嫌われというジャンルをご存知ですか?
ネイチャのストーリーを読み直して心を痛めながら書きました!
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ネイトレ「好感度反転薬?」

「やぁ、モルモット君来てくれたようだねぇ」

「どうしたんだ?いきなり呼び出して?」

「まぁそんな慌てないでくれたまえ、そこにジュースのようなものがあるだろう?」

「…あぁあるな新しい薬か?」

「薬ではあるが…私の作ったものではない…これは飲んだものに対する好感度がもっとも高い人物に作用する薬だ」

「好感度?」

「あぁその内容は『反転』…愛情が高ければ高いほど相手が心の底から憎くなるという趣味の悪いものさ」

「そんなものがどうして?」

「そう!そんなものがショップに売っていたのだよ!悪趣味にも程がある…今私はこの薬の打ち消し薬を作っているところさ…そこでモルモット君には注意喚起等を行なって貰いたくて呼んだのだよ」

「なるほどね……でもなんで俺なんだ?」

「それは君のことを信頼してるからに決まっているだろう?わざわざ言わせるなんて君も悪趣味だね」

「わかった理事長とたづなさんには俺から伝えとくよ」

「あぁそうしてもらえると助かるよ」

__________________

〜前日のショップ〜

「ネイチャのためにドリンクを買い込まなきゃな…ん?なんだこのドリンク…新商品かな?」

ショップに並べられている商品の中で今まで見たことのない飲み物がある。

「新商品ならとりあえず1本買ってみて飲んでみるか…ネイチャに渡すものを俺が飲んだこともないものだと不安だからな」

イッポンクダサーイ ハイヨ

その日の夜

「ふぅ〜仕事も書類整理も終わったな」

「お疲れ様トレーナーさん、このネイチャさんが労ってあげよ〜」ウリウリ

「ありがとうネイチャ…でも疲れてるのはネイチャも一緒なのに待たせてしまってごめんな…」

「いえいえ好きで待っていますのでお気になさらず〜えへへ」

「じゃあ今日はこの辺にしてゆっくり片付けして帰るか!」

「うん!そうですね〜……あのぉ〜明日はオフですし…どこかお出かけに〜…」

「おっいいぞどこ行きたいんだ?」

ぱぁぁ!

「うーんトレーナーさんのオススメのお店とかあったらそこ行ってみたいかもしれないです!」

「あぁいいよ!エスコートはお任せてください」

「あはは〜似合わないですな〜」

「そうだ帰る前に飲み物飲んでいいか?」

「いいですよ?」

「ショップに新しい商品が売っててな、ちょっと試しで飲んでみようかと」

かしゅ!ぐい!ごくごく!

「どうです?」

「う〜ん、あんまり効果の実感湧かないなぁ…ってどうしたネイチャ?そんな顔を顰めて?」

「い、いや、なんでもないです…ちょっと体調がすぐれないので…すぐ帰ります…」

「大丈夫か?送って…」

「だ、大丈夫です!そ、それでは!」バタン!!

