端児(ゼノス)たちを動かせるように伝えてある。

俺を殿に異端児(ゼノス)が裏からサポートしてもらえば、逃げきれないことは無いだろう。

 

また衝撃音が響く。粉砕された壁。そこから赤髪の女が壁に吹き飛ばされる。

 

「なっ!?」

 

次はレヴィスとアイズ。

 

数々の切傷を負い、それを再生しながら、吹き飛ばされたレヴィスが立ち上がる。

 

「口だけか?レヴィス。情けない。」

 

「貴様もだろう、なぜ冒険者が生きている。」

 

「ふん、やはり頼りになるのはあいつだけか」

 

あいつ?フィルヴィスのことか?いやフィルヴィスのことはまだ知らないはずだろ?

 

「あの、小娘が【アリア】というのなら、【彼女】がそれを望むというのなら」

 

巨大花(ヴィスクム)

 

「おい、止めろ」

 

「止めるなよ、レヴィス。貴様の手に負えない相手を片付けてやる。」

 

動き出す巨大花(ヴィスクム)それに反応に対応しようとする冒険者。しかしレイだけは動かない。

 

これの対策は必要ない。そういうように

 

目覚めよ(テンペスト)

 

その言葉ともに一閃が振られ、巨大花の首が落ちる。

 

(さすが、剣姫。)

 

内心で賞賛を示す。

 

「飛んだ茶番だ。」

 

レヴィスがオリヴァスの胸を突き刺す。

 

「な、何をする。レヴィス…?」

 

「周りを見ろ、より力が必要になった。」

 

「まさか、よせ!?私はお前と同じ。【彼女】に選ばれた人間…」

 

「選ばれた?お前はあれが女神にでも見えているのか?」

 

「あれが、そんな崇高なものであるはずないだろう。」

 

「お前も私もアレの触手に過ぎん。」

 

レヴィスがオリヴァスのが魔石を喰らい、アイズへと突撃する。

 

さて…アイズはまだ大丈夫。負けはしない。なら俺はフルヴィスの分身を止めるか…

 

そう思い、周りを見渡すと黒ローブが走っているのをみつけた、あれだな。

 

黒ローブを止めようと向かうと、

その後ろにもう1人…ローブを被った俺の知らない男がたっていた。

 

は?あれは…誰だ?

 

あんな男は知らない。この場に現れる敵戦力はフルヴィスの分身のみ。そのはずだろ?

 

瞬間、俺は蹴り飛ばされた。

 

「は…!?グッっ!、!!!?」

 

凄まじい勢いの蹴りを喰らい、俺は反対側の壁まで吹き飛ばされた。

 

(な、なんだ?今の?け、蹴り?)

 

「へぇ?今ので生きてるのか?殺す気で蹴ったが…」

 

蹴り飛ばされた衝撃で空いた穴。そこには俺の後にもう一人入ってきた。

 

「お、まえ誰だ?」

 

「お前こそ誰だ?」

 

俺を蹴り飛ばした男は俺が全く知らない男だった。

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!ここから原作改変です!

更新日とか決めた方がいい?

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