ホロと幻の美形   作:ただのRyo

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初作品初投稿です

楽しんでもらえると幸いです。



転入生

「ここがアッシュフォード学園か…」

 

僕、皇ライはこの私立アッシュフォード学園に転入することになった。

 

…私立アッシュフォード学園…

トウキョウ租界の中でも一番の広さを誇る学園。

学内に初等部、中等部、高等部、大学部があるので学生だけでもかなりの人数がいる。

 

ただ大きいだけの学園ではなく特徴的なのが、この学園の理事長の理念でもある、いかなる人種でも入学を受け入れるという点だ。

辺りを見渡すと一般的な人間だけではなく、

見た目は人間だが実際のところはロボットであったり、動物の耳や尻尾が特徴的な獣人、大きい耳が特徴なエルフなど多種多様な人種が存在している。

 

 

僕自身は普通の人間であり、よく知り合いからは銀髪が目立つと言われるが、ここの学園の人達の中ではそこまでは目立たないと思うので安心した。

 

「さて、まずは理事長室に向かうか」

 

僕がこの学園に転入してきたのは理由がある。

 

その理由とはこの学園の理事長から凄く気に入られてしまっているということだ。

 

実は理事長と僕の母が古くからの友人で、僕も小さな頃からよく顔を会わせていた。

その度に僕をこの学園に通わせないか、と母に強く薦めていた。

僕は理事長から学園の資料などを見せてもらった時に多種多様な生徒がいることに興味を持った。

先ほど僕の特徴で髪が銀髪であることを説明したが、この銀髪の為か、通っている学校では生徒や教師からは驚かれたり、奇異な目で見られることが少し多かった。

 

僕の母は日本人だが、父親はもうおらず、異国の人間だったようで、僕が銀髪なのはその影響だ。

僕に向ける目線が悪意があるものではないことは理解をしていたが、学校での居づらさを感じていた。

 

 

母には僕が学園に興味を持っていたことを打ち明けると、微笑み理事長と掛け合ってくれた。

 

これが僕がこの学園に転入してきた理由だ。

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを考えながら学園内の廊下を歩いていると、僕の後ろから誰かが走っている音が聞こえてきた。

 

「やっばぁい!遅れるにぇぇ!!」

 

「もうー!みこち早くしてよー!」

 

綺麗な水色と鮮やかなピンク色の髪の2人組が僕の横を走り去っていくと、

水色髪の子の制服のポケットから水色のハンカチが零れ落ちたのが見えた。

 

「あっ!待ってくれ!」

 

落としたハンカチを拾い上げて、走り去っていく2人に僕は声を掛けた。

 

「ん?」

 

「にぇ?」

 

2人が急ブレーキを掛けるように減速すると、そのまま立ち尽くしてしまった。

 

「え?えっ?誰あの銀髪イケメン?みこち知ってる?」

 

「ううん、みこは知らないにぇ」

 

何か話しているようだがあまりよく聞こえなかった。

取り敢えず落としたハンカチを渡そう。

 

「呼び止めてすまない。今、君がハンカチを落としたから渡そうと思って」

 

そのままハンカチを差し出した。

 

 

「え?あっ!ほんとだ!」

 

ハンカチ落とした子がポケットに手を入れて確認していたが、落としたことに今気づいたようだった。

 

「ありがとう!これ姉街から貰ったものだから大事なやつだったんだ~」

 

ハンカチを渡しながら気になる言葉があった。

 

「どういたしまして。姉街?」

 

姉街、という単語に首を傾けていると、

 

「プークスクス、すいちゃんハンカチ落としちゃうなんてドジっ子だにぇ~」

 

一緒にいたピンク髪の子がニヤニヤしながら笑っていた。

 

「あぁん?みこちが寝坊してHRに間に合わないかもしれないから走ることになったんだから、もとはといえばみこちのせいじゃん!!」

 

「そ、それとこれは関係ないもん!」

 

どうやらHRに間に合わないから走っていたらしい。

2人が目の前で言い争いを続けていると、僕がいるのを思い出したのか途中で止まった。

 

ハンカチを落とした子は僕を見ながら話しかけた。

 

「そういえば君この学園で見かけたことないね?もしかして転入生?」

 

「ああ。今日からこの学園に転入する予定だったんだ」

 

「なるほどにぇ~。だから見たことがなかったんだにぇ」

 

2人は見かけたことがない僕の存在に納得してくれたようだ。

 

「私は高等部3-Aの星街すいせい!よろしくね!」

 

「同じく3-Aのさくらみこだにぇ~」

 

「クラスはまだ聞いていないが、2年の皇ライだ。よろしく先輩方」

 

お互いの自己紹介を終えて、2人が1学年上の先輩であることが判明した。

 

ちょうど自己紹介が終わると、学校のチャイムが全校に鳴り響いた。

 

「「あっ!やばい!!」」

 

2人が本来の目的に気づき、再び走り出した。

 

「じゃあまたねライ君!学園内で会ったら声かけてよ!」

 

「今度会ったらみこ達のクラブを紹介するにぇ!」

 

走り去っていく様子を見て2人に向かって手を降った。

 

 

あっという間の出来事であったが、この学園で2人の知人ができたことは運が良かったのかもしれない。

 

(また近いうちに会いそうだな)

 

僕は心の中で呟き、そのままの足取りで理事長室に向かった。

 

 

 

 

 

 




1話目は以上となります。

文が短い気もするけど、慣れたらどんどん増やしていこうと思います!

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