「?大丈夫かなぁ?なんか様子が変だったけど…」

次の日

『おはよう!体調は大丈夫か?』

『はい、大丈夫です』

『今日の外出についてだけど』

『今日の外出はやっぱりなしでお願いします』

『わかった…昨日体調悪かったみたいだしな、何か体力の付くものそっちに持っていくな』

『来なくていいです。寝ますのででは』

『わ、わかった、安静にな』

「うーん…ネイチャ大丈夫かなぁ?」

次の日

「おはようネイチャ!」

「あ、はい…おはようございます」

「体調の方はまだ良くないのか?」

ネイチャに近づき体温を測ろうとする。

「近づかないで!!!!」

シーーン

校庭が静寂に包まれる。

「…え?ど、どうした突然…」

「いえなんでもないです。トレーニングに行きましょう…」

「はい!今日のトレーニング終わり!…どうしたんだ?今日はいつもより調子が悪いぞ?」

「そうですか………あなたがトレーナーだからじゃないですか?」

「え?どういう事だ?俺が何か気に触るようなことしたか?」

ネイチャに駆け寄る

「近づかないでて朝言いましたよね!!」

「どうしたんだ?何か俺が悪いことしたなら改善するから教えてくれ!」

「あなたを見ているとイライラするんですよ……私帰ります…それでは…」

「ま、待ってくれネイチャ!」

「…なんでこんな人と専属契約を結んだんだろう…」

「ね、ネイチャ……」

〜商店街〜

「はぁ〜なんか悪いことしたんだろうか?後でちゃんと謝らなきゃなぁ〜その前に原因探しだ」

「おい!トレーナーさん!」

「あ!焼き鳥屋のおじさん!どうも」

「どうもじゃないよ!あんたネイちゃんと喧嘩でもしたのか?」

「何故それを?」

「やっぱりか…さっきネイちゃんが来た時あんたの話題出した瞬間今までしたことないような顔で眉間に皺を寄せてあんたの話しないでと言われてなぁ」

「そ、そうなんですか…実は……」

「心当たりがないからここで聞きにきたということか…」

「はい前日は出かける予定も入れていて一昨日の帰る時ぐらいから体調が悪くなったみたいで…」

「うーん、わかんないねぇ〜正直こんなこと初めてだからなぁあんなネイちゃんみんな見たことなくて…」

たったったっ

「おーい」

走ってこっちに来る男性がこちらに手を振っている

「なんだいあれは?」

「さ、さぁ?」

「はぁはぁ私はアグネスタキオンのところのトレーナーだ」

「タキオンさんの?」

「ところでどうしてタキトレさんが?」

「単刀直入に言うあんたショップに売っていたこんな感じの飲み物飲んでないか?」

渡された紙には一昨日飲んだドリンクが移されていた。

「あ!それ一昨日飲みました」

「手遅れでしたか…タキオンに合わせる顔がない…」

「そのドリンクがどうかしました?」

「この飲み物はですね…」

「つまり、相手に嫌われてしまうってことですね?」

「そうです。そしてナイスネイチャは今あなたを心の底から憎んでいるはずです。」

「えぇ!?」

「なるほどね…だからネイちゃんはあんな感じになっていたのかぁ」

「ですが安心してください…すぐにでもタキオンが打ち消し薬を完成させる見込みです!それまでは極力ナイスネイチャと距離を取ってください。」

「わかりました…」

「トレーナーさん…」

「大丈夫です!ネイチャはいい子なので嫌いな相手でもトレーニングは受けてくれます!……ですが…嫌いな相手にトレーニングをしてもらうネイチャには辛い思いをさせてしまいますね…はは」

「大丈夫だトレーナーさん…どんな薬だってネイちゃんが心の底からあんたを嫌うはずがねぇよ!きっと何かおかしいと感じてくれるさ!」

「…ありがとう…ございます…」

「今日はいいもんいっぱい奢ってやるさ!タキオンてところのトレーナーさんもどうだい?」

「ではご厚意に甘えて一口、そのあとここで買い物させてもらいます」

「いいねぇ〜あんたもいい男だな!」

_______

〜ナイスネイチャとマーベラスサンデーの部屋〜

「ネイチャおかえり☆!今日も一日マーベラスだった!?」

「ただいまマーベラス…今日はイマイチだったなぁ〜」

「そうなの?でもそんな時にはいつもマーベラスな笑顔を浮かべるマーベラスな宝物があるよね☆!」

「…は?」

「え?」

「あぁあれね…」ガチャ

(あいつから貰ったやつ…見ているだけで鳥肌が立つなぁ…)

「ど、どうしたのネイチャ?マーベラスじゃない顔してるよ」

「あぁこれどうしようかなぁと思ってさ…」

(イライラする…これを見ていると頭痛くなる…くしゃくしゃにして破り捨てたいけど何か嫌な感じがする…頭痛い頭痛い頭痛い……なんなの?この感覚…いやだ…いやだ…あいつのこと考えたくないのに頭から離れない…)

「わかった…マーベラスお願いがあるだけど…」

折り紙のトロフィーを袋の中に入れる

「な、何?ネイチャ…」

「これ明日捨てといてくれない?」

「え、でもこれネイチャのマーベラスな宝物じゃ…」

「いいの、確か明後日焼却の日だったはずだからその日までにお願い」

「そ、そんなのマーベラスじゃないよ!ネイチャどうしたの?」

「いいから!お願いマーベラス……」

「わ、わかった…き、気が変わったら教えてね!」

「ありがとう…マーベラス」

「う、うん……」

__________________

次の日

「今日のトレーニングメニューなんだが自主練にした」

「そうですか…あなたはいる意味あるんですか?」

「あぁ練習が終わるまで少し離れてようかと思うんだ」

「そうですか…その方がありがたいですが…トレーナーの意味ありますか?」

「…もし何かあればすぐに駆けつける」

「そうですか…」

(落ち込んだ顔を見るとイライラする…)

