今回はふと頭に思い浮かんだホロメンが吸血鬼で、ライ君だけがその秘密を知っている、というような設定で読んでいただければ~
※グロテスクな描写はないですが、血を飲むなどの表現が苦手な人はブラウザバックを…
あやめの場合
「うーん、仕事疲れた余~。」
「お疲れ様、あやめ。」
生徒会での書類の処理が終わり、今日の仕事は終了した。
「ライ君も多い時間まで付き合ってくれてありがとうだ余。」
「どういたしまして、こういった書類の作業は嫌いじゃないから気にしなくていいよ。」
ライ君…生徒会にいるメンバーの中で一番の新人だけど、仕事が早く丁寧で、生徒からの人気も高く、先生達からの信頼も厚い。
余はまだ生徒会長として学校を引っ張って行くつもりだけど、ゆくゆくはライ君に副会長に就いてもらって、余の右腕として、生徒の模範として一緒に学園をもっと良くしていきたい。
「さて、周りも暗くなってきたし、そろそろ生徒会室を閉めて帰ろ…あれ…?」
余がライ君に声を掛けて席を立ち上がろうとした瞬間に大きな眩暈を起こし、倒れそうになってしまった。
「あやめ!」
すぐさまライ君が駆け寄り、余が倒れる前に身体を受け止めてくれた。
「おっとっと、ライ君ごめんね?」
「あやめ…最近飲んでないんじゃないか?」
「あはは…ライ君は全部お見通しだね…」
「最近生徒会での仕事が多かったし、それの疲れも溜まっている影響かもね…」
ライ君が身体に触れているということもあり、余の身体が熱くなり、どんどん吸血の欲求が高まっているのが分かる。
「ライ君…いい?」
「ああ。」
この時間には誰も生徒会室に立ち寄る予定はないが、念のためドアにカギをかけた。
ライ君は制服の袖を捲り、手首を差し出してきた。
余は自分の爪でライ君の血管を少し引っ掻き、傷をつけた。
すると傷口から真っ赤な紅い血が溢れ出してきて、余は傷口に口を付けた。
溢れ出た血を飲み干していく。ライ君は優しく微笑みながら余の様子を見てくれている。
ライ君の血の味はとてもバターのように濃厚で、余が欲していた渇きを潤していく。
このまま飲み続けていたい、という感覚に襲われるが理性をなんとか抑えつける。
3分ほど飲み続けて、ようやく口を離し、最後に傷口を舐めた。
吸血鬼の唾には高い治癒力があり、ライ君の傷口はすぐに塞がれた。
「ふぅ…ご馳走さまでした。」
「お粗末様でした。これで足りそうかい?」
「うん、1週間休みがなくても問題なく動けそうだ余。」
ライ君の血を飲んでからは眩暈、身体の気怠さが消えていた。
これでしばらくの間は血は必要がなくても行動できる。
余の答えに満足したのか、ライ君は余の頭を撫でた。
何故か血を飲み終わった後はライ君は必ず頭を撫でてくる…
「もー、ライ君余を子供扱いしてない?」
「そんなことはないが…嫌だったかい?」
「…ううん。」
恥ずかしいが撫でられるのは心地が良い。ライ君は血を抜いた直後なので休息の意味を込めて毎回この時間を設けている。
余とライ君の歪な関係はまだしばらく続きそうだ…
すいせいの場合
「はぁっ…はぁっ…」
いけない…最近血を吸うのを我慢していたこともあって眩暈と動悸が激しい…
身体が今すぐにでも血を欲しているのが分かる…でも吸血鬼であることは皆に隠しているし、学園の中では人の目があるので、すぐには手に入らない…
…いや、1人だけ私の秘密を知っている人がいる…確か今日は不知建の部室に向かうと言っていたはず…
私は藁にもすがる思いで部室まで歩を進めた。
部室のドアの前に立つと、中に誰かがいる気配を感じた。
吸血鬼のため聴覚や嗅覚が人間よりも研ぎ澄まされており、誰が中にいるかも分かっている。
会いたい人が中にいることを確認し、ドアを開けた。
中には窓際の席に座って読書をしていて、ドアを開けた音でこちらに気づいたのか静かに振り返った。
「やあ、すいせい。」
皇ライ…不知建メンバーの中では一番の新人であり、私の後輩。そして唯一私の秘密を知っている男の子…
「やっほー…ライ君…」
息をするのもしんどいがライ君に挨拶を返した。
「すいせい?目が紅く…」
ライ君に言われるまで気が付かなかったが、目が紅くなっているらしい。
