問題児たちとチートが異世界で会うそうですよ?   作:しろい凛キチ

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お久しぶりです。

今回は少し短めの出来となってしまいましたが、楽しんで頂けたら幸いです。


撃て、星の光より速く! その1
アジ=ダカーハ


光が収まると、そこはどこかの城のような場所だった。

 

『ここはどこです?』

 

『多分俺が元いた世界のどこかだろうけど………俺にも分からないな』

 

『紅覇じゃねぇか。今までどこ行ってたんだよ』

 

声のした方を見ると、そこには十六夜がいた。

 

『どこって、今帰ってきたんだよ』

 

『お前さっきまで居ただろ?何言ってんだ?』

 

俺と十六夜の話は微妙にすれ違っていて訳がわからなかった。

 

『それで、大まかでいいからこの状況を詳しく教えてくれない?』

 

そして俺は十六夜からあらかたの事情を聞いた。俺が旅立ったあと、"魔王連盟"なる組織が襲ってきたこと。そいつらの狙いが"人類最終試練(ラスト・エンブリオ)"ことアジ=ダカーハの復活であること。そして、復活したアジ=ダカーハを倒すために多くの同士たちが死んでいったことを。

 

『そんなことが…………これからどうするの?』

 

『それはな―――――だ』

 

『本当にやるのかい?』

 

俺は十六夜の作戦を聞き、そのための覚悟があるのか確認を取る。

 

『ああ。絶対に仕留めてやる』

 

その瞳には一瞬だったが、どこか復讐の色が見て取れる気がした。

 

『なら俺も手を貸すよ。まずはこの地形だけど……ラプ子と言ったね。みんなに伝えて欲しいことがある。今から場所が変わるけど動揺しないように、とね。そして、黒ウサギに俺がやつを足止めするからその間にやつを撃てとも伝えておいて』

 

ラプ子は分かりましたといい、他の分身体と連絡を取り合う。俺はその間十六夜に向き直り、

 

『十六夜、俺は今から集中する。だからその間俺を守ってくれないかい?』

 

『ああ、分かった』

 

眼を閉じ、右拳を握り心臓少し上まで持っていく。そして心を落ち着かせ、

 

 

――――体は剣で出来ている。(I am the bone of my sword.)――――

 

――――血潮は鉄で 心は硝子。(Steel is my body, and fire is my blood.)――――

 

――――幾たびの戦場を越えて不敗。(I have created over a thousand blades.)――――

 

――――ただの一度も敗走はなく、(Unknown to Death.)――――

 

――――ただの一度も理解されない。(Nor known to Life.)――――

 

――――彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う。(Have withstood pain to create many weapons.)――――

 

――――故に、生涯に意味はなく。(Yet, those hands will never hold anything.)――――

 

――――その体は、きっと剣で出来ていた。(So as I pray, Unlimited Blade Works.)――――

 

 

その瞬間、辺りは様々な剣が突き刺さった荒野へと姿を変えた。

 

『ここならいろんな種類の剣がある』

 

『改めて、お前すげぇよな』

 

『まだまだ、投影開始(トレース・オン)

 

俺はさらに、干将・莫耶をトレースする。

 

『行くぞ、アジ=ダカーハ!!』

 

俺は干将・莫耶を手にアジ=ダカーハに向かって突撃する。そしてアジ=ダカーハを切り刻む。途中、耐えきれなくなった剣が折れたが、折れた矢先に新しい剣を投影する。

 

『今だ黒ウサギ、俺に構わず撃って!』

 

『帝釈天…………いや、違う!"月の兎"の生き残りか!!』

 

神気を放つ槍と黒ウサギは、稲妻を放って狙いを定める。

 

『我が一族の仇!此処で晴らします!穿て―――"疑似神格・梵釈槍(ブラフマーストラ・レプリカ)"!!!』

 

星辰体と同等の速度――第六宇宙速度を叩きだして進む必勝の槍。槍は一直線に心臓を目指す。

しかしそれを三頭龍は、最強の魔王は、王威一つで跳ね除けた。

 

『魔王を――"絶対悪"を甘く見るでないわッ!!!』

 

しかし、三頭龍はそれすらも避けた。

こんなことを予想できる者がいたとすれば……

 

『―――ああ。お前なら、避けると思っていたよ』

 

それは、魔王という存在に羨望し、彼の王威を信じていた者以外には有り得なかった。

 

そして三頭龍は打たれた。

それと同時に、魔力を消費しすぎた俺の意識も途絶えてしまった。




いかがだったでしょう?
さて、次の次話くらいからは過去へ飛んだ話となりますので、どうかお楽しみに♪

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