ダンまちの世界で生きてみた。   作:排他的経済水域

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週一投稿したいけどギリできない。

【修正】遠征開始まで2週間→1週間でした。
ストーリーには影響しないようにします。


第35話 異世界人

「…?」「…!?」

 

ウラノスと愚者(フェルズ)の頭の上に?が浮いていた。

 

(そっか…この世界の人間は異世界ってもの自体が知らないのか…)

 

当たり前の事を失念していた。

 

(てか、神も異世界については知らないのか…なら俺を転生させたあの男はなんなんだ?分からないことが増えたな)

 

「…えっとつまりはな…」

 

ここで事情を全て説明しても理解を得られないかもしれない。なら最初に重要なことを教えるべきだろう。

 

「騙しているようで悪かったが、正確には俺には未来が見えてるわけじゃないんだ。」

 

「なっ!?」

 

俺の発言に愚者(フェルズ)が驚く。

当然の反応だろう。

俺は未来が見えるというアドバンテージを売り込み、ウラノスと契約を結んだ。

しかし未来が見えていないとなると俺の価値はただのLv3。

のみになってしまう。

 

「いや待て、それはおかしい。しかし君の提供した情報はほとんどあっていた。」

 

さすが愚者(フェルズ)

賢者の成れの果てと言うだけあって飲み込みが早い。

そう、向こうからすればそれがおかしな点だろう。

 

「それは…」

 

さて、どう説明すればいいか…未来を知っているがその変化までは観測できない?そう説明すればいいか?

 

…いや、こいつらには全てを明かすべきだろう

それがこいつらへの誠意だ。

 

「俺は歴史を知っているだけなんだ。」

 

「歴史…だと?」

 

今度はウラノスが反応を示す。

 

「ああ、要は…」

 

そのまま説明を続ける。

まずは俺の知っている事と知らない事

そもそも俺はどういう存在か

俺が知っている理由は俺の世界では未来を示せる人がいてそれを聞いたからだと伝えた。

未来を示せる人というのは要は作者のことをぼかして伝えた。

当たり前だがこの世界が俺の世界では小説の中の世界ということは伏せるべきだろう。

そもそも異世界というもの自体、謎が多すぎる。

ここが小説の中なのか、小説に限りなく近い世界なのか

それも分からないままなのだ。

 

「つまり君の知っている歴史は君が存在していない時であって、君がいる状態での歴史は全く分からない。そういうことか?」

 

ウラノスと愚者(フェルズ)が確認をしてくる。

1000年間生きているだけあって2人とも理解が早くて助かる

 

「ああ、本来ならまだ明かす気はなかったんだが…情報を伝えることで未来を変えることに繋がると思っていたいからな」

 

「あの男の存在か…」

 

ウラノスがつぶやく

 

「ああ」

 

「あの男…あの男だけは俺は知らない。未知の存在だった。」

 

Lv2、3の俺の知らない人なら俺が把握していないだけという可能性もあったが…Lv6の攻撃を余裕でいなせる実力者…それなやつを把握していないはずがない。間違いなく…やつは本来の歴史にはいない人物だ。

それが俺の結論。

 

「そういえば愚者(フェルズ)やウラノスは心当たりないか?」

 

ふと思いつき、2人に視線を向ける。

 

「私はないな、そもそも情報が少なすぎる、外見の特徴のみではな。」

 

愚者(フェルズ)が顎に手をやりながら、つぶやく。

それにウラノスも肯定を示す。

 

「だよなー」

 

このふたりが把握していないってことはまず間違いなく敵ということでいいだろう。

勿論このふたりが俺に隠している可能性は0ではないが…そんなことをしてもこいつらにはメリットがないのでやっていないと信じておきたい。

まぁ愚者(フェルズ)やウラノスが知っているが…まだ思い出せていない可能性もある。

考え出したらキリがないな。

 

「まあいいや、とりあえずこの件は今後調べていくことにしよう。愚者(フェルズ)異端児(ゼノス)と会う件はどうだ?」

 

俺はここに来た時から伝えてある、異端児(ゼノス)達との接触許可は取れるのかに話を移す。

 

「ああ、それならば問題ない。しかし本当にいいのか?あってしまえば後戻りはできないぞ?」

 

後戻りか…まぁ今ならギリギリ知らないフリが出来るという意見は理解はできるが…俺も舐められたもんだ。

 

「今更そんなくだらないこと聞くなよ?俺の理想を叶えるためには必要だし、異端児(ゼノス)たちとも友好的に接したいって言ってるだろ?」

 

愚者(フェルズ)の顔を見ながら、まっすぐと告げる。

 

「そうか、済まない。」

 

俺の顔をしっかりと見たあと愚者(フェルズ)が謝罪を入れてくる。

 

「いいよ、気にしてないし」

 

「それですぐに出発できるが、どうする?」

 

愚者(フェルズ)は話を戻す。

 

「いいのか?ロキ・ファミリアの遠征を確認してからでなくて?」

 

確かあと1週間もすればロキ・ファミリアの遠征が始まるはずだ。

あれは精霊の関与を知れる初の機会だ。

俺の情報の整合性を取るためにも確認すべきとは思っているのだが…

 

異端児(ゼノス)たちは現在下層の隠れ家にいる、普段の物資の受け渡し、君の紹介だけならば遠征が始まる前に帰ってこれるだろう。」

 

下層への行き帰りで7日程度だろうか。

それならギリギリ間に合うか

俺としてもベルのランクアップの機会は見逃したくないので都合がいい。

 

「了解、じゃあさっさと行っちまおう。」

 

問題がないことを頭で確認し、愚者(フェルズ)に賛同を示す。

 

「わかった。では今夜ダンジョンの入口で待っていてくれ。勿論ローブは忘れずな」

 

ローブ…透明化出来るやつのことだろう。それなら今も持っている問題ないな

 

「他に用意しておくものとかは?」

 

「特には…ないな。普段ダンジョンに行く装備で問題ない。」

 

初の下層だが、Lv4の愚者(フェルズ)がいるなら問題ないだろうし、俺の実力も別に通用しないわけじゃない…安心していいか。

 

「了解…あーそういえば頼みたいことがあったんだ。ウラノス」

 

あることを思い出し、ウラノスへと目を向ける。

 

「なんだ?」

 

「俺の所属しているファミリアの所属期間を1年以上に直ししといてくれ」

 

俺は今規定上はミアハ・ファミリアに所属しているということにはなっている。しかし今後別の派閥に入る必要があった時、この規定は邪魔だ。

最低でも1年経過していて派閥移動可の状態にしておきたい。

 

「…別のファミリアに所属する気か?」

 

ウラノスが確認を取ってくる。

 

「ああ、心配しなくてもこっちの仕事に影響しない場所を選ぶから安心してくれ」

これは本当にそうするつもりだ。候補としてはふたつなんだがどうするべきかね…まぁこれを選ぶのにまだ時間はあるし気にしなくても大丈夫だろう。

 

「よかろう、後でロイマンに指示しておこう。」

 

ウラノスからの承諾を得て予定変更をしなくていいこと確認。

 

「おっけー、じゃあまた後で」

 

夜にまた会うことを約束し、ローブをかぶり祈祷の間を出る。

 

 




PCで書いてるんだがめちゃくちゃタイピングおせぇ
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