皆様お久しぶりです…
最近の仕事が忙しすぎて投稿が滞ってしまい申し訳ない…
投稿頻度はこれから戻していきたいと思います!!
それでは前回の続きです。
俺とおか斗の合図でお店が開店した。
お客様はスバルやクラスメイトによって順番に通されるようになっており、耳に付けているインカムでやり取りをしている。
『じゃあ2人ともお客さん通していくぞ?…って、おわぁ!?』
「スバル?」
やり取りをしていたスバルから悲鳴のような声が聞こえてきた。何かトラブルでもあったのだろうか?
そんなことを考えていると、ドアが勢いよく開かれた。
「おか斗くぅーん!ラミィが来たよー!!」
恐らくスバルの悲鳴の原因であろう女の子が俺達の前に現れた。
その子はライトブルーの長髪のエルフで、以前図書館で僕の隣の席に座っていた子だった。
「やぁラミィ、今年もよく来てくれたね。」
「もぉーう、違うでしょー?俺だけのラミィでしょ?」
「あはは、ごめんごめん。俺だけのラミィ。」
「そうそう♪…ん?あなたは…」
ラミィと呼ばれた少女は俺の存在に気づいた。
「初めましてお嬢様、俺はライトといいます。よければお嬢様の名前を教えていただけませんか?」
「やだぁ!ちょーイケメン君じゃーん!ラミィは雪花ラミィっていうのー!ライト君はライトだけのラミィって呼んでね?」
図書館で初めて会った時とは比べもつかないテンションの差に内心驚いていてしまったが、何とか名前を聞き出すことに成功した。
僕は早速おか斗から学んだことを実践することにした。
「素敵なお名前ですね、そして何よりお綺麗だ。」
「ほんとにぃ~?ちょーうれしぃー!」
「ライトは今日初めて働く新人なんだよ。優しくしてあげてね?ラミ「俺だけのラミィ」お、俺だけのラミィ…」
「もっちろーん!ラミィが優しくしてあげちゃうー!」
「ありがとうございます、とても嬉しいです。」
「なんか敬語だと他人行儀みたいな感じがして嫌だなぁ…まぁでも紳士っぽい感じも悪くないから特別に許しちゃう~!」
ご機嫌を損ねなくてよかった。
ラミィを席まで案内し、3人で席についた。
ラミィはどうやら俺に興味を持ったようで質問をしてきた。
「ライト君は去年いなかったでしょ?どこから来たの??」
「俺はここに来る前はキョウトにいたんです。」
「キョウト…やっぱり…」
「??」
ラミィは俺が以前キョウトにいたことを教えると何か考え事をしているようだった。
何を考えているのか首を傾げるとラミィはハッと我に返ったようで話を続けた。
「キョウトはやっぱり美人が多いもんね!ライト君もちょーかっこいいし、お肌も綺麗だよねー!」
「ありがとうございます、ライトだけのラミィもお嬢様、という言葉にぴったりなくらいお綺麗です。」
「いやだもーう!褒めても注文しかしないよー!」
ラミィは自分の頬を両手で抑えて、嬉しそうにしていた。図書館ので見かけた時にも感じていたが本当にどこかの令嬢と思えるように彼女はとても綺麗だった。
「ねぇ俺だけのラミィ?俺のことはほったらかしなの?」
そう言いながらラミィの隣の席に腰を下ろしたおか斗が、ラミィの肩に腕を回し詰め寄った。
「ライトを可愛がってほしいって頼んだけど、俺も相手してくれなきゃ寂しいよ?」
「おか斗くんごめーん!お詫びに飲み物注文するから許して~!」
「ほんとに?じゃあライトのデビュー記念にシャンパン(ノンアルコール)頼んでもいい?」
「もっちろん!もう好きなの頼んじゃって!!」
「ありがとう~、俺だけのラミィだーいすき。」
「お、おか斗君もう一回言って?」
「俺だけのラミィだいだいだーいすき。」
「ああん!ラミィもしゅきしゅき~!」
流石はおか斗。あっという間にラミィの好感度を上げてしまった。
(俺も何かしないと…あっ、そうだ、おか斗に教えてもらったあの技が…)
(いいライ君?ホストに来る女の子は基本的にイケメンが好きなんだ。ライ君お顔がすっごいかっこいいから微笑んであげると女の子からの黄色い悲鳴が鳴りやまないはずだよ!!)
おか斗からもらったアドバイスを思い出し、隣に座っているラミィに向けて微笑みを浮かべてみた。
「じゃあライト君にも何か言ってもらお…っ!?」
僕の方に目を向けたラミィが驚いた顔のまま固まってしまった。
それからしばらくして我に返ったのか俺の方に身体を寄せてきた。お互いが向き合う形となり、ラミィが俺の顔に両手を伸ばし、両手で俺の顔を包んだ。
ラミィの手はひんやりとしていて少し驚いたが、彼女は僕を真っすぐ見つめてきている。
彼女の目は何かを確かめようとしているような、真剣な目をしている。
(彼女の目…どこかで見たような…?)
