活動報告に記載していましたが、コロナ陽性者になっており投稿が滞っておりました…
現在体調は喉以外は回復してきたのでまた活動を再開いたします!
引き続きお楽しみください~。
すいせいと学園祭を一緒に回ることを約束してから一週間。あれから再び学園祭の準備に追われていた。
生徒会での手伝い、クラスと不知建での出し物の準備、忙しい日々が続いていたが、僕は皆で協力して学園祭の準備をするのが楽しかった。皆も同じ気持ちだったようで、苦戦しながらも楽しそうに準備を進めていた。
学園祭も2週間後に迫ってきており、あらかたの準備は終わっているが、学園祭までに1つの大きな壁が待ち構えていた。それは…
「来週から定期試験か…」
クラスメイトのスバルが机に顔を突っ伏しながら嘆いていた。
そう、学園祭の前に学生の本分である学業、定期試験が待ち構えていた。
しかも今回の試験は成績に大きく影響してくるようだ。
「今回のテストで出題教科の半分を赤点採ったやつは学園祭の期間補修だからしっかり勉強しとけよー。」
と、担任の先生から大きな釘を刺された。
クラスメイトの何人かがその言葉を聞いた瞬間、顔面が蒼白になっていた。
今回の試験の範囲はすでに発表されているが、かなり範囲が広いものとなっていた。
その範囲の中にはかなり難しい単元が含まれている教科があり、苦戦することが予想される。
「ふむ、この学園での試験を受けるのは初めてだが、少し難しいかもな。」
「ライ君もそう思う?僕も今回はしっかり勉強しなきゃ~。」
隣に座っているおかゆも同じ気持ちだったようだ。
「ライとおかゆでも難しいならスバルはどうなっちゃうんだよ…」
前の席に座っているスバルが涙目でこちらに振り向いてきた。
「まぁ確かに難しいが、前の勉強会の時みたいにしっかりと基礎が理解できれば問題ないと思うよ?それにスバルが良ければ今回も勉強会をやろうと思うが…」
「まじで!?本当頼むよ!!」
「ライ君~、僕も参加していい?」
「勿論。おかゆにも参加してほしいと思っていたんだ。」
「ありがとう~。今回も教室でやる?」
「一応その予定だ。2人の予定次第だけど、早速今日からやろうと思うんだが…」
「ライ君!!」
「ん?」
2人と勉強会の話を進めていると、教室のドアの方向から聞き覚えがある声に呼びかけられた。
声がする方に振り返ると、そこにはノエルがいた。
「ノエル?」
「ライ君やっほー。」
遅れてノエルの後ろからフレアが顔を覗かせた。
「フレアまで?あれ、今日って不知建での活動って何かあったか?」
僕の記憶が正しければ今日は不知建での活動は特にない予定のはず…
「あ、違う違う、今日は不知建での活動は関係ないの。」
「?じゃあ僕に何か別の用事が?」
「そうそう、特にノエちゃんがねー。」
そうフレアに言われてノエルの方に目線を向けると、ノエルが僕の方に歩み寄ってきた。
いつもの穏やかな優しい表情のノエルではなく、真剣な顔をした彼女がこちらに向かってくるのはなかなか迫力があった。
「ライ君!」
「は、はい。」
ノエルの勢いに押され、つい敬語になってしまった。ノエルは何を言おうとしているのだろう…
「団長に…勉強を教えてくれぇ…」
…生徒がもう1人増えた。
前回のようにおかゆとスバルの3人で勉強会を開く予定であったが、急遽ノエルとフレアも参加することになった。
不知建にいる間ノエルが成績が悪いという話を特に聞いたことがなかったが、出題範囲の中でどうしても分からないところがあるようで、このまま試験に臨むと赤点になってしまう可能性があるらしい。
「もし赤点を採ってフレアと学園祭を回れなくなったら団長は死んじまう…」
そう呟いたノエルの目から光が失われており、相当深刻らしい…
フレアと一緒に勉強をしていたようで、フレアから教えてもらいながら勉強を進めていたが2人では限界がきたようだ。
以前不知建の部室でノエルが課題をしているときに分からないところを教えてあげたことがあったが、その時の教え方がノエルには分かりやすかったようで、それで僕らの教室までやって来たそうだ。
「お願いだよライ君…団長を助けると思って力を貸してくれないかな…?」
ノエルは手を合わせてお願いをしてきた。