「それと、私少しの間練習を抜けるタイミングがありますので気にしないでください」

「あぁ…わかった…」

〜理事長室〜

「拒否!認められない!そもそもどうしてナイスネイチャ一人で契約解除の依頼をしてくる?」

「そ、それは…」

「理由!理由がなくかつ一人での契約解除はできない!なぜなら契約解除をしたパートナーは二度とお互いと契約できないのだからな!」

「そ、それでも私はかまいません!」

「静謐!一度頭を冷やしてこい!もし契約解除がしたいならトレーナーと一緒にきなさい!」

「…わかりました…失礼します。」

ガチャ

「……意見…、たづな先程のナイスネイチャの様子どう思う?」

「はい…明らかにおかしいと思いましたね…あれはタキトレさんが言っていたものの可能性があります。」

「同意!万が一トレーナーと一緒にきたとしても簡単に契約解除を受け入れてはいけんな…ナイスネイチャのためにも…ただ、ネイトレに危害が加わる可能性も危惧しなくてはならんな…」

「そうですね…」

「今日のトレーニングは終わりです…」

「はい…ではさようなら…」ダッ!

……

「……うっ」

ネイトレはネイチャのことを思いながら涙がでそうな目を指で抑え上を向く…

(ごめんな…ネイチャ…)

__________________

次の日

「今日のトレーニングは…」

「その前に一緒に理事長室にきて欲しいんですが…」

「な、何故?」

「…契約解除するからに決まっているじゃないですか…」バ!

「え、え?」

「私のところはもう書いてありますので理事長室であなたも書いてください」

「……いやだ…」

「はぁ〜イライラするので無理やり連れて行きます」

「ま、待ってくれネイチャ!お願いだ!」

__________________

〜理事長室〜

ばん!

「何奴!」

「ナイスネイチャです。昨日の話の続きをしにきました」

「認められないと言ったではないかぁ!」

「トレーナーも一緒です」ぐいっ!

「ネイチャ!お願いだ話をさせてくれ!」

バン!

机に解約書を叩きつける。

「早く…理事長の前で書いてください…あなたの同意のもとで解除することを…」

「……ネイチャが……それを……本当に望むなら……」

(打ち消しの薬が本当に完成するとは限らない…もし、解除後に完成しても飲まなければネイチャが苦しむこともない…今苦しんでいるネイチャを助けられるなら……これで……いいんだ…)

「理事長……」

「不可ァァァァァァァァァァァァ!!!

考え直せ二人とも!それでいいわけないだろう!」

「これで!ネイチャが苦しまないなら!」

「…うっ」ズキズキ

(胸が…痛い…)

「否定!!いつか苦しむ時が来たらどうする!」

「その時は…新しいトレーナーと乗り越えて……」

「……ハァハァ」ずきずき

(新しい…と、トレーナー?…息が……)

「愚者!本心ではないだ……」

バタァァァァァン!!

「できたぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ぶらんぶらん!!

「大丈夫かい?モルモット君」ぷらーん

がば!

「そ、そんなことよりネイトレ!これを飲め!」ぐぼ!

