最近暑い日が続いていますが皆様体調には是非お気を付けて…
あやめの(強制)勧誘で僕は生徒会に入ることとなった。
入った後はトワと天音さんからそれぞれ委員会の仕事と役割を教えてもらい、2人の委員会をそれぞれ体験してみた。
トワの風紀委員は学園内の風紀を取り締まっていて、朝は学園の門の前に立ち、生徒が乱れた服装をしていると注意をしたり、遅刻者を取り締まっていた。
ただこの学園の服装への規則はそこまで厳しくないため、ほとんど注意することはなかった。
遅刻者のリストを見せてもらうと、リストの中にみこの名前が入っていたが、そっとリストを閉じ見なかったことにした。
委員会を通してトワと話す機会があったが、彼女は悪魔ということもあり見た目で誤解されることがあるらしく、以前は少し自身の見た目にコンプレックスがあったそうだ。
トワも僕と同じくあやめに生徒会に勧誘されたようで、最初は乗り気ではなかったそうだが、生徒会の活動を行っていくうちに、彼女自身の真面目さや優しさ、意志の強さを周りに理解をしてもらえたようで、彼女に自信に繋がり、見た目のことも気にしなくなったようだ。
僕もトワに自分が転入した理由、コンプレックスの部分を話すと凄く共感をしてくれて、
「ライ先輩も生徒会での活動をを通じて、コンプレックスがなくなるといいですね。トワも力になれることがあれば協力します!」
と言ってくれた。本当に凄くいい子だった…
僕もトワの力になれることがあれば協力をすることを伝えるととびきりの笑顔で喜んでくれた。
天音さんの美化委員は学園内の環境の美化、清掃用具の管理、そして学園内の花壇やプランターの花のお世話などを行っている。
仕事量で見るとかなり多いが、天音さんは背中に生えている羽で飛ぶことができ、移動や作業はかなりスムーズにテキパキできていた。
僕も普段から掃除は好きで、委員会の活動を手伝っているときはかなり楽しかった。
天音さんとも作業の間話す機会があり、彼女の秘密を1つ教えてもらった。
その秘密とは彼女は握力がかなり強いらしい。彼女は恥ずかしがりながら握力測定器で数値を披露をしてくれたが、55.9kgというとんでもない数値が出ていた。
僕自身の握力も計ってみたが50kgだったので男性よりも強い握力に凄いと思ってしまった。
本人は女性として握力が強いことに不満があるらしく普段はこの握力を隠しているそうだ。
ただ普段の生活では力の加減が難しいらしく、日常品の中でよく壊れてしまうことがあるらしい…
2人の委員会を経験させてもらったが、結局どの委員会に所属するかはまだ決まっていない。
あやめやミオさんからも生徒会に加入はしてもらったが、いきなり決まったことではあるので、委員会は決めるのはゆっくりで構わないし、今のところは生徒会の仕事もたまに手伝いに来てくれればそれでもいいそうだ。
一応生徒会に加入することになったことをクラスのおかゆとスバル、不知建のみんなに伝えることにした。
おかゆとスバルは応援してくれるようで、あやめとミオさんが困っていたら助けてあげてほしいと言っていた。
不知建のみんなはすごくいい笑顔で祝福してくれて、生徒会で何か大事な情報がゲットできたら共有してほしいとフレアに言われた。
みんなが祝福してくれたとき何故かいつも不知建のミーティングで使っているサングラスをメンバー全員が付けていて、僕にもサングラスをプレゼントしてくれた。
でもみんなから祝福してもらえるのはとても嬉しかった。フレアに言われた通り何か情報の共有は行っていこうと思う。
生徒会に加入してから1週間、放課後に僕は学園の体育館の隣にある礼拝堂に立ち寄ろうとしていた。
以前すいせいとみこに学園を案内してもらったときに建物の一部として紹介をしてもらい気になっていた。
礼拝堂の静かな雰囲気が気に入っており、たまに気分をリラックスさせたい時立ち寄ることにしている。
僕は礼拝堂の入り口を入ろうとすると中に人がいる気配を感じた。
(先客かな…?)