ノエルは不知建での活動中や、廊下ですれ違った時なども僕によく声を掛けてくれていて、とても良く接してくれている。僕にとって良き友人である彼女の力になってあげることができるのであれば断る理由はない。
「勿論だよノエル。せっかくの学園祭を回りたい人と回れないのはとても辛いと思うし…僕ができる範囲で良ければ力になるよ。」
「ライ君!…ありがどぅううう!」
ノエルは僕の手を両手で掴み感謝の言葉を伝えてきた。
「じゃあ早速この5人で始めようか。フレアとはおかゆは1人でも問題ないと思うからまずは各自で勉強を進めてみてほしい。スバルとノエルは僕が教えながら一緒に進めていこう。」
「「はーい。」」
「ノエル…一緒に頑張ろうな!」
「はい!スバル先輩!(はぁ…スバル先輩めちゃくちゃかわええ…)」
すいせいside
「うう…すいちゃんここ分かんないにぇ…」
「またぁ?どこ?」
私とみこちは放課後の教室で試験に向けて勉強をしている。
といっても、ほとんどはみこちが分からないところを教えてあげているだけなのだが…
「ここはこうやってドーンって解くんだよ。お分かり??」
「擬音でわかんねえよ!もうちょっと分かりやすく教えてほしいにぇ…」
「そんなこと言ってもなぁ…何で分かんないの?」
「キィィー!…あーあ、すいちゃんがライ君みたいに教え方が上手かったらいいのに…」
「あっ、みこち。そういえばすいちゃん今お腹空いてたんだ、もう帰っていい?」
「嘘です!もう一回教えてください星街さん!!」
今回の試験赤点が多かったら学園祭に参加できないから私もしっかり勉強したいんだけどなぁ…
でもみこちを放っておくわけにもいかない。
…もう少しみこちを弄って遊んでから本格的に始めよう。
ライside
「よし、皆一旦20分くらい休憩にしよう。」
「つ、疲れた…スバル、購買でお菓子買ってくる!」
「あっスバル先輩、団長も行きます~。」
2人は教室を抜けて購買に向かった。
教室に残ったのは僕とおかゆ、フレアの3人となった。
「2人とも順調に進んでるかな?」
「うんー、ライ君の授業に耳を傾けながら問題に取り組んでいたからちゃんと解けてるよ~。」
「私もー。やっぱりライ君教え方上手だねぇ。」
「それはどうも。スバルとノエルもちゃんと着いてきてくれているから何とかなりそうで安心してるよ。」
スバルは前回教えたことは家でも復習をしっかりしていたようで、ちゃんと覚えていたので特に教えることに苦労はしなかった。ノエルに関しても基礎はしっかりできていたので、応用の考え方を教えてあげるだけだったので、この調子でいけば2人とも問題はなさそうであった。
僕もちょうどひと息つこうと思い、自動販売機で飲み物を購入しようとした。
すると、そのタイミングでフレアに呼びかけられた。
「ねぇライ君、勉強と関係ないことだけど1つ聞いてもいい?」
「ん?なんだい?」
「学園祭の期間中にさ、誰かと一緒に回る予定とかある?」
「ああ、すいせいと一緒に回る約束をしたよ。」
「ええ!!ライ君本当!?」
おかゆが机から飛び上がり、驚いていた。
「…そっかぁ。」
フレアは微笑んでいた。何故微笑んでいるのかは分からないが、すごく優しい表情だ。
「僕、すっごくびっくりしちゃった…ライ君、僕応援してるからね!」
「?ありがとう…?」
すいせいと学園祭を回るだけだがおかゆから応援された。
「じゃあライ君、すいちゃんをしっかりエスコートしないとねー。」
「そうか…僕にできるだろうか…?」
「すいちゃんならライ君と一緒だったらどこでも楽しんでくれそうだけどね。すいちゃんは割とその場のノリで楽しむタイプだし。」
「でも計画してあげたらあげたで喜びそうだけどね~。」
「あー、確かにそれは分かるかも。」
おかゆとフレアはそれぞれの話で盛り上がっていた。
事前にすいせいに何処を回りたいか聞いておいた方がいいのかもしれないな…
そんなことを考えていたらスバルとノエルが教室に帰ってきた。
2人の両手を見ると大量のお菓子が抱えらえていた。
「皆ー、一緒に食べながら休憩しよー。」
「購買のおばちゃんに試験勉強で残ってるって伝えたらいっぱいサービスしてもらっちゃったよ~。」
「わーい、スバルちゃんノエルちゃんありがとう~。」
