ホロと幻の美形   作:ただのRyo

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8話目

仕事がしんどいですが投稿は続けたい…


体験入部2

不知火建設の体験入部として学園付近の街にやってきた。

 

以前の学校でも放課後に友人と帰ったり、寄り道をしたことがほとんどなかったため、今の状況を楽しみたいと思っている自分がいることを感じている。

 

そんな様子の僕に気づいたのかすいせいが話しかけてきた。

 

「おー?ライ君何だか楽しそうだね?」

 

「ああ、前の学校でも放課後に友人と一緒に帰ったりしたことがなかったから、ワクワクしてるんだと思う。」

 

「えーそうなの?でも確かにライ君が遊び歩いてる姿も想像できないね。」

 

「先輩ってなんとなく貴族に近いオーラがありますよねー、どこかの国の王子様だったり?」

 

「ポルポルそれは漫画とアニメの見過ぎだってw」

 

「「「「あはははは!!」」」」

 

「…」

 

ポルカもなかなか鋭い…王子ではないが、母が皇族の血を引いているため、確かに貴族ではある。

ただこの情報は学園では理事長しか知らないことだ。みんなを騙す気ではないが、あまり公にしてもいい情報ではない。しばらくはこの話は出さないようにしておこう。

 

みんなと歩きながら街の中を歩いていると、不知建のみんなの目的地に到着した。

 

「着きました!我らが目的地カラオケ!」

 

「うう!早く歌いたいにぇ!」

 

カラオケ…僕は来たことがないが、密室で好きな歌を歌うことができる施設であることは知っている。僕が来ることになるとは思ってもいなかったが、体験入部の一環として楽しませてもらうことにしよう。

 

入口で受付を済ませて、ドリンクバーで飲み物を注ぎ、指定された部屋に入室した。

 

外から見ると狭い部屋なのかと思ったが、割と部屋にはゆとりがあり、伸び伸びと歌うことができそうだ。外から見てもよく分からないので、歌うのが恥ずかしいという人でも、気にすることなく歌えるのもカラオケの魅力らしい。

 

「よーし、じゃあすいちゃんから歌おうかな!」

 

「よっ!待ってました!歌姫すいちゃん!」

 

まずはすいせいから歌うそうだ。デンモクという機械に自分が歌いたい曲を入力すると、その曲が流れ出して歌うのが流れのようだ。

 

すいせいが入力した曲が部屋のモニターに表示されて歌が始まった。

 

すいせいの歌声は聞いたもの全てを魅了するように綺麗で、とても楽しそうに笑顔で歌っていた。

 

みことポルカはどこからか持ってきたマラカスとタンバリンですいせいの歌を盛り上げて、フレアも手拍子をして楽しそうだった。

 

僕もこの光景をみてるといつの間にか笑顔になっていた。僕も友達がいればこのような思い出もできていたのかもしれないな…

 

 

 

 

 

 

すいせいが歌い終わり、みことポルカにバトンタッチしていた。

 

すいせいはドリンクを飲みながら僕の隣の席に座った。

 

「ふぅ…どうだったライ君?私の歌は?」

 

「お疲れ様。すごく心に響く歌だった。」

 

「えへへ、お世辞でもそう言ってくれて嬉しいよ。」

 

「お世辞なんかじゃないよ。楽しそうなすいせいを見ていたら、僕も楽しくなってきた。すいせいの歌には人の心を動かす力があるのかもしれないな。」

 

「そ、そこまで褒められると流石のすいちゃんも照れちゃうな…でもありがと…」

 

すいせいは顔を赤らめて照れていた。

 

みことポルカの歌が始まった。2人は所謂アニソンというアニメで流れる主題歌をテュエットしていた。

2人とも元気いっぱいに歌っていて、聞いている人達に全てに元気を与えるような感じがした。

 

「ぷはぁ、歌いきったにぇ。」

 

「いやー、みこちと歌うのほんと楽しいわー。」

 

「次はフーたん歌う?」

 

「いや、私実は喉がちょっとだけ調子悪くてさ、今日は聴く側に回っているよ。」

 

「ありゃー、それは残念…それなら次は…ライ君歌おう!」

 

「え?僕がか?」

 

「そりゃそうだよー、今日は体験入部なんだし、せっかくだから私と歌おう?」

 

すいせいから誘われて歌うことになってしまった。どうしようか…何を歌うか考えてもいなかった。

 

「ライ君の声はどっちかというと低い方だから、バラードの曲なんか合いそうだけどどうかな?」

 

「実は最近のアーティストはあまり分からなくて…有名なやつなら少し分かると思うが…」

 

「オッケー、ならこの曲はどう?」

 

すいせいが選曲した曲はなんとか僕でも知っている曲だった。流石はすいせい、曲選びも最適だ。

 

曲は男女のアーティストが歌っているもので、それぞれのパートの分け方は簡単だった。

 

「ライ君待ってたにぇ!」

 

「盛り上げは任せてよ!」

 

「2人ともしっかりねー。」

 

みんなの応援もあり僕は歌に集中することにした。隣のすいせいも顔が真剣になっている。

 

歌が始まり、歌詞を見ながら一生懸命に歌った。途中すいせいの歌声に吸い込まれそうになったが、なんとか持ちこたえた。

 

歌に集中していると、いつの間にか歌が終わっていた。みんなの反応を伺おうとしていると、

 

「2人ともうますぎだにぇ!!」

 

「本当だよ!タンバリンを鳴らす暇もなかったよ!」

 

「凄かったねぇ…つい聞き入っちゃったよ…」

 

なんとかみんなに褒めてもらえた。隣ですいせいが息をつきながら、

 

「やったねライ君!ハーイタッチ!!」

 

ハイタッチのポーズをしてきたので、僕も構えるとすいせいが思いっきりハイタッチをし、いい音が鳴り響いた。

 

「ライ君やっぱり歌上手いじゃん!今度違う曲も一緒に歌おうよ!」

 

「所々すいせいがカバーしてくれたから上手く歌えただけさ。でも凄く楽しかった…今度曲を教えてくれたら覚えてみるよ。」

 

「ほんと!?約束だよ!」

 

楽しく歌えたためか、すいせいはテンションが上がっている様子だった。

 

「すいちゃんデートの約束?隅に置けないにぇ…」

 

「ヒューヒュー、お熱いことで。」

 

「ちょ、違うから!!」

 

すいせいは不知建メンバーに揶揄われているようだった。

 

 

 

 

 

そのあとは退出時間いっぱいまでみんなと一緒に歌った。

 

生まれて初めてのカラオケであったが、またこのメンバーで来たいと思った。

 

 

 




体験入部はもう少し続きます。

すいちゃんの歌って、疲れたときや元気がないときに聴くと元気出ますよね…

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