1話のUAが1000を超えました。
引き続きこの作品を楽しんでくれる人が増えてくれると幸いです。
すいせいと手を繋いだままみこ達にお勧めされたゲームコーナーに向かっていた。
僕はすいせいの手を柔らかいと感じていたが、すいせいも何か感じていたようだ。
「ライ君って身体細いのに手がっしりしておっきいよねー。」
「そうかな?すいせいの手は細くて柔らかいね。」
「ちょ、なんか恥ずかしいからその発言やめて!」
そんなことを話しながら歩いていると、目的のゲームの近くまで着いた。
みこ達も言っていたようにかなり人気があるゾンビを倒すガンシューティングゲームらしく、すでに先客の女の子が遊んでいた。
その子は僕たちと同じ学園の制服を着ており、その制服の上からパーカーを着て、キャップを被っており、さらにそのキャップの上にパーカーに付属しているフードを被っていて、顔はこちらからはよく見えなかった。
プレイを観察していると、ゾンビを倒した数や銃の弾を当てた箇所、自身が生き残っているタイムをポイントとして計上していき、ランキングを競っていく、というようなゲーム形式だ。
その子は襲ってくるゾンビの群れを的確に頭を撃ち抜いて倒し、全てのゾンビを倒し尽くしていた。
「凄いな…」
僕はその子のプレイを見て感心していると、すいせいは首を傾げていた。
「…なーんかあの格好と後ろ姿見覚えがある気がするんだよなぁ…」
プレイが終わりそのゲームの前から移動し、その子が僕らの方向に向かって歩いてきていた。
ちょうど正面から来ていてすれ違いそうになったが、
「ああっ!!」
すいせいがその子を指さし大きな声を上げた。
その子はビクッと驚き、その拍子で被っていたフードが外れた。
「君は…」
フードを被っていて気づかなかったが、フードが外れたことにより綺麗なピンクの髪が見え、顔もハッキリと見えた。
そう、その子の正体は僕が朝クラブハウスで出会った少女、湊あくあであった。
「あくたーん!!」
すいせいは湊さんの名前を呼び抱き着いていた。
「ス、スイチャン…」
やはりおかゆ達が言っていたように彼女は極度の人見知りらしい。
すいせいが抱き着いたことによってどうしたらいいか分からない、というように困惑しているようだった。
ただ、すいせいの反応を見る限り、恐らく仲がいい関係ではあると思う。
「あっくたーん!こんなところで会うなんて奇遇~。ゲームして遊んでたの?」
「ウ、ウン…」
「そうだよねー!あくたんゲーム大好きだもんね!」
「ウン…」
「ねえねえあくたん!この辺りに新しいハンバーガーショップできたから今度一緒に食べにこうよ!」
「ウン…タベル…」
「やったぁ!日程とかは電話するから2人で決めようね??」
「ウン…」
…仲がいいとは思う…
見た限りではすいせいが湊さんを圧倒しているように見えるが、2人のコミュニケーションの取り方であると信じたい…
すいせいは満足したのか。僕の方に振り返り湊さんを引っ張ってきた。
「ライ君紹介するね!私の友達の湊あくあ!あくたんっていうの!めっちゃくちゃゲームが上手な女の子で、すっごく可愛いの!!」
「アッ…」
すいせいが僕に湊さんの紹介をしてくれたが、僕は彼女を知っていた。
湊さんも僕の顔を見て思い出してくれたようだ。
「…こんにちは湊さん、今朝以来だね。」
僕は湊さんに挨拶をすると彼女は首を縦に何度も降ってくれた。
「あれ?ライ君あくたんのこと知ってるの?」
「ああ、実は…」
僕はすいせいに今朝の経緯を説明した。
「なるほどねー、確かにあくたんクラブハウスのバイトやってるって言ってたよね?」
「うん…」
湊さんの声が少し大きくなってきた。少し慣れてきたのだろうか?
