問題児たちとチートが異世界で会うそうですよ?   作:しろい凛キチ

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いろいろと用事が重なってしまい、投稿が遅れてしまいました。

しかも最近、次数やたらと少ないし…
なので次からはもう少し多めに書ければいいなと思っています


ブラック・ブレット編
異世界への旅立ち


───レスティア達と契約を交わしてから約一ヶ月。

今日は久々の休みだったので縁側でお茶を啜りながら寛いでいると、

 

『紅覇よ』

 

『ゼ、ゼウスの爺さん?!』

 

突然の声にお茶を吹いてしまった。

 

『けほけほ………なんで声だけ聞こえてるんだ?それに、ゼウスの爺さんが俺に一体何の用だい?』

 

『これは念話というものじゃ。そして用件についてはこっちで話す故、来てくれぬか?案内にはミズキを送る』

 

そう言うと俺の少し手前に魔法陣が現れ、ミズキが出てきた。

 

『会いたかったですよ、紅覇。お爺様から話は聞いてると思います。どうぞこちらへ』

 

ミズキに促され魔法陣に乗ると、軽い酩酊感に襲われ、気がつくとそこは神界だった。

 

『では、こちらでお爺様がお待ちです』

 

『ありがと、ミズキ』

 

俺はミズキとキスを交わすと大広間へ入っていった。

 

『おお、待っておったぞ』

 

『ご無沙汰してます。それで、俺に何の用何ですか?』

 

『実はの、治めてきて欲しい世界があるのじゃ』

 

『治めて?……と言うとその世界は大規模な内乱、又は戦争が起こってる世界ってこと?』

 

『まぁそんなところかの。これがその世界の資料じゃ』

 

そう言ってゼウスの爺さんは資料を俺に渡してくれた。

 

『"民警"に"ガストレア"か…どっちも聞いたことない名だね』

 

資料に一通り目を通した俺にゼウスの爺さんは訪ねてくる。

 

『行ってもらいたいのは"ブラック・ブレット"という世界じゃ。頼めるかの?』

 

『うーん…まぁゼウスの爺さんの頼みだから行かない訳にはいかないけど、荷物まとめたりするのに一日だけ待ってもらえるかな?』

 

『引き受けてくれるのか!それは良かった。ならば用意等済んだらここへ来ると良い』

 

それを聞き、俺は神界を後にして荷物のまとめや黒ウサギ達の説得に向かった。

 

* * *

 

『ふぅ、やっとまとめ終わった。けどまさか、黒ウサギたちの説得に四時間もかかるとは……特に十六夜が面倒だったな』

 

『あ、あの、神凪さん!』

 

持っていく物の整理をしていると、リリに声をかけられた。

 

『リリ、どうしたの?』

 

リリは少し恥ずかしそうにもじもじしていたがやがて意を決したのか、俺にお守りを渡してきた。

 

『あの…これ。神凪さんが異世界へ行くと聞いて作ってきました。形はちょっとヘンだけど、もって行ってもらえたら嬉しいなって…』

 

リリに貰ったお守りは確かに少し形が歪だったが、一生懸命作ったことが伺えたのでしっかりと首から下げておいた。

 

『ありがとう、リリ。大切にするよ』

 

『…………これでよし、かな。後は白ちゃんにもこのこと伝えてかないとね』

 

というわけで、"サウザンドアイズ"に来た俺はまず女性店員と話していた。

 

『───という訳なんだ』

 

『なるほど。話は分かりました。白夜叉様は中にいますのでどうぞお入りください』

 

俺が店内に入ろうとすると、女性店員から声をかけられた。

 

『あの、無事に帰ってきてくださいね?』

 

『女性店員ちゃん、ありがと』

 

『わ、私のことは華澄(かすみ)とお呼びください』

 

『わかった。じゃあ改めて、ありがとう華澄ちゃん』

 

