沈んだら 帰って来れた 我が故郷 作:∩(´∀`∩) ワッショーイ
こんなヘッタクソな文章でも読んで下さる皆様には感謝しかありません!
「へぇー、じゃあ兄貴って
「…うん、まぁ向こうでの生活もそれなりに楽しめたしよかったわ」
私は軽く話したこれまでの来歴に対する弟の問いに一口お茶を口に含み、飲み干してから答えた。
「ほー、あ、お茶入れてくる。待ってて」
「あ、ありがとう。じゃあお願い」
私の話に所々で相槌を打っていた弟は、空になった私のコップを手に取りお茶のおかわりを注ぐ為に立ち上がり、私はそんな弟の立派になった背中を眺めながら物思いに耽った。
というか、先程まで外にいた私達が何故こうして家の中でお茶飲みながら談笑をしているのかを説明するならば、話は少し前に遡る。
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『久しぶり、冬馬……』
『前見た時から色々変わりすぎっていうか、見た目で言えば面影ちょっとどころか残ってないけどやっぱり兄貴なんだな……』
私はもう二度と会えないと思っていた愛する弟━━━冬馬の一言に涙するよりも先に苦笑した。そしてそのまま口を開いた。
『まぁ前世の俺に関してはもう死んでて、多分転生して向こうで瑞鶴になった訳だし変わって当たり前というかなんというか、ね』
『兄貴……』
その私の言葉を聞いた冬馬が悔しそうに手を握りしめたのを見て私はため息を吐いた。
『その様子だと私が死んだことを悔いてるのかもしれないけど、それはお門違いってもんよ。何にせよ死んだのは私自身のせいだろうし』
『でも、俺があんなこと言わなきゃ、兄貴は……』
それでもまた納得出来なさそうな冬馬の表情を見て、私は無理矢理話題を変えることにした。
『あー、えっとーそうだ。そういえば冬馬はさっきまで何してたの?こんな人もいないような夜中に』
と唐突に私が問うと、冬馬はいきなりの質問に困惑したことがひと目でわかるような表情になったが、一幕置いて話してくれた。
『……私用でちょっと出かけたついでに墓参り行ってたんだよ、兄貴のさ』
『っ』
その言葉を聞き、私は息を呑んだ。しかし冬馬は気づいていないのかそのまま言葉を紡ぎ続ける。
『俺、ずっと兄貴に謝りたかったんだよ。あのことを』
『冬馬……』
冬馬が何を謝ろうとしているのかがわかった私は、冬馬の名を口にしながら俯いた。
『兄貴に……借りた5万円返してないこと』
『アレ…ン、ンン…もう大丈夫よ。気にしてないし』
あ、あれー?あれれー?思ってたのと違うんだけどー?私てっきり喧嘩別れしたこと言ってると思ってたんだけどー?
私はなんとか表情を固めながらそう思っていた。
『だからさ、5万円、きっちりここで返すよ』
『ア、ハイ』
そして財布から取り出された諭吉を5人手渡されたのはいいが、このしんみりとした雰囲気に似合わない諭吉の存在がかなりシュールに感じた。
『あ、ありがと、大切に使うね』
流石に受け取らない訳にもいかず、そう言って私が諭吉を受け取ると、冬馬は改めて切り替えたように咳払いをしじっと私を見た。
『じゃあ金も返せたし、兄貴……あんなこと言ってごめん。許されないのはわかってるけど………でも言わせてくれ、こんな俺でも、許してくれるか?』
私は今にも泣きそうな顔をしたその冬馬の問いに、
『━━━━当たり前でしょ!姉は弟を守るも………兄は弟を守るものだもの!』
一度間違えたが、無理矢理誤魔化そうと足掻きながらそう答え、笑った冬馬が私に抱き着いて泣きながら「おかえり」と言ってくれた━━━━ということがあった。
うん、自分で回想しておいて思うが長い。長すぎる。外で話してた時間が長すぎたのかお父さんもお母さんももう寝ちゃってたし。
「入れて来たぞー」
「ありがとう」
お茶でいっぱいになったコップを手に戻った来た冬馬は、コップを私の前に置いた後なにやら神妙な様子で切り出した。
「……そういや兄貴」
「?」
少ししどろもどろになり、切り出すか迷うようなその顔見て私は首を傾げたが、やがて冬馬は覚悟を決めたようにこちらを見て口を開いた。
「……兄貴も、艦娘として戦ってたのならやっぱ経験したことあったりする?大破とかって」
「大破?そりゃあんだけ戦ってたし腐るほどあるけど……?なんか気になることでもあった?」
正直に言うと小破も中破も大破もどれもこれも痛いから出来れば経験したくはなかったが、まぁ文字通りの戦争だったししょうがない。
ただなんでこんなことを聞いてきたのかは気になる……なんか赤くもなってるし。
「じゃ、じゃあさ、なったのか?あのほぼなんも無いようなあられも無い姿に」
「………」
…………。
私は冬馬の口から飛び出た言葉に顔を凍りつかせ、文字通りの凍てつく視線で弟を見た。
「え、ちょなにその目……や、やっぱ聞かれたくなか「正座」え?」
「正座」
アハハ、ナニソノワカラナイッテカオ。バカミタイデワラエテクル。
「いいから、正座。早く」
「ビクッ、は、はい!!」
少し睨みを効かせながら言うと、冬馬はビシッという擬音すら聞こえてきそうな勢いで正座した。
それを見てつい満足気に頷いた私は━━━━
「それじゃあまずは……女性にそう言った話はNG!」
「な、なんだぁ!?」
「何今の大声!?」
━━━━暑い叱責をくれてやった。有難く思え。
あとお父さんにお母さん起こしちゃってごめんなさい。
「あー、えっと、そのあ……」
「どうかした?」
思わず私がそう聞くと冬馬は意を決したように告げた。
「これから兄貴のこと、姉御って呼んでいい?」
私は一瞬で却下した。
現代艦これのお話増えろ~増えろ~……( ゚д゚)ハッ!では、また次回でお会いしましょう!
*名無しのミリオタにわか様、誤字報告ありがとうございました!