最近スバルのコードギアス同時視聴を見ていますが、当時を思い出して懐かしい気分になっています。
コードギアス見たことない人ももしかしたらいるかもしれませんが是非見てほしい…
「皆~、生徒会長の余だよー!今から学園祭の開始を宣言する余!!」
今日は学園祭当日。生徒会長であるあやめから学園の生徒全員に向けて放送が行われた。
すでに生徒の皆は準備が完了しており、学園の門には学園外から学園祭を楽しむためにやって来た方達の長蛇の列ができている。
いま放送をしている放送室には生徒会メンバーが全員集結している。
もちろん僕もいるが、ただ僕は今すぐこの場から逃げ出したい…
「宣言は新しい生徒会メンバーの皇ライ君から行われる余!」
あやめがそう言うと持っていたマイクを僕に向けて渡してきた。
「…あやめ、本当にやらないとダメかい?」
「もちろん!会長命令だ余!」
あやめは笑顔で僕の最後の望みを否定した。
誰かに助けを求めようとしたが、他のメンバーはあやめと同様僕に笑顔を向けるだけであった。
「さぁライ先輩早く早く!」
「ウチ、楽しみだなぁ。」
「ライ先輩、生徒の皆が待ってますよ?」
トワとミオさん、天音さんの様子を見て僕は逃げられないことを察した。
僕は今から行うことに対して思い切り深呼吸をし、覚悟決めてあやめからマイクを受け取った。
「…に、にゃああああ!!」
僕の合図と共に花火が打ちあがり、学園全域に学園祭のスタートが伝えられた。
この合図は決して僕が考えたのではなく、あやめが考案したものだ。
僕の合図を聞いていた生徒会のメンバーは皆お腹を抱えて笑っていた。
(…消えてしまいたい…)
「「「「「あっはっはっはっは!!!」」」」」
不知建の部室に笑い声が響いていた。
笑い声の原因は先程の学園全域に放送されていた生徒会メンバー兼不知火建設メンバーである皇ライの合図にであった。
「ら、ライ君のあんな声初めて聴いたにぇw」
「ちょ、ちょっと待って、お、お腹痛い…w」
「ライ君が放送を聞かないでほしい、って言ってた理由ってこれのことだったんだw」
「これは確かに聞かれたくないかもね…ん?ポルカ何しちょるん?」
「ん?ライ先輩の今の合図録音したからその音声チェック。」
「ポルカナイス!!」
「あ、その音声私に送ってー。」
「みこにもみこにも!!」
「へっへっへ…毎度ありぃ!」
「ライ君お疲れ様~。さっきの放送可愛かったよ~。」
「…おかゆ…できればそのことには触れないでくれ…」
「えー?どうして?」
「おかゆ…ライの気持ちを考えてやれって…」
僕は放送が終わった後すぐ教室に向かった。
向かう途中の生徒からの目が恥ずかしすぎてどうにかなってしまいそうだった。
しかし今日は折角の学園祭、落ち込んだままでは周りの空気も悪くなってしまうかもしれない。
僕は気持ちを切り替えてクラスの出し物の準備に取り掛かった。
学園祭は3日間に渡って行われて、僕は初日はクラスの出し物、2日目は不知建の出し物、最終日は自由行動という予定になっている。
僕は生徒会メンバーなので学園の見回りを学園祭の期間中に行わなければいけないが、あやめからは学園で迷っている人や困っている人がいれば助けてあげる、それだけをしてくれればいいと言われた。
僕はこの学園の学園祭に参加するのが初めてだったので、あやめは僕に学園祭を楽しめるよう考慮してくれたんだと思う。
あやめに感謝しながら僕は準備に必要な着替えを始めた。僕たちのクラスの出し物というのは…
「よーし、2-Bホストクラブ開店準備だよ~!」
そう、ホストクラブである。
学園祭準備期間中。
「ライ君、僕たちのクラスの出し物はホストクラブに決まったわけなんだけどさ。」
「ああ、去年はおかゆとスバルがメインになって回していたって聞いていたが。」
「そうそう~。でも今年はクラスの皆の投票で僕とライ君がメインで回すことになったからライ君にホストの極意を教えてあげるよ。」
「僕はあまりそういうのに疎いんだが…ホストは何をするんだ?」
「簡単に言えばお客さんを喜ばせてあげることかな?お客さんが望んでいること、夢を与えるのがホストの仕事なんだ。」
「夢を与える…ホストとは大変な仕事なんだな…」