ラミィと出会った図書館ではなく、それ以前に見かけたようなそんな感覚に襲われた。
そんなことを考えていると教室の扉が開かれた。
「どもー、ここにラミちゃん来てません?」
扉から現れたのは長身の女性だった。ツーサイドアップに髪をまとめてあり、髪色は俺と似ている灰色、頭部にあるフワフワの耳はまるで獅子を連想させた。
さっきの言葉から察するに彼女はラミィを探していたようだ。
「あーっ!ししろーん!!」
探されていた張本人は俺の顔をパッと離し、勢いよく立ち上がってししろんと呼んだ彼女のもとに走り出した。
ししろん…どこかで聞いた覚えがある言葉のような…?
「もーう、ラミちゃん待ち合わせ時間過ぎちゃってるよ?」
「ごめーん!ついつい夢中になっちゃって時間に気づかなかったの~。」
「そんなことだろうとは思ったけどねー、あたしお腹空いたから一緒に屋台回ろうよ~。」
「うんうん!じゃあ早速行こう!あっ、おか斗君ライト君、2人ともありがとうね。シャンパンの代金受付に払っておくから!」
「わーい、俺だけのラミィありがとう~。」
「ありがとうございます。」
お礼を言うとラミィは急いで受付まで走って向かった。
「あっ、もしかして皇先輩ですか?」
ししろんと呼ばれていた女性は僕を見ながら質問をしてきた。彼女は俺…僕を何故知っているのだろうか?
「そうだけど、君は?」
「あたしは獅白ぼたんっていいます。おまるんから良く先輩の話を聞かせてもらっていまして。」
「ポルカから?…あっ、もしかしてポルカが言っていたゲームが上手なししろんっていうのは…」
「あはは、それは多分あたしのことですね。」
思い出した。ししろんという名前は以前不知建の皆でゲームセンターに遊びに行ったときにポルカから出た名前だ。ポルカが楽しそうな顔をしながら語っていたのを覚えている。
「今度時間できたときゆっくり話してみませんか?」
「…是非。ポルカの友人なら大歓迎だ。」
「やりぃ、ありがとうございます!じゃああたしとラミィちゃんはこれで、おかゆ先輩もまた~。」
「うん、ぼたんちゃんまたね~。」
ししろん…獅白さんは僕とおかゆに手を振りながら出て行った。
「ふぅ…初のお客さんの相手は終わったな…」
「ライ君お疲れ様~。初めてでラミィをさばききったの凄いよ!」
「事前におかゆに教わっていたおかげだよ。前知識がなければ本当に大変だったと思う…あっ、そうだスバルは?」
冒頭でスバルの悲鳴を聞いていたが、その後のスバルのことを忘れていた。
ちょうどそのことを思い出したタイミングで、スバルが入り口の扉からよろめきながら姿を現した。
「ふ、二人とも…」
「スバルちゃん?どうしたのさ?」
「店を開けた瞬間ラミィが突撃してきてさ…それでスバル達が吹っ飛ばされて…」
「スバルも大変だったんだな…」
「ライもな…ラミィ来年から出禁にするかな…」
「でもラミィちゃんと代金は支払ってくれてるよ?」
「ぐぬぬ…確かに」
「さて、僕はそろそろ着替えてくるよ。」
「あっ、ライ君そろそろ時間だよね?」
「えっ?ライどこか行くの?」
「生徒会の仕事の一環で学園内のパトロールをするんだ。」
「ええ!?じゃあ店どうすんだよ!?」
「…スバル。」
僕はスバルの肩を掴み、スバルの顔を真っ直ぐ見つめた。
「な、何だよ。」
「前おかゆの家で遊んだ時の罰ゲーム覚えているか?」
「罰ゲーム?…あっ…」
以前おかゆの家でレースゲームで遊んだ時に獲得したスバルに言うことを1つ聞かせる権利を使わずに、今もまだ持っていた。
「ら、ライまさか…」
「そのまさかだ。スバル僕の代わりにホストを頼む。」
「おいっ!スバルにその地獄を押し付けるな!!」
「大丈夫、学園内でちゃんと宣伝してくるから。じゃあ僕はそろそろ行くよ。」
「ライ君お勤め頑張ってね~。」
「待てライ!行くなぁぁぁ!!」
再度スバルの悲鳴が聞こえたが、次の仕事が待っていたので僕は走り出した。
ホロメンの地獄企画大好きです。
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