今回のお話はちょっと悲しめなものになっています。(悲しいお話が苦手な方はブラウザバックを…)
ゲームでのギアス編でのライ君は数百年前のブリタニアの王で、自身が持っていたギアスを暴走させてしまい悲劇を生みだしてしまいます。
その悲劇を起こしてしまった自身に罰の意味を込めて数百年の眠りにつきます。
ギアス本編の時間軸に目覚めた際に記憶を失ってしまいますが、物語を進めていくうちに徐々に過去の記憶を取り戻し、最終的に自身の罪を思い出してしまうことになります。
現代でできた仲間や友人にまた悲劇を起こしてしまうことを恐れて、皆の記憶から自身の存在を忘れるようにギアスをかけて再度眠りにつくことを選びます。
皆ライ君のことを忘れてしまいますが、ライ君の記憶がないはずなのに心にぽっかり穴が開いてしまったり、訳も分からず泣いてしまうなど、反応は様々です。
それを現在の作品のホロメンにゲームと同じギアス編EDの内容を当てはめてみようと思い執筆しました。
読む覚悟ができましたらどうぞ…
生徒会の場合(あやめ視点)…
「もーう、全然仕事が終わんない余ぉ…」
現在、余達生徒会メンバーは学園祭に必要な報告書の作成に勤しんでいた。
「しょうがないでしょー?学園祭が1週間後に迫っているのに、まだ書類作成が全然終わっていないんだから。」
隣に座って作業を進めている副会長のミオちゃんに咎められた。
「ミオ先輩…その通りなんですけど、終わる気配が全然ないですよ…」
「やっぱ人手が全然足んないよねー。トワの隣の机に積み上げられてる書類も片付けないといけないんでしょ?」
机に項垂れてしまっている美化委員長のかなたちゃん、自身の隣の机に山積みされている書類を見て嘆くトワち。
「あっ、実はその書類の山はもう作成が終わっているやつなんだよね。」
「まじで!?この山積みのやつミオちゃんがやってくれたん?」
「ううん、ウチじゃないよ。」
「えっ?じゃあ誰がやってくれたんですか?」
「…実は分かんないんだよねぇ…」
「「えっ??」」
ミオちゃんの発言に首を傾げる2人。
余がやったわけでもなくいったい誰が…?
「ねえ、何か知ってる?」
余はミオちゃんと反対の隣の席に向かって声を掛けた。
しかし、その席には誰もいなかった…
「あやめ?今ウチに話しかけた??」
「…いや、なんでもない余。」
ミオちゃんは余に自分が話しかけられたと思って不思議そうな顔をしていた。
…まただ、最近こうやって誰もいないはずの場所に話かけてしまう…
まるで誰かがそこにいるのが当たり前のように思えてしまっていて…
「さっきの話に戻すけどさ、実際のところ誰が書類を片付けてくれたんだろね?」
「うーん、生徒会の活動に興味がある人とかかな…?でも生徒会室に入るためにはウチらみたいにIDカードに権限がないと入室できないはずなんだけどねぇ…」
「見えない人…なんだか透明人間か妖精みたいですね?」
ミオちゃん達が先程の話で盛り上がっていた。
余も書類を片付けてくれた人物は気になる。書類にざっと目を通したが計算ミスなどの不備は見当たらず、完璧な書類となっていた。
現在生徒会は人手が足りていない。これだけの書類が作れる人材は是非とも確保…ではなかった、勧誘をしてきたい。
「じゃあさ、この書類作成した生徒を皆で探してみよう余!そしてあわよくばその人を生徒会に入れちゃおう!」
「確かに人手も足りてないし、この機会に新しいメンバーを入れちゃうのもありかもねぇ。」
「「さんせーい!!」」
生徒会メンバー全員から同意の声が上がった。
「ね?〇〇もいいと思うよね!?」
余はまた隣の誰もいない席に向かって声を掛けた。
「…?」
「あやめ?」
「…あはは、余疲れちゃってるみたいだ余…」
何故だろう…
何で余は誰もいない席に声をかけちゃうんだろう…
そこには誰もいないはずなのに。
余はなにも知らないはずなのに。
痛い。
胸のあたりがとても痛い。
失ってはいけないものを失ってしまった気がして…
すいせいの場合…
「うわぁ!また負けたにぇ…」
「へっへーん、すいちゃんの勝ち~。」
私は自分の部屋でみこちとテトリスで遊んでいる。
「すいちゃん強すぎるんだにぇ!もうちょっと手加減してよ!」
現在の戦績は10戦10勝で私の圧勝(当たり前だが)となっていた。
一応ゲーム開始から20秒間は私はコントローラーに何も触らない、というハンデを付けているが、それでもみこちに勝つのは造作もないことであった。
「じゃあ次何のハンデ付ける?30秒縛りとTスピン縛り付けようか?」
「一旦休憩!頭使いすぎて疲れたにぇ!」
そう言うとみこちは後ろに倒れこんだ。
全く…これからが勝負だというのにもう疲れちゃったのか。
「あれ?すいちゃんまたぬいぐるみ増えたの?」
倒れこんだみこちが私のベッドの方を見ながらそう言った。
「え?どの子のこと?」
「ほら、あの銀色の…」
みこちが指を差したのは銀色の優しい目をしている狼のぬいぐるみであった。
「あー、あの子ね…あれ?あの子いつからいるんだっけ…」
「え…覚えてないの?」
私は立ち上がってぬいぐるみの元まで行き、狼のぬいぐるみを抱きかかえた。
私が所有しているぬいぐるみは基本可愛い動物がメインになっているが、この子は私にしては珍しいかっこいい子だ。
「うーん、最近からいるような、ずっといるような…」
他の子はいつ購入したか、誰から貰ったかは覚えているが、この子だけは曖昧だった。
確か誰かから貰ったというのは何となく覚えている…
「こんな子を忘れるなんてかわいそうだにぇ…」
「し、仕方ないじゃん。分からないものは分かんないんだもん…」
みこちに指摘されるとは思わなかったが、確かに自分でも覚えていないのが不思議だった。
改めてこの子を真っすぐ見つめると、見た目はかっこいいが、狼にしては目がとても優しい。
この子に似た目をしている人をどこかで見たことがあるような…
(ああ、すいせいがそれで喜んでくれるなら〇も嬉しい。)
「えっ?」
「にぇ?」
「みこち今何か言った?」
「ううん、何も言ってないよ?」
急に誰かの声が聞こえた気がした。
聞いたことがないはずなのに懐かしい声。
優しく包み込んでくれるような暖かい声。
「すいちゃん!?」
「ん?何?」
みこちが急に驚いたような大きな声を上げた。みこちの顔を見るとこちらを心配しているような顔をしている。
「すいちゃんどうしたの…?どこか体調悪い?」
「え?何で?」
「だって…すいちゃん泣いてるから…」
「…え?」
みこちに言われるまで気がつかなかったが、いつの間にか私の目から涙が零れていた。
「あれ?お、おかしいな…どう…して」
手で涙をぬぐってもどんどん涙が溢れて狼のぬいぐるみを濡らしてしまった。
でも、ぬいぐるみは泣いてもいいというようにこちらを見つめている気がして、
オロオロしているみこちが背中をさすってくれているのも相俟って、
私はしばらくの間泣き崩れてしまった…
ちょっと短めですがあやめをルルーシュED。
すいちゃんをナナリーEDを基に執筆しましたが、
すいちゃんが泣いちゃうのは良くない…
モザイクカケラを流しながら読んでいただくと本当にゲームのEDっぽくなるかもしれません…
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