「うーん、確かにお客さんによっては大変だったりするけど、基本的にはお客さんと楽しくお話をするだけだから楽しいよ?お客さんが楽しんでくれたら飲み物の注文もたくさんしてくれるし。」
「おかゆ…お前去年あんだけ大変だったのに楽しかったのかよ…」
「うん!スバルちゃんも助けてくれたからねー、今回もよろしくね。」
「まぁスバルは今回どちらかというと裏方側だからなるべく助けには入るけどさ。」
スバルはやれやれと肩をすくめていた。
おかゆは楽しく話をするだけでいいと言ったが中々難しいような気がする。
「お客さんを楽しませてあげるにはどんなことをしてあげればいいのかな?」
「基本的にこんな店に来る人は普段寂しい思いをしている人が多いからね。他愛もない話をしたり、褒めてあげると喜んでくれると思うよ?」
おかゆからホストの極意を学んでいると、おかゆが何かを思い出したかような反応を見せた。
「あっ、そうそう。ライ君のホストをするの時の名前も決めなきゃね。」
「名前?ライじゃだめなのか?」
「ライ君、さっきも言ったようにホストは夢を与える仕事なんだよ?現実と同じままの名前だと夢の世界に浸ることができないんだよ。」
「な、なるほど…」
確かに一理ある。なんだか今日のおかゆはいつも以上に気合が入っている気がするな…
「というわけでホストになる時の名前を考えます。ちなみに僕はおか斗って名前だよ。」
「名前か…じゃあ僕もおか斗にちなんでライトなんていうのはどうかな?」
「おー、かっこよくていいじゃん。決まりだね。」
「ホストでライトか…人気者っぽいけど、何かすんごいやっかいそうな客を抱えてそうな名前だな…」
…スバルが不穏な内容をボソッと呟いていたが敢えて僕は気にしないようにした…
「あとは口調を変えてみよっか?ライ君いつも1人称は僕だけど俺に変えてみたりとか。」
「口調…お、俺か…難しいな…」
「うわぁ…ライが俺って言ってんの違和感しかねぇわ…」
「確かに物心つく前からずっと僕だったからね。でも1人称を変えるのは不思議だけどなんか楽しいな。」
「でしょでしょー?僕もおか斗の時は俺って言ってるけど違う自分になりきるみたいで楽しいよー?」
「違う自分になりきるか…」
自分を別の何かになりきるなど考えたこともなかった。
おかゆの感性は人とは違う部分があるが、僕にとって新たな方向から物事を見ることができるようになった気がするので彼女の話を聞くのはとてもためになるし、なにより楽しい。
「…やっぱりおかゆは凄いな…よく僕が考えもしないことを思いつくな…」
「えへへ…もっと褒めてもいいんだよー?」
「いやいやライ、そう考えないのが普通だから。」
おかゆが嬉しそうにしている中スバルがツッコミを入れてきた。
おかゆは気にしないまま僕に頭を差し出してきたのでその頭を僕は撫でた。以前彼女の家に遊びに行ったときに頭を撫でてから時折頭を撫でることをおかゆに求められている。
彼女の頭は猫以上に触り心地がいいので役得だと思いながら頭を撫でることにしている。
「ふわぁ…至福の時ぃ…」
「お前ほんとにライに頭撫でられるの好きだよな?」
「うんー、力加減が絶妙で気持ちいいんだー。」
僕はおかゆの頭を撫でながら話を進めることにした。
「そういえば衣装とかどうすればいいんだ?」
「ああ、衣装はスーツなんだけど、演劇部から借りてくるからそれ着てもらえばいいよ。メイクもちょっとするけどクラスメイトに得意な子がいるからやってくれるしスバルからも頼んでおくよ。」
「ありがとうスバル。じゃあ僕はホストの話し方の練習でもするか…」
「ライ…この学園まじでやっかいな客多いから気をつけろよ…?」
「…肝に銘じておくよ。」
その後少しの不安を抱えながら僕はおかゆとホストの練習に励んだ…
そして今日が学園祭本番当日。
「ライト、準備はいいか?」
「ああ、おか斗。今日はお客さんを全力で楽しませてあげよう。」
黒いスーツを着たおか斗。それに対をなすように白スーツを纏った僕…いや俺。
「「さぁ!開店だ!!」」
学園祭の内容はしばらく続きます~。
2期生を好きになったのはおかゆんのホストクラブだったのでこの話を書きたかった…
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