「むぐぅ!」

ごくごくごくん

「けほ!こ、これはまさか…」

「あぁその通り打ち消しの薬さ!私の睡眠時間を削りモルモット君にご飯を食べさせてもらいながら作った複製可能な万能薬さぁ!」

「ありがとうございます!……ね、ネイチャ!」バッ

ネイトレは振り向きナイスネイチャを確認する。

ナイスネイチャは胸を押さえつけながら過呼吸になっていた。

「ネイチャァ!!?」

すぐに駆け寄るネイトレ

「はぁはぁ…ぁぁぁあ"あ"あ"あ"」

ナイスネイチャは顔を上げトレーナーを見ると目に涙を溜める

「ご、ごめんなさい!トレーナーぁ!!!な、なんで私あんなことを…ごめんなさい…ごめんなさい…契約解除なんてしたくない!したくないよぉぉぉぉ!」

ネイトレの持っている用紙をぐちゃぐちゃに破り捨てる。

「ごめん"なざい"!!トレーナーさん!あんな酷いこと言って傷つけるようなことを言って…ごめんなさい!」

「大丈夫…大丈夫…ネイチャ…辛かっただろうに…俺の方こそごめんな…あんな思いさせて…本当にごめんな…」

「ひっぐっうっぐ………!!!!」

ナイスネイチャは突然立ち上がり一目散に走って行く。

「え!どうした!ネイチャ!」

「タキオン追うぞ!」

「任せてくれたまえ!」

「あ、あ"あ"あ"あ"あ"ァ…いや!いや!いや!だめェェェ!」

ダッダッダッダッダッ

〜ごみ収集場兼焼却炉〜

「ない!ない!ない!ない!ごめんなさい!ごめんなさい!トレーナーさん!あ"あ"あ"!!どこ!どこ!どこ!」

ゴミ袋の中身を全て出し必死に探す。

「うぅぅ……ない…ない…」

(トレーナーさんから貰ったはじめてのトロフィー…全部全部大事な思い出だったのに…)

全て探し終えてもナイスネイチャの探し物は見つからなかった…

「…焼却炉……」

「あぶないよ嬢ちゃん!」

清掃のおばあちゃんに静止されるが無視して開ける。

「ネイチャ!!!」

「きけぇぇぇぇん!!!」

ネイトレ、タキオン、たづな、理事長、タキトレ5人係でナイスネイチャを止める。

ナイスネイチャはその場で座り込み呻き声を上げる。

「あ…ああ…あ"あ"ぁぁぁぁ!ごめんなざいトレーナーざん!わだじが!わがままだげど!トレーナーざんがらもらっだどろふぃーぁああ"あ"あ"」

「ネイチャ落ち着いてくれ」

「だいぜづな…だいぜづなどれーな"ーざんがらの宝物なのにぃわだじ…」

「ネイチャ……またトロフィーなら折ってやる!何度だって作ってやる!」

「ゔぅぅあぁぁあ!!ごめんなさい!!ごべんなざあい!!」

ナイスネイチャは泣き崩れる。

その様子を見ていた理事長たちは無言でネイトレとナイスネイチャを見守ることしかできない。

ダッダッダッダッ!!

「ネイチャ!!」

「…マーベラスゥ」ぐすんずびぃ

「はぁはぁ…ご、ごめんネイチャ…これ……」

「ごれは…!!」

「ネイチャのマーベラスな宝物だって知ってたし幸せそうなネイチャを見てたから、捨てらなかった…ごめん!!」

「あぁ!!ありがどう!!!まーべらずぅぅぅ!ほんどうにありがどう!」だきっ!

「うぅネイチャ!!マーベラスなネイチャに戻ったぁぁ!!」

「うぁあぁぁんあぁんぐすんあぁぁぁ!」

抱きしめ合う二人。

それを遠目に見守る理事長たち。

〜数時間後〜

「あの〜ネイチャさん?そろそろ離していただけないでしょうか?」ぎゅ〜

「ぐすっだめですぅ!ネイチャさんは少し怒ってたりするんですよ!変なもの飲んだりしつ……もうトレーナーさんから離れませんよーだ……」

「ごめんなネイチャ…」

「ずびっ…謝らないでください!トレーナーさんは悪くないんですから……後でみんなにお礼をしに行きましょう…」

「あぁそうだな…」

「契約解除なんて絶対しませんから!トレーナーさんは私のトレーナーなんですから!他の人なんて考えられません!!というか…薬の説明聞きましたけど……私が一番トレーナーさんのことを好きだったんですね…」

「そ、そうみたいだな///」

「ネイチャさんこれから恥ずかしいことを言います///トレーナーさんの一着はもう誰にも譲りませんから!!これから一生譲りません!!」

耳を真っ赤にしながら言う。

ナイスネイチャの顔は真剣そのものだった…… そしてネイトレも同じく顔を赤く染めながら答える。

ネイトレにとっての一番は最初から変わらない。

ナイスネイチャ以外ありえないのだ……

二人は数日の隙間を埋めるように二人で寄り添いあった。


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