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みこと合流した後、その足取りで寮に向かった。
寮もかなりの大きさで、寮に食堂はないが、寮の隣が学園の食堂なので何も不便はないように見えた。
IDカードで寮に入室している様子も見られたのでセキュリティも万全そうだ。
「ここが生徒が使っている寮だね。私は姉街と一緒に住んでいるから寮生活はしてないけど。」
「寮もかなり大きいな…姉街っていうのはお姉さんのことかい?」
「そうそう、最近帰るのが遅いと口うるさいんだよねぇ…」
「それはすいせいのことを心配しているだけじゃないのか?大切にしてくれているいいお姉さんだと思うけど。」
「そ、そうかなぁ…なんか恥ずかしいや…」
すいせいは僕の発言に少しだけ顔を赤くしていた。
確かに他人から家族に大切にされていることを指摘されると恥ずかしさがあるのかもしれない。
「みこはここの寮で暮らしてるよー。学園の周りのマンションの一室並に広いから快適だにぇ。」
「そういえばライ君は寮生活?それとも学園外のお家?」
「でも今って寮室満員じゃなかったっけ?」
「いや、僕の実家はキョウトにあるから1人暮らしで寮生活をする予定だったんだけど、理事長から寮室の空きがないって説明をされて、代わりにクラブハウスの空き室を使ってくれと言われているんだ。」
「まじで!?クラブハウスってかなり部屋とか施設充実してなかった!?」
「確か寮よりもかなり快適って噂だよ!!…YAGOOめ…イケメンには甘いにぇ…」
「そうなのか?まだ行っていないからわからないが…」
そう伝えるとすいせいとみこは顔を見合わせてお互いに頷いた。
「「ライ君!!」」
「ん?なんだい?」
「「クラブハウス一緒に行こう!!」」
「???」
僕は2人に腕を掴まれて、強制的にクラブハウスまで連行された。
クラブハウスに到着し中に入ると、大きなホールがあり、大きなモニターなども設置されてある。どうやらここから色々な施設に行けるようだ。
クラブハウスの施設にはラウンジやトレーニングルーム、多目的ルーム、マッサージルーム、小さな図書室もあり、その中にはカフェもあった。
「めっちゃくちゃいいじゃん!トレーニングルームとか、多目的ルームにマイクとかスピーカーの備品あったから、歌とかの練習に使えそうだし!」
「クラブハウスにマッサージルームとかカフェがあるなんて知らなかったにぇ…今度利用してみよー。」
「なんだか規格外な学園だなって改めて思ったよ…あ、ここが僕の部屋かな?」
僕達はおそらく僕が暮らすであろう部屋を発見し、中に入った。
「「おおお!!」」
すいせいとみこは感嘆の声を上げた。
中は広々としていて、僕が実家から送っていたダンボールに入れた荷物が置かれてあり、家電(最新鋭)も生活で必要なものが一式そろえてあった。
ベッドのサイズは何故かダブルになっているが、ぐっすり休めそうだ。
僕がその中でも特に嬉しかったのはキッチンの設備が充実してあることだった。
料理をするのが好きだからコンロやオープンがしっかりとしたものが用意されているのはとても嬉しい。今度理事長にお礼を言いにいこう。
「うわぁ!お風呂も広ーい!なんか高級なホテルみたいだね!」
「ベッドもみこのやつよりデカいにぇ…あっ!」
みこは何か思いついたのかニヤリと笑い、ベッドにダイブした。
そして僕の方を振り向き、両腕を広げながら、
「ライ君…」
「ん?」
「きて…?」
「はっ!?ちょ、みこち何言ってんの!?」
みこの発言と行動にすいせいが顔を赤らめたが、
「ああ、分かった。」
「ええ!?ライ君も何言って…!?」
僕はそのまま、みこのいるベッドまで歩みを進めた。
みこside
(ふっふっふ…ライ君といえども男の子なんだにぇ…このシチュエーションとみこの色気でメロメロになってベッドに飛び込んでくるに違いないにぇ…ん?)
ライ君がベッドの前で立ち止まって、みこに手を差し伸べてるにぇ…?
「ライ君…?何してるにぇ?」
「ん?起き上がれないから起こしてほしいんじゃないのか?」
ライ君の発言で部屋に沈黙が流れて、
「ぎゃはははははは!みこち何やってんのwwwwww」
「う、うるさいにぇ!」
すいちゃんがお腹を抱えて笑っているから恥ずかしくなってしまったにぇ…
「?」
ライ君は状況を把握していないようだった。
「っ!!ライ君のばかぁ!!!」
本日2回目のみこの叫びが学園にこだましたにぇ…
ライside
あの後みこを起こそうとしたらみこに怒られたが、すいせいはあれが正しいと褒めてくれてよく分からなかった。
時間も日が沈みかけてきていたので、そろそろ解散をしようという話になった。
「2人とも今日はありがとう。僕1人では学園の探索も苦戦していただろうし、何より楽しかった。」
すいせいが今日ハンカチを落とさなければ、この出会いや、学園案内、教室内でのクラスの友人作りなどもできなかったかもしれない。
改めて2人にお礼を伝えた。
「いいのいいの!私たちもちょー楽しかったし!ライ君も面白いし、いい子で良かったよ。」
「みこも楽しかったにぇ!納得がいかないことが何個かあったけど…」
2人とは学年が違うが、転入生の僕にここまでしてくれるなんてとても心強かった。
もし2人に困ったことがあればぜひ力になりたいと思う。
「よし!じゃあ時間も時間だしそろそろ帰るね!…あっ!その前に…」
すいせいはポケットから携帯端末を取り出した。
「ライ君連絡先教えてよ。今度遊びに誘いたいし!」
「みこもみこも!クラブ(不知建)の皆にも今度紹介したいにぇ!」
「こちらこそお願いするよ。」
すいせいとみこと連絡先の交換ができた。
「ありがとう!じゃあこれで本当に帰るね!バイバイ!」
「みこも寮に戻るにぇー。ライ君バイバイ!」
「ああ、2人とも帰り道に気を付けて。」
2人を見送り、手を振って別れを告げた。
いざ転入をすると決めた時は不安な気持ちはあったが、今は明日が来るのが楽しみになっていた。
(まだこの学園にきたばかりだが、転入したのは間違いではなかったと思う。すいせいやみことまた会うのもそうだが、新しい出会いも楽しみだ。)
僕は日が沈みかけている空を見上げて、クラブハウスに戻った。
あっという間の4話目終了。
休日だから何話も投稿できたけど、仕事がある日は1話投稿目指して頑張りたい…
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文章読みづらい?
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