ホロと幻の美形   作:ただのRyo

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16話目

昨日誕生日を迎えました。

一年が過ぎるのが年々早くなっているように感じています…


勉強会

いつも通りの学園での授業が終わり、放課後の時間が訪れた。

普段であれば授業が終わればクラブハウスの自室に戻るか、不知建の部室、生徒会室に行く予定がある。

だが今日はクラスメイトのスバルが今日の数学の授業でどうしても分からないところがあるようで、放課後教室に残って教えてほしい、と懇願されたため、スバルへの特別授業を開催しようとしていた。

 

「ライほんとごめんな…スバル今日の授業のちんぷんかんぷんすぎて…」

 

「全然かまわないよ。確かに今日の授業はちょっと難しかったし、僕も復習がてら付き合うよ。」

 

「ありがと…でもなんでおかゆも残ってんの?別に今日の授業躓いてなかったのに。」

 

スバルの席の前に僕が座り、その隣に参加予定ではなかったおかゆがちょこんと座っていた。

 

「いやー、今日は家に帰っても特にすることがないから、2人ともうちょっと一緒にいたかったんだよ~。」

 

「ええ…邪魔すんなよ…?」

 

「だいじょぶだいじょぶ~、多分ほとんど寝てるから~。」

 

「まあ参加人数が多くて悪いことはないし…じゃあおかゆ、僕がスバルに教えている中で捕捉するべきとこがあったら教えてくれるかい?」

 

「オッケー、任せてよ。」

 

こうして僕とおかゆの2人体制でスバルのサポートをすることになった。

 

「じゃあ早速始めようとするか。まずは基礎からおさらいしよう。」

 

「あれ?簡単なところからでいいの?」

 

スバルから疑問の声が上がった。

 

「こういう時って難しい問題をガンガン解いていくのが大事とか思ってたんだけど…」

 

「確かに応用問題を解いていくことは大切だ。でも応用問題も難問もまずは基礎ができていないと解くことが難しいんだ。特に数学は基礎の公式とかの覚え方が間違っていると、そもそも解けないことの方が多いからね。」

 

「なるほど…」

 

「逆に言うと基礎がしっかりと理解ができていれば、どんな問題でもある程度順序立てて解くことができるから、基礎は本当に大事だよ。」

 

「ライが言うと説得力あるな…」

 

「うんうん、本当に先生みたいだね~。」

 

「よし、放課後だからあまり時間もないしそろそろ始めるぞ?」

 

「はい!ライ先生!」

 

こうしてスバルの特訓が始まった。

 

 

 

 

 

「先生!出来ました!!」

 

「どれどれ、採点してみるよ。」

 

授業内容としては、学園の授業と同じ流れで行い、スバルが理解ができなかったところをさらに嚙み砕いて説明をした。

それである程度スバルが理解ができたら、僕が作成した問題をノートに記載させ、解かせる。これを一連の流れとして行っていた。

 

「うん、問1~問3までは正解だ。でも問4だけ惜しいな。」

 

「え、どこどこ?」

 

スバルは勉強が苦手というイメージを持っていたが、飲み込みが早く、要領がいいため勉強を教えることにそこまで手がかからなかった。

現状スバルは基礎の部分はあらかた理解ができており、応用の部分で躓いている、といった状況だ。

ただ、僕とおかゆが教えている感じでは応用も、解き方さえ理解ができればそのうち解けるようになるとは思う。

 

「途中まではちゃんと合っているよ。ただ最後の部分はここの公式を当てはめて…」

 

「ああ!そっか!」

 

「スバルちゃんこの短時間でここまで理解できるなんて覚えるの早いねぇ。」

 

「ああ、成長スピードがかなり速いと思うよ。」

 

「へへへ、でもここまでできるようになったのも2人が教えるの上手いからだって!」

 

僕とおかゆがスバルを褒めると、照れくさそうに笑った。

 

教室の窓から外の様子を見ると、もうすぐ日が暮れそうになっており辺りが若干暗くなってきていた。

 

「よし、じゃあ最後に一通りおさらいをしてお開きにしようか。スバル、あともうひと踏ん張りだ。」

 

「うん!!」

 

 

 

 

 

あれからもう一度今日の振り返りを行い、再度問題をスバルに解かせてみた。

 

「うん、スバル全問正解だ。」

 

「よっしゃあ!!」

 

なんとかスバルは全問正解することができた。

苦手だった問題を克服できたことが嬉しかったようでスバルは喜んでいた。

 

「おめでとうスバルちゃん~、ライ君もお疲れ様~。」

 

「スバルにここまで教えられたのもおかゆのサポートの賜物だよ、分かりやすい言葉でスバルに教えてくれて助かった。」

 

「…2人共ほんとに遅い時間まであんがとな、ここまでスバルに付き合ってくれて…」

 

「ん?何言っているのスバルちゃん?」

 

「え…?」

 

僕とおかゆは顔を見合わせて笑いスバルに伝えた。

 

「「友達なら当然だろ(でしょ)?」」

 

「!…へへっ、そうだよな!友達だもんな!!」

 

スバルはとびきりな笑顔を見せてくれて、今日の勉強会は終了となった。

 

 

 

 

 

僕たちは教室から退室し、それぞれの岐路につくことになった。

 

「2人とも気を付けて帰るんだよ?」

 

「うん、おかゆと家近いから大丈夫だよ。」

 

「そうそう。あ、ライ君前に話したけど僕の家に今度遊びにおいでよ~。」

 

「ああ、近いうちに是非頼むよ。」

 

「えへへ、約束だよ~?」

 

「あっ!じゃあ今度スバルの家にも来てよ!」

 

「分かった。でも今日はもう遅いし、また明日話そうか。」

 

「それもそうだな、じゃあなライ!」

 

「ライ君また明日~。」

 

2人は走りながら学園の門まで向かっていった。

 

「さて、僕もクラブハウスに戻るか…ん?」

 

僕も自室に戻ろうとした時に、誰かの視線を後ろから感じた。

1人だけの視線ではない、複数の視線だ。

確認しようとして後ろを振り返ったが、そこには誰もいなかった。

 

「気のせいか…?」

 

遅い時間の学園に人がいるとも思えなかったので、気のせいと思うことにして自室に戻ることにした。

 

 

 

 

 

「あれが2-Bの皇ライか…」

 

「さっきこっちの視線に気づいてなかった?」

 

「どうなんだろ?たまたまじゃない?」

 

ライが去ったあと複数の人影が現れた。

人影の全員がいつの間にか撮影されていたライの写真を手に持っていた。

「総帥、どうするでござるか?」

 

人影のうちの1人から総帥と呼ばれた人物が前に出て、言葉を発した。

 

「以前トワ様と一緒に学園の前に立っていた男…絶対許さん!」

 

総帥なる人物はライの写真を手で握りつぶし、怒りを露わにしていた…

 

 

 

 




最後の人影…一体何Xなんだ…?

昨日夢にスバルが出てきてこの話が浮かびました。(ネタ提供に感謝…)

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