「ライ君も一緒に選ぼ?」
「…ああ。」
少し疲労が出てきていたが、もうひと踏ん張り頑張ってみよう。
辺りが暗くなる前に勉強会が終わり、全員で教室を後にして学園内の廊下を歩いていた。
歩きながらスバルとノエルの2人から感謝の言葉を告げられた。
「ライ…今回もありがとな…家帰ってからも頑張ってみるよ。」
「団長もだよ、ライ君のおかげで何とかなりそうだよ~。」
「お役に立てて何よりだ。それに2人ともほとんど理解できていたから、あと数日くらいで完璧にできると思うよ。」
するとおかゆから皆にある提案をした。
「ねえねえ、1つ提案なんだけど試験までの期間皆で勉強会するのはどうかな?そうすればスバルちゃん達も安心だろうし。実は僕もライ君に質問したいところが出てきたから、勉強会をやってもらいたいんだよねぇ~。」
「あっ、それいいかも。実は私も分かんないところ出てきてさー。」
「いいんじゃないか?僕も教えながら振り返ることができるし…スバル達もいいかい?」
「「はい!先生!!」」
2人の返事が何だかおかしくて僕は笑ってしまった。
「おっ、ライが笑うの珍しいな。」
「確かに~。」
「…僕ってそんなに笑っていないか?」
「うーん、いつもは真顔になっているのが多いかも?」
「でもたまに出る表情にギャップを感じるね。」
自分では表情を出しているつもりだったが、まだ乏しいらしい。自室に戻ったら笑顔の練習でもしようかな…
そんなことを話していると、上の階段から2人の生徒が降りてきた。
「やっと終わったにぇ…」
「みこち家に帰ったらちゃんと復習してよ?」
みことすいせいだった。2人もまだ学校に残っていたらしい。
「あれ?みこちとすいちゃん?」
「ん?あっ!部長とノエたん!ライ君も!」
「スバルちゃんとおかゆちゃんもいるじゃん!」
2人は僕らに気づき階段を早足で降りてきた。
「やっほー、すいちゃんみこち~。」
「2人も試験勉強してたのか?」
「そうそう、みこちに勉強教えててさー。」
「うう、部長…みこの頭を撫でて慰めてほしいにぇ…」
「はいはい、よく頑張ったねー。」
「そっちは大人数だねー。」
「うん、団長とスバル先輩がライ君に教えてもらうために勉強会を開いてもらったの。」
「えぇ!みこもそっちに参加したかったにぇ!ライ君教えて!!」
「構わないが…今僕らが勉強しているのは2年生の内容だよ?」
「…実は2年生で習った内容の応用が出題範囲の中にあるんだにぇ…」
なるほど、確かに2年生の内容でも、1年生で習った内容を使うことがあるので、みこが参加したがる理由に納得できた。
「じゃあ後で出題範囲を携帯に送ってくれないか?それを見て問題を考えておくよ。」
「ライ君…恩に着るにぇ!!」
「えー、じゃあすいちゃんも明日から参加する~。」
「勿論。すいせいも大歓迎だ。」
「えへへ、ライ君ありがと。」
すいせいと話をしているとすいせいの後ろからゆっくりおかゆとフレアが近づいていた。
すると2人はすいせいの腕を両側から掴み、2人に捕まった。
「すーいちゃん!」
「わぁ!?な、何?」
「ちょーっと1分だけ話そっか?」
そういうと2人はすいせいの腕を掴んだまま帰り道の逆方向に歩き出し、すいせいは引きずられるような形で連れていかれた。
「皆は先に学園の門まで行っててー。」
「僕らもすぐ追いつくからさ~。」
「えっ!何されるの私!?だ、誰か助けてー!」
すいせいの叫びもむなしく、3人の姿はすぐに見えなくなってしまった。
「…とりあえず僕はこのままクラブハウスに帰るから、皆また明日。」
「うん!ライ君バイバイ!」
「フレアたちにも伝えておくよ~。」
今日のところはここで皆と別れ、帰路につくことにした。
明日からもまた大人数での勉強会になるだろう。
(皆のためにクッキーとか焼いて持っていこうかな…)
そう思いついた僕は早足になり、急いで明日の準備に取り掛かることにした。
皆で学園祭をしっかり楽しめるように…
ノエルとスバルは学年が同じ設定でノエルがスバルを先輩と呼んでいることに違和感を覚える方がいるかもしれませんが、そこはご都合主義ということで…(作者の不手際)
文章読みづらい?
-
読みやすい
-
普通
-
読みにくい