ホロと幻の美形   作:ただのRyo

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2話目に突入です。

ホロライブで大人気なあの人が理事長です。


理事長室

学園の廊下をずっと歩いていると目的地に辿り着いた。

 

「ここが理事長室か。それにしてもとても長い道のりに感じたなぁ…」

 

学園内がかなり広いため到着まで少し時間を費やしてしまった。

先ほど知り合いができたばかりだし、今度道案内でもお願いしてみようと思う。

 

理事長室のドアの前に立ち、ノックをした。

 

「どうぞ。」

 

男性の声が中から聞こえて、ドアが自動的に開いた。

 

「失礼します。」

 

ドアが開かれ入室許可を得たため、そのまま入室した。

 

「おお!ライ君よく来てくれたね!!」

 

「どうも。お久しぶりです、理事長。」

 

手を差し伸べられたので握手に応じる。大きく力強いが、優しさを感じられる手だ。

 

そう、僕の目の前にいる温和な男性がこの学園の理事長、谷郷・アッシュフォード・元昭。

 

以前も説明をしたが、僕の母の古い友人で、僕が幼い頃からも顔をよく合わせて話もしていた。

とても気さくで優しい人で、僕をこの学園に転入させてくれた人でもある。

 

「いやーライ君がこの学園に転入してくれて本当に嬉しいよ。来たばかりだがこの学園はどうだい?」

 

「理事長からお話を伺っていたよりも、学園がかなり大きくて驚きました。それと少ししか確認していませんが、想像していたよりも色々な人種がいることにすごく興味を持てました。」

 

「ははは、確かに他の学園に比べるとうちはかなり広いからね。でもそのうち慣れるはずさ。最近は獣人だけではなく、天使や悪魔、あとはドラゴンもいるって噂だよ。」

 

「多種多様な生徒がいるとは聞いていましたが…まさにファンタジーのようですね。」

 

天使や悪魔は何となく想像できるが、ドラゴンはどのような姿で過ごしているのだろうか…

大きさからしてかなり目立ちそうだが、姿形を変えているのだろうか。

 

「あ、そうそう、ライ君にこれを渡しておかないとね。」

 

そう言って理事長は僕に大きな封筒を手渡してきた。

中身を確認すると、学園の手続きに必要な書類と学生証でもあるIDカードが入っていた。

 

「その中のIDカードで学園内の施設の入室だったり、食堂も無料で利用できるから自由に使ってくれ。一部の施設は教師にしか入れない場所はあるが、僕や教師からの許可が下りたら入室することもできるよ。ちなみにこの学園の屋上は許可がいるけどライ君のカードは既に権限を付けているから行ってみるといいよ。」

 

「凄い便利な機能がついていますね。権限の付与もありがとうございます。」

 

このIDカードを無くすとかなり困りそうだ…無くさないように気を付けよう。

IDカードを確認すると、僕の顔写真と名前、クラスが記載されていた。

 

僕のクラスは…2-Bか。後で教室の場所を確認しておかないといけないな。

 

「今日は転入手続きを終えれば後は自由時間だ。好きにこの学園を見て回るといいよ。最後にライ君は寮生活を希望していたが、ちょうど寮室に空きがなくてね…その代わりに学園内のクラブハウスの一室を空けることにしておいたよ。そこにライ君から送られてきた荷物を置いてあるからぜひ自由に使ってくれ。」

 

「色々手を回してもらって…本当にありがとうございます。」

 

「気にしないでくれ。僕はライ君がこの学園に来てくれて本当に嬉しいんだ。是非この学園の人達とたくさん関わって、君にとっていい経験になることを願っているよ。」

 

「ありがとうございます。では僕はこれで失礼します。」

 

僕は最後に理事長に一礼をし、部屋を退出した。

 

 

 

 

提出が必要な書類の提出が終わり、どこから学園内の探索をするべきかを考えながら廊下を歩いていると、

 

「あれ?ライ君?」

 

「ん?」

 

声を掛けられたので振り向くと、朝に出会った水色髪の少女がいた。

 

「君は…星街先輩?」

 

「先輩って何だかむずがゆいなぁ…すいせいって呼んでよ!」

 

「そうか?なら遠慮なく。すいせい、君はどうしてここに?」

 

「いやぁ、みこちが補修で教室に残ってて、待つのも暇だから学園内を歩いていたんだけど、そうしたらライ君が歩いてるのを見かけたから声掛けちゃった。」

 

「なるほど、学園に知り合いが少ないから声を掛けてくれて嬉しいよ。」

 

「えへへーそうでしょそうでしょ。ちなみにライ君は何をやってたの?」

 

理事長室に行き、書類の提出を終えたので、学園内を探索しようとしていたことをすいせいに伝えると、

 

「そっかぁ、じゃあ私暇だし、学園を案内してあげようか?」

 

「それは凄くありがたいんだが…いいのか?」

 

「いいのいいの!それに朝ハンカチを拾ってくれたことだし、そのお礼をさせてよ!」

 

「じゃあ…せっかくだしお願いしてもいいかい?」

 

「決まりぃ!じゃあ早速行こうよ!」

 

すいせいは夜空の星のように明るい笑顔を見せ、僕の手を引っ張りながら走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




みんな大好きYAGOOの登場です。アッシュフォードはミドルネームという感じで…笑

ホロメンは誰をどのように登場させるかはまだ詳しく決めていないので、感想などで登場させてほしいホロメンがいたら教えてください。

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