でも今の私にはそんなことまで気にすることはできず、ライ君の座っている席の前まで進んだ。
「ライ君ごめん…私我慢できない!」
「!すいせい!?」
今の私は正常な判断ができない…ライ君が驚いているがもう止めることはできない。
私はライ君の肩を掴み椅子に座らせて、ライ君の膝の上に座り首の部分に少し爪で傷を付けて、傷口から溢れ出た血を飲み始めた。
ライ君を抱き寄せるような形で密着していて、ライ君の血の味と匂いが混じり合い思考がどんどん狂わされていく。
(もっと血が欲しい…ライ君が欲しい…ライ君の全てが欲しい…)
ライ君は血を吸われていて苦しいのか息が少し荒い…
「すいせい…ちょっと痛い…」
「ごめん、本当にごめん。」
ライ君に謝罪をするが吸血を止められない…
そんな私を落ち着かせるかのようにライ君が私の背中をさする。
落ち着かせる行為であるはずだが、今の私には逆効果で、そうしてくれることも快楽に替えられてしまう。
抱きしめる力が強くなり、さらに密着したところでライ君は私の耳元で囁いた。
「すいせい…君が望むなら僕の全部を君にあげるよ…」
その言葉で思考が真っ白になり、吸血を一瞬止めた。
ライ君の首元から口を離し、ライ君の顔を見つめた。
ライ君は私を真っすぐ見つめ微笑んでいて、首元から紅い血が流れている姿を見て私は身体が熱くなってくるのを感じた。
そのまま私はライ君の顔に私の顔を近づけて…
「!?」
私はふと我に返り、部室の外に誰かが通る気配を感じた。
ライ君もそれに気づいたようで、息を殺していた。
普段であれば外に誰がいるかを把握できるが、今は焦っていることもあり感じ取ることができなかった。
ただその人物は一瞬部室前を立ち止まっただけであり、そのままどこかに行った。
居なくなったことに対して安堵をしてライ君の方を振り返ると、少しぐったりしている様子であった。
そこで私はライ君に何をしてしまったのかを思い出し、顔が青ざめた。
「ライ君!本当にごめん!大丈夫!?」
私はとんでもないことをやらかしてしまったことを実感し、すぐさま謝罪をした。
「ああ…もう少し血を抜かれたら危なかったかもしれないけど…」
すぐさまライ君の止血をするために首元を舐めて傷を塞いだ。
傷口はふさがったが血を抜きすぎたためかなり疲労しているようだ。
「ちょっと頭がクラクラする…すいせい悪いけど水を買ってきてくれないか?」
「うん!ちょっと待ってて!」
私は部室を飛び出し、自販機を探しに向かった。
「ライ君…飲める?」
「ああ、ありがとう。」
私は一応水を2本購入し、ライ君に渡した。
ライ君はペットボトルのキャップを開けてそのまま飲み始め、一気に一本を空にしていた。
「ふう…生き返ったよ。」
「よかった…ほんとにごめんね?」
「全然いいよ、すいせいの役に立ててよかった。」
ライ君は椅子から立ち上がろうとしたが、上手く立てないようだった。
「あはは、力がちょっと入らないや。」
乾いた笑いをしたライ君を見ているといたたまれない気持ちになってしまい、ライ君にある提案をした。
「ライ君…私の血を飲む?」
「え?」
「ライ君から貰いすぎた血を返そうかと思って…」
私はそう言いライ君に私の首元を近づけた。
「い、いや大丈夫だ。」
「?」
ライ君は私から顔を背けていたため不思議に思っていたが、ライ君をよく見ると顔が凄く赤くなっていた。
私はライ君の反応が面白く、揶揄いたくなってしまい、ライ君の耳元に囁いた。
「血を飲むだけなのに何考えてんの?…ライ君のえっち…」
「っ!も、もう帰る!!」
「あっ、ライ君ごめんってば!」
ライ君は無理して立ち上がり、部室から出ていこうとしていた。
流石にまだ本調子ではないので、クラブハウスまで送ることにした。
部室を出る前にライ君に向かってお礼を伝えた。
「ライ君ありがとう、美味しかったよ♡」
ウィンクして伝えたが、ライ君は不満そうだったので手を繋いであげた。
顔は見えないがちょっと嬉しそうな気がしたので私は満足した。
何故かすいちゃんが若干えっちになっちゃったな?(すっとぼけ)
ライ君の台詞にすいちゃんの歌の歌詞を少し弄って入れちゃいました…笑
文章読みづらい?
-
読みやすい
-
普通
-
読みにくい