武昭が小雪を知り合ってから日にちが経ったある日の夕方……
「やーい!椎名菌!!悔しかったらやり返してみろよー!!」
紫色の髪の少女が数人の男子に囲まれていじめられていた。
「おいっ!石投げてやるよ!!」
「ほらっ!避けてみろよ!!」
「や、やめて……い、痛い……」
「よしっ!まだまだぶつけてやれっ!!」
「全く……1人の女の子に数人で何をしてるのかな?」
男子の1人が投げた石が少女に当たって蹲っているといつまで経っても石が飛んでこないので少女が見ると武昭が前に立って石を全て受け止めていた。
「なっ!?なんだよ!お前は!!」
「お前らみたいな奴に教える名は無い、それよりもなんで、こんな事をしてるんだ?」
「それはソイツがバイ菌だからだ!!」
「あぁ!だから俺達がこうして消毒してやってるんだよっ!!」
「ふーん、なるほど……ねっ!」
武昭が手に持っていた石を握りつぶしたのを見て男子達や女の子は驚いていた。
「俺はお前らみたいに何もしてない奴を大勢でいじめてる奴等が嫌いなんだよ……」
「な、なんだよ!?お前1人で俺達に「ガハッ!!」え?……」
男子達のボスらしい人物が武昭に反論を言ってると何かの音がしたので見ると男子達の中の1人が武昭にいつの間にか殴られていた。
「なっ!?コイツどうやって来たんだ!?グフッ!!」
「ふぅ、ちょうどいい……多数との相手もやってみたかったからな!……っと、その前に……」
「ふえっ!?い、いつの間に?えっと……これって……」
気がついたら少女は武昭に違う場所に移動させられていたが、その体勢がお姫様抱っこだった事に気付くと顔を赤くした。
「君は危ないから、ここに隠れているんだ」
「は、はい、分かりました……」
「さてと、お前らにある事を教えてやるよ……幾ら大勢でも俺には勝てない」
「なっ!?なんだとっ!!お前ら!コイツをぶっ潰すぞ!!」
武昭の言葉を聞いた男子達がボスの言葉で向かってきた。
「あっ!危ない!!」
「別にコイツら程度の数がいても問題はない……ギュン!!」
少女が武昭に声をかけるが武昭は特に慌てる事も無く普通にしていた。
そんな中、男子達が迫って来るが武昭は少し目を伏せて視線を男子達に向けた時に
「は?……な、何が起きたんだ!?」
(今のって……あの子が……やったの?)
「さてと……これ以上彼女に何かをするのなら……俺は本気を出すぞ」
武昭に睨まれたボスは足が震えてそのまま地面に膝から崩れると
その後、武昭は男子達をそのままにすると少女を家まで送っていた。
「あ、あの……助けてくれて……ありがとうございます……」
「ん?別に俺はお礼を言われる様な事はしてないよ、アイツらが気に食わなかっただけだからだ」
「そ、そうなんだ……所で、さっきの
「うーん……まぁ簡単に言うと軽く殺気を出しただけだな、おっと俺は向こうだから」
武昭は別れ道に差し掛かると自分の家の方に向かおうとしたが足を止めてある事を聞いた。
「そういや自己紹介がまだだったな、俺は湧羽武昭って言うんだ」
「私は京……椎名京って言います」
「そうか京、
「え?また明日って……私と遊んでくれるの?それに私の事を名前で……」
「ん?何変な事を言ってるんだ?俺と京は友達だから名前で呼ぶのは当然の事だろ?」
「友達って……う、うん!私と湧羽は「武昭」え?」
「俺と京は友達になったんだから名前で呼んでくれよ」
「わ、分かったよ……武昭」
「あぁ、じゃあな京」
「うん……また明日ね……武昭……」
2人はそれぞれ帰路に着いたが京は笑っていた。