そして僕は湊さんに伝えたいことを思い出し、彼女の顔を見つめて伝えた。
「湊さん…いつもクラブハウスの清掃や僕のごみ袋の処理とかしてくれてありがとう。おかげでいつも不都合なく過ごせているよ。」
僕からの日頃のお礼を伝えると、湊さんも僕の顔を見て話してくれた。
「ううん…ライ君いつも綺麗に使ってくれているし、ごみの量も多くないから特に苦労してないよ…?」
たどたどしいが何とか湊さんと会話ができ、お礼を伝えることができた。
するとすいせいからある提案が出た。
「ねえねえ、せっかくだしさ3人で遊ばない?」
確かに、この機会に是非湊さんとも仲良くなりたい。
「そうだね、湊さんはどう?」
「うん、遊びたい。あと、ライ君…」
「?」
「あくあでいいよ…?」
そう言った後彼女は顔を赤らめてうつむいた。
僕とすいせいは彼女の様子を見た後、顔を見合わせて互いに微笑んだ。
彼女は人見知りではあるが、とても優しい心の持ち主であるのだと感じた。
この調子だとすぐ仲良くなれそうだ…
その後3人で先程のガンシューティングゲームで遊んだ。
あくあはすいせいの言う通りゲームの腕もよく、ゲームに関する知識も多く持ち合わせていて、初心者の僕でも楽しめるようにゲームに関してのアドバイスもしてくれた。
1度目は動作やルールの確認をあくあとしながらプレイしていたので、スコアは伸びなかったが、2度目では的確にゾンビを撃ち抜いたり、立ち回りを理解ができていたので、スコアがかなり伸び、今までこのゲームをプレイした人のランキングの中で10位に食い込むことができた。
ランキングを見ていると同じ名前の人が記載されており、よく見ると
AqukinnMaster
と言う名前が10位以上のランキングに全て記載されていた。
AqukinnMasterという名前はあくあがゲームで遊ぶ際のユーザーネームらしく、このゲーム以外のゲームのランキングにも名前が載っているようだった。
あくあは自分が好きなもののことを話すことは好きなようで、僕にいっぱい話しかけてくれた。
すいせいは僕があくあに教えてもらっている間も黄色い悲鳴を上げながらあくあに話しかけていた。
先程のようにすいせいが一方的に話していてもあくあは頑張って受け答えをしていた。
あくあ曰く、すいせいはいつもいっぱい話しかけてくれて、コミュニケーションを取ろうとしてくれるのは嬉しいらしい。
上手く返せないときもあるようだが、すいせいもちゃんとあくあが話すのを待ってあげているようで実はあくあとしても話しやすいそうだ。
すいせいとあくあはゲームセンター以外でもパソコンや家庭用ゲーム機で遊んでいるらしく、そこに生徒会のトワを加えて3人で遊んでいるようで、今度僕も遊びに加えたいとあくあから誘ってもらった。
あくあから見ると僕はゲームのセンスがあるとのことで、他のゲームでも遊んでみたいと言ってくれたので喜んで了承した。
この後に不知建のみんなとプリクラを撮るので誘ってみたらそれは恥ずかしいようで、逃げるようにして帰っていった。
次に彼女と遊ぶのが楽しみだ…
あくあと別れ僕とすいせいは不知建の皆とプリクラを撮るためにプリクラコーナーに向かっていた。
既に他のメンバーは集合しており、僕たちを待っていたようだった。
「すいちゃんライ君遅い~!」
部長のフレアに注意をされてしまった。
「すまない…ゲームセンターが初めてだったものだったからいっぱい遊んでしまったよ。」
「まぁライ君がゲーセンの良さを知れたということでいいんじゃない?」
怒られていた僕たちにノエルが助け舟を出してくれた。
「そういえばノエルとフレアはどこで遊んでいたんだ?」
僕の質問にノエルは満面の笑みを浮かべ、フレアは少し疲れているような顔をしていた。
「団長とフレアはねぇ…ずっとプリクラを撮ってたの!」
そう言ったノエルは大量の写真を取り出した。
「ノエちゃんずっと開放してくれなくて…疲れちゃったよ。」
フレアはそう言いつつも嫌な顔はしていなかった。やっぱり2人はとても仲がいいな…
「すいちゃんはあれからライ君とずっとデートだったにぇ?」
「…みこちー?何か言ったー?」
「…なんでもありません…」
みことすいせいも仲良く話しているようだった。みこの顔が引きつっているように見えるのは気のせいだろう。
「ねえねえ、皆早く撮ろうよ~。」
ポルカが痺れを切らしたようで、皆をせかしてきた。
フレアもポルカに同調し、皆に向かって声を掛けた。
「そうだねぇ、時間もなくなってきたしそろそろ撮ろっか?」
「「「「はぁーい。」」」」
すいせいside
プリクラを不知建のみんなと撮り終わって、解散して家に帰宅した。
私の部屋にはお姉ちゃんの部屋ほどではないがぬいぐるみを飾っている。
そして今日ライ君からもらった狼のぬいぐるみが仲間に加わった。
今はそのぬいぐるみを持ち上げて正面から見つめている。
この子を見つめているとライ君からもらった時の嬉しさを思い出して顔が緩んでしまう。
「えへへ…嬉しいなぁ…」
ライ君から…好きな人から初めてもらったプレゼント。
ライ君にその気がないと分かっていても嬉しいものは嬉しい。
私は狼のぬいぐるみを胸元に抱きしめた。
(今はライ君に気持ちを伝えはしないけどいつかは…)
ほぼほぼすいちゃんとライ君のデート話になってましたね。
朴念仁のライ君も気づいてほしいなぁ…
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