ホロと幻の美形   作:ただのRyo

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17話目。

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そしてこの話で、あることを確定させます。


全員集結

 

 

「うーん…」

 

「あれー?ライ君悩み事?」

 

「ライが悩み事って珍しいな…」

 

学園での授業間の休憩時間にふと考え事をしているとおかゆとスバルに気づかれた。

 

「いや、悩み事ではないんだが、今朝に不思議なことがあって…」

 

「「不思議なこと??」」

 

僕は2人の言葉に肯定の意味を込めて頷いた。

 

「僕が暮らしているクラブハウスで毎朝クラブハウス内の施設を清掃してくれている人がいるんだけど、僕の部屋は自分で掃除をしているから毎朝僕の部屋のごみの回収だけお願いしているんだ。毎朝部屋の前にごみ袋を置いているんだけど、今日はいつもより遅くなっちゃって…」

 

 

 

 

 

 

今朝

 

(今日はちょっとだけ起きるのが遅くなってしまった…ごみ回収間に合うかな…)

 

いつも通りの部屋の前にごみ袋を置こうと部屋から出ると、

 

「あっ…」

 

「?」

 

部屋の前に見知らぬ可愛らしい小柄な少女がいた。

 

少女はメイドの格好をしており、髪は綺麗なピンク色で長い髪を2つに束ねていた。

見た目からするに僕と同い年か、近い年齢の子であろう。

 

その少女と僕は目が合ったがすぐに視線を外されてしまった。

 

すると少女がとても小さな声で、

 

「ア、アノオ…ゴ、ゴミィ…」

 

「ああ、いつもありがとうございます。」

 

 

恐らくこの少女が毎朝ごみを回収してくれているのであろう、と考えお礼を伝えた。

 

僕は少女に手に持っていたごみ袋を手渡すと少女は受け取り僕に一礼をした。

 

すると少女は凄いスピードで走り出し、その場を立ち去っていった。

 

(風のような子だな…?)

 

取り残された僕はそのようなことを考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

「…というようなことがあったんだ。その子は僕を見ているときずっと怯えている気がして、僕は何かしてしまったんだろうか…」

 

「「ああ…」」

 

2人に今朝の出来事を話し終えると2人は何故か納得しているような顔をしていた。

 

「スバルちゃん…」

 

「ああ…多分スバルもおかゆと同じこと考えてると思う…」

 

2人は顔を見合わせて頷いていた。僕だけが状況を把握できていないようだ…

 

「2人とも何か心当たりが?」

 

「うん…多分それあくあのことだと思うよ?」

 

スバルから聞き慣れない名前が出てきた。

 

「あくあ?もしかしてスバルはそのメイドの子と知り合いなのか?」

 

「スバルちゃんだけじゃなくて僕もねー。ライ君が会った女の子は僕たちと同じ学年で2-Cの湊あくあ。あくあは僕やスバルちゃんとも友達で、よく遊んだりしてるよ~。確かこの学園でYAGOOにお願いされたアルバイトとして、清掃や身の回りのお世話をやってるって言ってたよ。」

 

「アルバイトか。だから僕のクラブハウスの清掃もやってくれているのか。」

 

「あくあは料理以外の家事は中々の腕前だからね~。ただあくあはかなり人見知りでね…初対面の人とはうまく話せなかったりするんだけど、悪気があるわけじゃないから今朝のことは許してあげてね~?」

 

「人見知り…そうだったのか。」

 

「まぁ仲が良いやつにはよく喋ったりもするから、今度スバル達と遊ぶときにでも紹介するよ。」

 

「ありがとうスバル。いつもお世話になってるお礼をしたいから頼むよ。」

 

湊あくあ…近いうちにまた会えることができるだろうか…

 

そんなことを考えていたが、まさかその日のうちにまた再開することになるとは今の時点での僕は考えもしていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、今日は不知建のみんなと街に遊びに行く予定があったので、街に向かっている。

 

「いやー、メンバーが全員揃うと気持ちいいねぇ。」

 

部長のフレアが感慨深く呟いた。

 

前回はノエルがいなかったが今日は彼女も参加しているので、不知建メンバーが全員揃っている日だ。

 

「みんなこの前はごめんね~。団長が入ってる部活が忙しくてどうしても参加できなくて…ライ君もせっかくの体験入部だったのにごめんねぇ?」

 

「僕は大丈夫だよ。改めてよろしく頼む。」

 

ノエルは不知建に入る前より剣道部に所属しており、そこで部長を努めている。

彼女は普段とても温厚でのんびり屋さんだと言われているが、部活ではかなり動きが俊敏かつ優雅らしい。その動きが聖騎士に見えることから部活内では団長と呼ばれて慕われているようだ。

 

僕も以前剣道を習い事でやっていたことをノエルに伝えると、是非今度部活に遊びにきてほしいと誘ってもらえた。

 

