ミドグラのMidnight MissionのMVをご覧になられた方はいますか?
凄く完成度の高いMVになっていて、曲の歌詞もミドグラ1stアルバムの曲に関連付けられててめちゃくちゃエモかったですよね…
最近お気に入りや感想を書いてくれる人が増えてすごく嬉しいです!
思ったことや要望などでも全然大丈夫ですので、感想に記載いただければ是非返信もさせていただきたいと思います!
それではどうぞ。
すいせいと一緒にラプラスの元から体育館に戻って来た。
入り口付近には白上さんとミオさんが袋を両手に抱えて待っていた。
「フブちゃんミオちゃんお待たせー。」
「お、帰って来たねぇ。」
「2人ともお帰りなさい~!じゃじゃーん!屋台でいっぱい買ってきましたよ!」
白上さんは両手に抱えた袋を見せてきた。袋から良い匂いが漂っていて、中身は2人が屋台で買ってきてくれた食べ物のようだ。
「2人ともありがとう。皆の分のチケットも買えたから後で渡すね。」
「はーい、劇が始まるまでまだ時間もありますし、どこかで座って食べます?」
「じゃあ中庭のテーブル席に行く?あそこは結構人も少ないし、多分空いてると思うよ?」
「よし、なら中庭に行こうか。2人とも、袋を貸してくれるかい?重かっただろ?」
「わわ、ありがとうございます皇さん!」
「ライ君ありがとね~。」
僕達は中庭に移動して目当てのテーブル席を見つけた。
風通しもよく、人も少ないため休憩をするにはうってつけの場所だと思う。
席には先客がいたが、よく見ると僕たちが知っている人物だった。
「ふぃ~パトロールマジで疲れたわぁ…」
「…トワ?」
「ん?…ライ先輩!?」
テーブルに項垂れていたトワが僕に声を掛けた瞬間に飛び起きた。
「トワじゃん!ここで何してんの?」
「すいちゃん!あっ、フブちゃんとミオちゃんまで…」
「やっほートワ様~。」
「トワ、パトロールお疲れ様だねぇ。」
「そうか、今日はトワがパトロール係だったね。」
「そうなんですよ、学園内を歩き回って場所がわかんない人を案内したり、落とし物のトラブルとかに対応したり、出し物をやっているクラスのヘルプをしたり…滅茶苦茶疲れましたぁ…」
トワはそういうとまたテーブルに項垂れた。
相当疲れが溜まっているようだし、お腹も空いているのではないかと思い、僕はトワに提案をした。
「トワ、もしよかったら今から皆で屋台で買ってきたものを食べるんだけど、トワも一緒にどうだい?」
「えっ、いいんですか?」
トワは僕の方に振り替えると同時にグーっとお腹の音を鳴らした。
トワは顔を真っ赤にしていたが無理もないと思う。恐らく朝からずっと学園内をパトロールをしていたようだし、お腹が空くのは当たり前だ。
「お、お願いします…」
トワからも承諾が出たため、トワを含めて食事をすることにした。
「そっか、皆ラプラス達の劇を見に行くんですね。」
「ああ、さっきラプラスと会って以前のことを謝罪されたよ。トワから注意を受けてから反省していたみたいだったよ。」
「まだ注意が足りなかったかと思ったんですけどね~、まぁライ先輩にちゃんと謝ったならいいとするか…」
僕の隣に座っていたトワは腕を組みながらやれやれ、といった表情を浮かべていた。
するとトワの逆隣に座っていたすいせいがふと思い出したことを述べた。
「ライ君、ラプラスを許した後に友達の証?みたいな感じでラプラスから力を貰ってたよね?」
「うん、正直どんな力なのかが分からないし、どう使うかも分からないけれど…ラプラスが言うにはやばい時に助けになる力らしいよ?」
「ほえー、ラプラスそこまでやったのか。ライ先輩、ちょっと手を貸してもらえますか?」
「手を?」
トワにそう言われて僕は右手をトワに差し出し、トワは僕の手を握り目を閉じた。
「ライ先輩…ラプラスに相当信頼されたか、気に入られましたね?」
「?」
トワは目を開き、僕の目を見て優しく微笑んだ。
「普通悪魔の力って悪魔じゃない人間が使うとなると、契約した悪魔によっては人間側のリスクが大きいんですよ。でもライ先輩から感じる力はライ先輩の意志とは関係なく発動する力。聞こえ方としては制御できない力みたいに聞こえちゃいますけど、ライ先輩の力に依存しない純粋なラプラスの力だから先輩にはリスクもないし…自動発動させるために常に先輩の身体を魔力が覆っている状態だから、ラプラス相当な魔力を使ったんでしょうね。」
トワからの説明を聞いて、ラプラスがそこまでしていてくれていたとは思わなかったから驚いてしまった。
ただの人間の僕としては力のようなものは今は何も感じられない。でもラプラスが友達である僕に大きな施しをしてくれたのだと思うと嬉しくなってしまった。
「ラプラスには何かお礼をしないといけないかもな…」
「ラプラスがお礼を求めるってなると、ライ君をholoXに勧誘してきそうな気がするねぇ。」
「僕をholoXに?…それでお礼になるんだったらそれでもいいk「「だめだよ(です)!!」」…え?」
ミオさんの発言で僕にできることでの案としてはいい案だと思っていたが、すいせいとトワに否定された。
「ライ君不知建にも生徒会にも入ってるでしょ?これ以上何かに加入したらライ君の負担が大きくなっちゃうじゃん!」
「そうですよ!それにこれからQ4での活動もある予定なのに、時間がいくらあっても足りない状況になっちゃいますよ!」
「…そうかな?」
2人の意見は真っ当だと思う。やることを増やしたことによって今までやっていたことが中途半端なものになってしまうのはよくないし、僕も嫌だ。でも…
「…やっぱりラプラスが僕の力を必要としていたら助けてあげたいな。これは相手がラプラスだからじゃなくて、仮にすいせいやトワ、ミオさんや白上さん、不知建の皆、生徒会の皆、クラスメイトの皆…僕が知っている人が助けを求めているなら手を差し伸べられる人間になりたい。僕の知っている皆が僕に力を貸してくれるように…」
「ライ君…」
「って、ちょっと傲慢だったかな?」
自分で言葉にしていてもそう思ってしまった。僕にできることなどたかが知れている。
「そんなことないよぉ~、ウチら生徒会にはライ君がいないと本当に大変なんだから。」
「いやそれは本当に思うわ…ライ先輩のおかげで書類仕事とか、備品整理とか大助かりすぎますもん…」
「ふふっ、皇さん頼りにされてますねぇ…白上もコスプレ仲間として是非今後お力を貸していただきたいです!」
皆から頼りにしてもらってなんだか嬉しいようなこそばゆい気持ちになった。白上さんのは…僕もコスプレをするということなのかな…?
