ダンまちの世界で生きてみた。   作:排他的経済水域

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誤字指摘、感想お願いします。
ここから原作に絡むので、原作改変、解釈違いあるかもです。頑張りますけどよろしくお願いします。


第9話 英雄(ベル・クラネル)の始まり

下の酒場に来るとそこ落ち着きつつ俺の酒場のイメージを崩さない、明るい空間だった。

艶かしい雰囲気はないが、免疫のないものだと少し落ち着かない空間でもあるだろう、全員が美人or美少女(女将さんは除く)、その美少女達がはきはきと元気よくウエイトレス姿で働いている。

天国だなここ……

前世ではメイドカフェすら行ったことない俺にとっては女性に囲まれるだけでも緊張する。

今も少し手が震えている。

慌てるな俺、今の俺は前世の姿じゃない、普通にイケメンなはずだ?多分!ほら、自信を持って胸を張って歩こう!

そう自分に言い聞かせ、

リューに案内された席に座る、案内された席はベル・クラネルが座っていたであろう席から2つ離れた席だった、ここならベルに悟られずに見られそうか?

いや、あいつ意外と視線に敏感だしな〜誰かさんのせいで…

まぁいいやとりあえず飯食お、飯!!一日中寝てたわけだから最初は大人しいものからいこうかな〜

 

「はいよ、とりあえず酒だよ!」

 

大人しいものが良かったな〜ハハハー

まぁ文句を言わず食おう。とりあえずスパゲティとハンバーグのような食べ物を注文する。

待っている間周りを見渡す…んーみんなレベル2、3くらいかな?《神の偽能》を発動して周りのステイタスを見る。

てか、新しいスキルを試すか!

 

そう考え超感覚(ハイパーセンス)を起動する。

起動した瞬間、全神経が反り勃つ様な感覚がした。

 

うっわこれヤバ、耳キンキンするし、目が良すぎて窓の外のテラス席男女の顔まではっきり見える、鼻も匂いがどれから出てるか、なんとなくわかるくらいになって違和感がやばい、触覚も強化されておりなんか気持ち悪い…味覚はまだ分からないが試さない方が良さそうだな。

これは扱いがムズいな、とりあえず《大賢者》で補助しつつスキルを操作をしてみる。ひとつずつの感覚にゲージを設定し全感覚を少しずつ低下させておき、視覚だけを強化する。

すると段々外の景色が細かく見えるようになっていき、さっきより遠くの通りがかった冒険者の剣の柄のマークまでわかるようになった。これは…常に最低値にしておいていいな。ほかの感覚のコントロールは別の時に練習しよ。

そう能力の使い道を模索していると

 

「ほいよ、お待ち。」

 

「ありがとうございます。」

 

頼んでいたスパゲティとハンバーグが来た、おぉ〜美味しそう〜

よしいただきます!!

うまいな〜、この世界に来てからほぼじゃが丸くんで乗り切ってたから余計うまく感じる。

この世界の味に感動しながら、料理と酒を楽しむ。

 

そして俺の待ち人(ベル)が来た。

彼は原作通り白髪に深紅(ルベライト)の瞳をしている可愛らしい少年だった。

ショタコンのお姉さんがいたらぱっくり食われてるだろう。

そして彼はあたふたしながら俺とひとつ離れた席に座り、その隣に座ったシルと楽しそうに会話しだした。

ああ、こういう所を見ると改めて俺がダンまちの世界に来たことを実感する。

この光景を壊したくないな、やはり原作改変には気をつけよう、まぁ俺という存在がいる時点で変わるとこは変わってしまうんだろうが、そんな原作の光景を見れたことに感動していると、愉快そうな女性の声が聞こえた。

 

「ミア母ちゃーん、来たでー!」

 

その声を聞いてウェイトレス姿の女性のひとりがで迎えに行く

おお、この声。来たな

その声の主は道化の神であり、天界きってのトリックスター、今は2大派閥のうちの一つロキ・ファミリアの主神。ロキである

 

その後ろを続々と眷属達が歩いてくる

1番前にはパルゥムの少年、ドワーフの男、ハイエルフの女性、アマゾネス、ウェアウルフ、そして金髪、金色の瞳をしているヒューマンの美少女、彼女こそがベルの憧れの相手、【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインだ。