「ねえねえライ君!」

 

ノエルと談笑していると、すいせいが僕の腕を引っ張ってきた。

 

「ライ君、一緒に写真撮りたいんだけど、そのまま正面を向いたまま私と顔の高さを合わせるように屈んでもらってもいい?」

 

「?こうかい?」

 

「はいチーズ!」

 

すいせいの指示に従い屈むと、すいせいが自身のスマホで僕とすいせいの写真を撮った。

 

「えへへ、ありがと!」

 

「別に構わないが、いきなりどうしたんだい?」

 

「ライ君と付き合い長くなってきたけどさ、まだ写真一緒に撮ったことがなかったから欲しいな、って思っちゃって。」

 

確かに写真はこの学園に来る前のIDカード用の写真しか撮っていなかった。

 

僕のスマホにすいせいから今撮ったばかりのツーショットの写真が送られてきた。

すいせいは写真を見て嬉しそうに微笑んでいた。嬉しく感じてくれているなら僕も嬉しくなる。

 

すいせいが写真を見ているところをみことポルカが覗き込むと、

 

「あー!すいちゃんずるい!!」

 

「へへーん、いいでしょ。」

 

「ぐぬぬ…ライ君!みこ達とも撮るにぇ!」

 

「ああ、構わないが…」

 

みことポルカとも写真を撮ろうとしたが、

 

「こらーみこちとポルカー。そんなことやってたら街で遊ぶ時間どんどん無くなっちゃうよ?」

 

先頭を歩いていたフレアに2人は注意されていた。

 

「えー、でも部長…」

 

「みこ達もライ君と写真撮りたいにぇ…」

 

2人は口を尖らせてフレアに抗議していた。フレアも2人の気持ちを汲み取ってあげたいと思っているようで何か案を考えているようだった。

 

「うーん、そうだなぁ…あっ、じゃあさ!今日はゲーセンで遊んで、その終わりに不知建メンバー全員でプリクラ撮るってのはどうかな?」

 

「「おお!」」

 

フレアの案に2人は満足したようで、そのまま僕の方に振り返りみことポルカに手を引っ張られた。

 

「ライ君ゲーセンに急ぐにぇ!」

 

「ライ先輩早くしないと時間なくなっちゃいますよ!」

 

「はいはい…2人とも急いで転ばないようにね。」

 

僕は2人に引っ張られながらも、この状況が楽しいと感じていた。

 

時間は有限のため、僕たちは急いで街に向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

すいせいside

 

「あはは、なにやってんのみこち達。」

 

「ライ君も随分不知建に馴染んできたね…ノエちゃん?何やってんの?」

 

「ライ君達が手を繋いでるの見てると団長もフレアと手繋ぎたいなぁ、って思っちゃって。」

 

「はぁ…ちょっとだけだよ。」

 

「うへへ、フレアぁ…」

 

「ごめんやっぱりやめとくわ。」

 

「フレア?!そんなのあんまりだよぉ…あびゃびゃびゃ…」

 

「ノエルまた脳が破壊されちゃってるよ…いいのふーたん?」

 

「まぁそのうち元に戻るって…それよりすいちゃんさぁ…」

 

ふーたんが言葉をそこで区切って私に耳打ちしてきた。

 

「すいちゃん、ライ君のこと好きでしょ?」

 

「!!…うん、好きだよ。」

 

やっぱりふーたんにはバレてたか…

 

以前ライ君と約束…いや、契約だ。あの日以降からライ君に惹かれて、長い時間を過ごしてきた今、私はライ君に恋をしてしまっている。

ライ君には私のこの気持ちのことを今すぐ伝える予定はない。

 

ただ今は不知建のみんなとライ君といるこの時間を大事にしたいから…

 

みこちに似たようなことを言われたときにも感じたが、改めて他人から言われると恥ずかしい気がする…

 

「ふふふ、そっかそっかぁ…青春ですなぁ…」

 

「でもこのことライ君には言わないでね?」

 

「もちろんだよ。不知建の部長の名に懸けて言いません。」

 

「ふーたんだからそこは信頼してるけどね…あ、ノエルにも聞かれてたんだ…」

 

「大丈夫大丈夫、ノエちゃん今脳が破壊されてる状態だから聞こえてないよ。」

 

「あびゃびゃびゃ…」

 

「ならいっか…あっ!みこち達もうあんな遠くまで!」

 

「ほんとだ、私たちも急ごう!」

 

「すいちゃん、応援してるからね。」

 

「…ありがと。」

 

その言葉を皮切りにふーたんと一緒にノエルの手を引いてライ君達を追いかけるように走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回まで続きます。


すいちゃんをライ君好きルートに確定させました。


すいちゃんを攻略するのってRPGとかの裏ボス並みに難しそうですよね…

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