礼拝堂の中を確認してみると、中央の主祭壇に2人の人物がいることを確認できた。
1人は修道女の格好をした赤髪の女性。もう1人は神父のキャソックと言われる服装と眼鏡をしており、白い髪と頭上の可愛らしいふわふわした耳が特徴で、恐らく女性と思われる。
その2人は僕が礼拝堂に入ったことに気づいたようで、赤髪の修道女が話し始めた。
「ああ…神父様、また迷える子羊がこの礼拝堂にやってまいりました…」
「そうですねシスターマリン、迷える子羊を救済していきましょう。」
迷える子羊…?もしかして僕のことだろうか?
「さぁ、迷える子羊よ。あなたが懺悔をしたいことをお聞かせください。あなたが悔い改めることであなたの罪は神に許されることでしょう。」
「懺悔?いや特に懺悔をしに来たというわけではないが…」
「いえいえ、この礼拝堂に来るということは何か後ろめたいことがあるということです。さぁ、そのご自身の見た目で何人の女性を侍らせてきたのかを懺悔してごらんなさい。」
…なんだか無理矢理懺悔をさせられそうな雰囲気になってきているな…
しかし本当に何も思いつかない…僕の悩みでもいいのだろうか?
「では懺悔の代わりではないですが、悩みを聞いてもらえますか?」
「ええ、何でも聞かせてください。」
僕はシスターと神父にこの学園に転入してきたこと、その理由について話をしてみた。
「なるほど、あなたはそのご自身の見た目に幼少期の頃からコンプレックスに近い悩みを抱えていて、この学園に転入してきたのですね?」
「まぁ周りの目線というところですかね?この学園に来てからはあまりその悩みがなくなってきましたが…」
「安心してください、あなたの悩みはご自身の過去の経験から生み出されたものです。それをこれからの生き方で上書きしてばいいだけの話なので、この学園での生活があなたの悩みを解決してくれることでしょう。」
神父からはこのようなアドバイスをいただいた。確かに焦っても悩みは解決しないし、少しずつ前に進んでいけばいいのかな…
「ありがとうございます。なんだか気持ちがスッキリしました。」
「いいのですよ、我々は迷える子羊を救済するのが役目。では今回寄付金として…」
シスターが話を進めようとしたとき、礼拝堂の入り口から誰かが入ってきた。
「すいませーん、生徒から礼拝堂で変なことをしているって通報が入ったんですけどぉ?」
入り口からの声に振り返ると生徒会風紀委員長のトワがいた。
「トワ?」
「あれ?ライ先輩?」
「な、なんの御用ですか?今は迷える子羊の相談に乗っているだけですよ?」
シスターは何故か焦っている様子だった。僕の悩みに乗っているだけであったんだが?
「ライ先輩こんなところで何してたんですか?」
「礼拝堂で心をリラックスさせようと来たんだが、シスターと神父がいて僕の悩みを聞いてもらっていたんだ。」
「へぇ…」
僕の話を聞いてトワはシスターをじっと見つめていた。
「そ、そうですよ!いかがわしいことや怪しいことなどはなにも…」
「そういえばライ先輩、このシスターから何か変なこと言われませんでしたか?」
「変なこと?…そういえば寄付金って話が出ていた気が。」
「ぎ、ぎくぅ!」
相談が終わった後に寄付金の話が聞こえていたがあれは何の話だったんだろう…?
僕からの報告を聞くとトワはすごい笑顔になっていた。
「よーし船長、ちょーっと話を聞きたいから生徒会室まで来てもらえますか?」
「い、いやー、船長って誰のことですかね…神父様逃げましょう!!」
シスターは神父がいたところを振り返ったがそこには誰もいなかった。
「ああ、神父ならさっき礼拝堂から出て行ってましたよ?」
「フブちゃん!?裏切ったのかあいつ!!」
「はいはい、とりあえず船長は生徒会室に連行ね。じゃあライ先輩ごゆっくり~。」
「あ、ああ。」
「待ってトワ様!き、君もたすけてくださぁい!!」
シスターは叫びながらトワに首根っこを掴まれて礼拝堂から生徒会室に連行されていった。
普段は静かなはずの礼拝堂からは考えられない騒ぎが起きたが、ようやく静けさに包まれた。
やはりこの場所は静かな方が合っているな…
しばらくの間礼拝堂の中で目を閉じて心をリラックスさせることにした。
久しぶりの投稿になりました。
最低で週2投稿を目指していきたい所存…
文章読みづらい?
-
読みやすい
-
普通
-
読みにくい