周りからは『えれえ上玉ッ』などと声が聞こえるが、エンブレムを見てその声は、軒並み怯え声に変わっていく。

そりゃあそうだ、なんせ相手は第1級冒険者、どんなに顔が良くてもダンジョンでは山ほどのモンスターを狩りまくっている存在、同じ同業者(冒険者)でも積極的に関わって痛い目を見たくないだろう、積極的に関わろうとするのは同じファミリアの第1級冒険者たちか、バカくらいだろう。

しっかしやはりロキ・ファミリアは男女ともに美形だな、

ここいるヤツらがほぼ全員外国に行けば英雄扱いされるような存在なんだもんな。オラリオが、都市外への冒険者の脱走を抑制していなければ、外国は戦争だらけになるんだろうな。

そんなことを考えているとウェアウルフの青年であるベート・ローガーがでかい声で喋りだした。

 

「そうだ、アイズ!お前のあの話を聞かせてやれよ!」

 

「あの話……?」

 

「あれだって、帰る途中で何匹か逃したミノタウロス! 最後の1匹、お前が5階層で始末しただろ!? そんで、ほれ、あん時にいたトマト野郎の!」

 

おお、ついにベル君の話が来たな、てかベート声でか!こいつ酒場中に聞こえる声で話すやん。そりゃあベル君が恥ずかしくなるわけだ、まぁベルの場合、別のことで怒りを覚えるんだけど

 

「ミノタウロスって17階層で襲いかかってきて返り討ちにしたら、すぐ集団で逃げ出して言った?」

 

ベート同じレベル5の第1級冒険者、ティオネの確認に対し彼は大袈裟にジョッキを卓に叩きつけながら頷く反応する。

 

心無しかアイズの顔が少し青くなってる気がする

反対にベルの場合は下を向いて顔が見えないが、耳が赤い。

 

「それそれ!奇跡みてぇにどんどん上層に上っていきやがってよっ、俺達が泡食って追いかけていったやつ!こっちは帰りの途中で疲れていたってのによ〜」

 

「それでよ、いたんだよ、いかにも駆け出しっていうようなひょろくせぇ冒険者(ガキ)が!」

 

「抱腹もんだったぜ、兎みたいに壁際へ追い込まれちまってよぉ!可哀想なくらい震え上がっちまって、顔引きつらせてやんの!」

 

「ふむぅ?それで、その冒険者どうしたん?助かったん?」

ロキがベートの話を広げるように質問する

 

「アイズが間一髪ってところでミノを細切れにしてやったんだよ、なっ?

 

「それでそいつ、あのくっせー牛の血を全身に浴びて……真っ赤なトマトになっちまったんだよ!くくくっ、ひーっ、腹痛えぇ……!」

 

「うわぁ…」

ティオネが顔を顰めて呻いた。

 

「アイズ、あれ狙ったんだよな?そうだよな?頼むからそう言ってくれ……!」

 

「…そんなこと、ないです」

アイズが喉から振り絞るように言った。

 

聞き耳を立てているほかの客たちも忍び笑いを始める。

その声を聞いてベートは目に涙を溜めながら、話を続ける

 

「それにだぜ?そのトマト野郎、叫びながらどっか行っちまってっ…ぶくくっ!うちのお姫様、助けた相手に逃げられてやんのおっ!」

「……くっ」

「アハハハハッ!そりァ傑作やぁー!冒険者怖がらせてまうアイズたんまじ萌えー!!」

「ふ、ふふっ…ご、ごめんなさい、アイズっ、流石に我慢できない……!」

どっとロキ・ファミリアの連中が笑い声に包まれる。

レフィーヤが、ロキが、ティオネが、誰もが堪えきれず笑声を上げた。

 

ああ、嫌だ、こいつらはアイズへ行われた対応を笑っているのだ、決してダンジョンで脅威(ミノタウロス)から逃げたベルの行動を笑っている訳では無い。それは理解しているだが、ベルが可哀想に思えてくる。

そんなことを考えていても、話続く。

 

「ああぁん、ほら、そんな怖い目しないの!可愛い顔が台無しだぞー?」

アイズに対してティオナが話しかける。

アイズを見るとその目は怖いというか暗い目をしていた、確かアイズはベルとの出会いで夢を思い出してベルとの出会いに安らぎを得ていたんだっけか?

