2
「やあやあ雄家。この私が一人寂しい時間を過ごしている君に憩いを届けるためにわざわざ来てやったぞ~」
「すげえ恩着せがましいのな」
「人間なんて大体そんなもんでしょ。口に出さんだけで」
「…………」
痛い所を突く。彼女のしてやったり、といったにやけ顔を見る限り、どうもわざとみたいだ。
「は、まあいじめるのはやめてあげるよ~。私ったら優しいからね~」
「そりゃ、どうもありがとうございます」
性格が悪いなぁ。
「……?そういえば珍しいね、今日は昼練いかないのかい?」
「んぐ。………ん」
口に含んだものを飲み込んで、彼女は答えた。
「……今日からテスト期間だぜ?」
とびっきりのあきれ顔で。
あー。
「……勉強はちゃんとしているかな。って、その表情見れば大体察するけどね」
「でへへ」
「………今回は、ゴ〇ィバのチョコで勉強教えてあげなくもないけど」
ゴソゴソ。
「はい」
「なんで持ってるんだよ」
「昨日の埋め合わせ?」
「なんで疑問形なんだよ」
「それで、昨日何か言いかけてたけど、あれって結局何なの?」
「私さ、お前が好きなんだ」
「……………………………………………」
「って急に言ったらどうする」
これまたニヤニヤと、僕の顔を覗き込む。
「…………いじめないでー…」
「はっはっは。愉快愉快。うん、冗談だよ。冗談冗談」
もう言わないさ
「んー。まあ今日はそのことよりもさ、もっと聞きたいことができちゃったから、そっちにしていい?」
「?いいけど」
いや、なんかさー、と食べ終わった弁当箱に目線を向けて何事も無いように彼女は言った。
「今日さ、須弥ってやつが私のクラスメートにいるんだけど、そいつが泣きながら発狂して、そのまま保健室行ったまま帰ってこないんよ。なんか知ってる?」
…………あー。
「どうか、安らかに眠ってくれ、須弥君。きっと、君の心に深く突き刺さったナイフが取れる日はやってくるさ」
両腕を組み合わせ、祈る。
「どうか安らかに。そして、願わくば、彼に幸せが訪れんことを」
「なんだなんだ急にどうした願いだして」
「聞くな。いや、聞かない方がいい」
「おん????」
「そして、もし彼が戻ってくるようなことがあったら、暖かいココアでも出してあげるんだ」
「?????????」
「ほいじゃまあ、私は行くけど……。いつまでそれしてる気?」
腕を組み、祈る体制の僕に疑念の声を投げかける。
「彼の魂が救済されるまでさ」
「一体お前須弥の何なんだ……」
3
「ごめん、雄家」
「いやいや、え???」
眠りから起きてた僕を待っていたのは、健康的な彼女であった。
そして、何故か動かせない僕の肢体であった。
「なんか体、動かないんだけど?」
「うん。動けなくした」
「え?」
「だから、ごめん。私のものになって」
「ふぁっ!?」
急展開が過ぎる。
ずびばせん課題がだぐざん“あ”っで日があ“ぎま”じだ