白ちゃんの個室の前に行くと白ちゃんと誰かが話しているようだった。

 

『………では頼むぞ』

 

『白ちゃん、俺だけど。ちょっといいかな?』

 

話が終わった頃を見計らって俺は部屋に入っていった。

 

『おお主殿、ちょうど私からも話したいことがあったのだ。して、今日はどうしたのじゃ?』

 

『実は……………ということなんだ』

 

俺は華澄ちゃんに言ったことと同じことを白ちゃんにも話した。

 

『ふむ、初代ゼウス様直々の頼みとな………ならば仕方あるまい。"ノーネーム"のことは私に任せるとよい。主殿の家のこともな』

 

『ありがと白ちゃん。それで、白ちゃんから話したいことって?』

 

『うむ。主殿は先日倒した"ペルセウス"の"アルゴールの魔王"は覚えておるかの?』

 

『覚えてるけど、それがどうしたの?』

 

『"ペルセウス"のコミュニティが"ノーネーム"に倒され、我らの旗下から外れることになったのは知っておろう?その時に"アルゴールの魔王"から主殿の元へ行きたいとお願いされての』

 

そう言って白ちゃんが差し出してきたのは灰白色の宝石で出来たリングが通されたリングネックレスだった。しかもリングには何やら見慣れない文字が刻まれていた。

 

『これが"アルゴールの魔王"?』

 

『うむ。これなら持ち運びも楽だしの。それに、このリングには別の使い方がある。"白刀・琥珀"か"黒刀・刹那"のどちらかを出してリングを刀身に当ててみよ』

 

俺は言われた通り"白刀・琥珀"を引き抜きリングを刀身に当てる。するとリングが消え、刀身にリングにあったのと同じ文字が刻まれていた。

 

『この文字には"アルゴールの魔王"の石化特性が使えるようになる恩恵が組まれておっての。その状態で相手を切れば、切った部分が石化するという仕組みだ』

 

『ありがと白ちゃん』

 

『礼を言うのはまだ早いぞ。そのリングに心の中で「顕現せよ、アルゴールの魔王」と念じてみよ』

 

俺はまた言われた通り、心の中でリングに念じてみた。すると、

 

『お会い出来て嬉しいです神凪紅覇様♪』

 

リングがひぐ○しの梨花ちゃんの姿に変わった。

 

『そのリングには封印された対象を保持者の思うままの姿に変え顕現させる恩恵が組まれておる』

 

『へぇ。じゃ、キミが"アルゴールの魔王"なんだね?それと俺のことは紅覇でいいよ』

 

『はい♪あの日紅覇様と戦って以来、紅覇様と一緒になりたいと思うようになりました。それから、私にはまだ名前がないので紅覇様が付けてください』

 

『お、俺が?そうだな………華琳(かりん)でどうだい?』

 

俺が名前を出すと、梨花ちゃん似の少女は嬉しそうにしていた。どうやら気に入ってくれたようなのでよかった。

 

『じゃあよろしくね、華琳』

 

『はい、紅覇様♪』

 

その後、俺は再び白ちゃんにお礼を言って"サウザンドアイズ"をあとにした。

 

『さてと、荷物は空間に入れとけばいいとして、服装は………このままでいいか』

 

俺は着慣れた着物の帯に"白刀・琥珀"と"黒刀・刹那"を差し、新たな世界へ行くため神界へ向かった。

 

* * *

 

『お〜い、ゼウスの爺さん来たよ〜』

 

『ん?もう良いのか?』

 

ゼウスの爺さんは案外早かったなという顔をしていたが、口には出さなかった。

 

『うん。皆に少し留守にするって伝えたし、必要なものも揃えてきたよ』

 

『そうか。ならこの扉をくぐるがよい』

 

『了解。んじゃ、ちょっと行ってくるよ』

 

俺はそう言い残すと、扉を勢い良くくぐった。

相変わらず俺の胸は期待でドキドキが止まらなかった。

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