その自分の思い出を汚されたら、しそりぁそうなるか…

しかしそんな彼女の心情を知らず、ベートは話続ける。

 

「しかしまぁ、久々にあんな情けないヤツを目にしちまって、胸糞悪くなったな。野郎のくせに、泣くわ泣くわ」

 

「……あらぁ〜」

 

「ほんとざまぁねえよな。ったく、泣き喚くくらいだったら最初から冒険者になんかなるんじゃねぇっての。ドン引きだぜ、なぁアイズ?」

 

「ああいう奴がいるから俺たちの品位が下がっていうかよ、かんべんしてほしいぜ」

 

「いい加減そのうるさい口を閉じろ、ベート。ミノタウロスを逃がしたのは我々の不手際だ。巻き込んでしまったその少年に謝罪することはあれ、酒の肴にする権利などない。恥を知れ」

 

ベルを貶し始めるベートにリヴェリアが叱咤を飛ばす。その発言を聞いて先程笑った他のメンツは気まずそうに視線を逸らしたが、ベートは止まらなかった。

 

「おーおー、さすがエルフ様、誇り高いこって。でもよ、そんな救えないヤツを擁護して何になるってんだ?それはてめぇの失敗をてめぇで誤魔化すための、ただの自己満足だろ?ゴミをゴミと言って何が悪い」

 

「これ、やめぇ。ベートもリヴェリアも。酒が不味くなるわ」

ロキが見兼ねて仲裁に入るも、彼の唾棄は言葉を緩めない。

 

「アイズはどう思うよ?自分の目の前で震え上がってるだけの情けねえ野郎を。あれが俺たちと同じ冒険者を名乗ってるんだぜ?」

 

「あの状況じゃあ、しょうがなかったと思います」

 

「なんだよ、いい子ちゃんぶっちまって。…じゃあ、質問を変えるぜ?あのガキと俺、ツガイにするならどっちがいい?」

 

その問いに今まで静観し続けたフィンが軽く驚く。

「…ベート、君、酔ってるの?」

 

「うるせぇ。ほら、アイズ、選べよ。雌のお前はどっちの雄にしっぽ振って、どっちの雄にめちゃくちゃにされてえんだ?」

 

うわぁ…この問いをすることを知っていたが、直に聞くとひくな。

そりゃあアイズも嫌悪を覚えるわ…

 

「…私は、そんなことを言うベートさんとだけは、ごめんです」

 

「無様だな」

 

「黙れババアッ。…じゃあ何か、お前はあのガキに好きだの愛してるだの目の前で抜かされたら、受け入れるってのか?」

 

「…っ」

 

ああ、それは彼女(アイズ・ヴァレンシュタイン)には無理だ。

彼女に弱者を顧みる余裕はない。それは俺も、ロキファミリアも彼女のことを知っている人間なら誰しもが理解できるだろう。

 

「はっ、そんな筈ねえよなぁ。自分より弱くて、軟弱で、救えない、気持ちだけが空回りしてる雑魚野郎に、お前の隣に立つ資格なんてありはしねぇ。他ならないお前がそれを認めねぇ(、、、、、、、、、、、、、、、)

 

そして(ベート)は言う。少年(ベル)が進むきっかけになる言葉を。

 

「雑魚じゃあ、アイズ・ヴァレンシュタインには釣り合わねぇ」

 

その言葉の直後、俺の横から1人の少年が駆け出し、店の外へと逃げ出す。

その隣をシルが追いかけるが少年はすぐに夜に溶け込む。

 

ああ、カッコイイな。絶望する訳でもなく、諦めるわけでもない、自分への怒りを燃やし立ち上がろうとする。彼は…

 

そんな憧れをベル・クラネルに改めて抱く。レイであった。

 

 

 

 




原作を写すのって疲れるね。
ちなみにレイくんは戦闘でコートの両腕が切られましたので、今は半袖状態のインナー1枚です。まぁ裸に胸当てつけてるような人いるし不自然じゃないよね?
次回ベートvsレイ
ディエルスタンバイ!
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