「不知建にもライ君は必要だよ…私にもライ君の力を貸して欲しい…」
「勿論だすいせい、今後も君が僕を必要としてくれるなら力になる。君が僕を助けてくれたように。」
「…私ってライ君に何かしてあげられてるかな?」
「すいせいは僕がこの学園に来てから1番初めに力を貸してくれたじゃないか。学園の案内、クラスメイトの紹介、不知建にも誘ってくれた…他にも数え切れないくらい君には助けてもらってるし、居場所も友達も君のおかげでできたんだよ?」
「そっか…」
「むしろ僕の方こそ、すいせいに何かできてるのかなって気になってるくらいさ。」
すいせいは不安そうに聞いてきたが、いつも力を貸してくれるのはすいせいの方だと思う。そんなすいせいに何か恩返しをしたいと思ってはいるのだが…
「じゃあライ君私のお願いを聞いてくれる…?」
「勿論。」
「私…ライ君のことをもっと知りたいな。」
「僕のこと?」
「うん、ライ君が好きなものとか、家族のこととか、キョウトにいた頃の話とか…私のこととかはよく話してたけど、ライ君の話ってあんまり聞かなかったから聞いてみたいんだ。」
「わかった。あんまり面白い話じゃないかもしれないけど、今度聞いてくれると嬉しいな。」
「うん!あ、でもちょっとは面白く話せるよう努力はしてよね?」
「…善処するよ。」
僕の話か…何から話せばいいだろう?…もうすいせいや皆になら僕に流れている皇家の血について話してもいいと思う。
驚きはするかもしれないがすいせい達なら拒絶はしないだろうという何となくだが確信があった。
そんなことを考えているとミオさんから声をかけられた。
「ライ君~、ウチたちのお願いも聞いてくれたりする?」
「ん?ああ、勿論だよ。」
「トワ達、ライ先輩が作ったお菓子食べたいです!あやめちゃんとかミオちゃんは食べたことがあるみたいですけどトワも食べてみたいです!」
「食堂で食べたやつだねぇ~あれほんとに美味しかったからさぁ…」
ミオさんとトワからはお菓子作りの要請が入った。
以前あやめやおかゆ達に提供したようなものであれば造作もない。
「構わないよ。生徒会のお茶菓子として定期的に作ってくる感じでもいいかな?」
「全然いいです!たっのしみ~!」
「じゃあウチはお茶菓子に合うお茶とか飲み物を探しておくよ~。」
「ありがとうミオさん、楽しみだ。」
生徒会での楽しみとしてミオさんが淹れてくれるお茶やコーヒーがそのうちの1つだ。どれも美味しく、かつ作業でひと息つく際の絶妙なタイミングでミオさんが提供してくれるからモチベーションアップにも繋がっている。
楽しみが1つ増えたことに嬉しさを覚えていると、隣に座っているすいせいが僕の腕を指でつついてきた。
「私もライ君のお菓子食べてみたい…」
少し寂しそうに言ってきたすいせいが可笑しく思ってしまい、優しく頷くことにした。
「今度不知建の皆で食べる用にケーキを作ろうと思ってたんだ。すいせい用に甘さ控えめなケーキも作る予定だよ。」
「!!…ありがと…」
すいせいは嬉しそうに笑いながら、少しだけ僕との距離を詰めて座りなおした。
その様子を見ていた白上さんが僕にウィンクをしていた。
さっき白上さんと話したことを思い出して僕は白上さんに頷いた。
(多分、僕がすいせいに対して思っている感情は…)
「あっ!そろそろ劇が始まる時間だよ!」
ミオさんの声を聞いて我に返り時計を見ると劇の開始時間まであと10分近くになっていた。
「やばっ!そろそろ行こうよ!」
「そうだな、トワ、僕たちはそろそろ行ってくるよ!」
「はい!ライ先輩楽しんできてくださいね!あっ、すいちゃんちょっとちょっと。」
「ん?なにトワ?」
トワに挨拶を告げるとトワがすいせいに声をかけて耳打ちをしていた。
その様子を見ているとすいせいの顔が段々と赤く染まっていった。顔を赤くしたまますいせいはトワに頷いていた。
「すいせい?何かあったのか?」
「な、なんでもない!は、早くいこ!」
すいせいは何か焦った様子で体育館に向かって走っていった。
すいせいの様子に不思議に思いながらすいせいに着いて行った。
「すいちゃん…応援してるからね?」
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