京と友達になってから数日経ったある日の事だった……
「ほう、お前が川神百代を倒した奴か」
「えっと……鉄心さん、この人は誰ですか?」
武昭が家でトレーニングをしてると鉄心が金髪のスーツを着た男性を連れて来た。
「ふむ、急に来てすまなかったのう、此奴は九鬼に勤めておる……」
「ヒューム・ヘルシングだ……ほう、貴様が……ふんっ!」
「おっと、いきなり何をするんですか?」
ヒュームが急に殴りかかって来たが武昭はかわして軽く距離を取った。
「まさか、ヒュームの不意打ちをかわせるとは……」
「鉄心から孫娘に勝ったと聞いていたが、かなりの腕前の様だな!」
「よっ、はっ、おっと……あの、鉄心さん、コレは俺は手を出しても良いんでしょうか?」
「武昭君がやりたい様にして構わんぞ」
「そうですか、じゃあ……行きます……かっ!」ガン!
接近した武昭はヒュームに殴りかかったがすぐに受け止められた。
「ふむ、赤子にしてはかなりの威力だな……だが、その程度ではなかろう!!」
「うわっ!そっちこそ、こんな子供にそこまでしなくても良いでしょう!!」
「ほう……あのヒュームとあそこまで、やりあえるとはのう……」
離れた所で武昭とヒュームの戦いを見ていた鉄心は感心していた。
その後……
「だぁーっ!疲れたぁー!!」
「ヒュームとやり合って無事だったとは……やはり武昭君はかなりの実力者じゃのう……どうじゃ?ヒューム」
「ふむ、この者ならば
「ん?えっと2人に聞きたい事があるんですけど……良いですか?」
武昭が疑問に思った事を尋ねると2人は了承した。
その結果……
「なるほど、ヒュームさんは九鬼のトップの
「うむ、それを言う為に儂が一緒に来たのじゃ。まさか、いきなり手を出すとは思わなかったがな」
「まぁ、それは俺も感じましたけど……それで俺は、そのお偉いさんにいつ会いに行けば良いんですか?」
「それに関しては、こちらから連絡を入れる事としよう、それで構わないか?」
「はい、ヒュームさんがそれで良いなら俺は構いません……よっ」
武昭が話を終えたので、その場から離れようとした時にヒュームが殴りかかってきたので寸前で避けた。
「ほう、今のも躱すのか」
「まぁ、なんと無く変な感じがしたんですよ(とは言え見聞色の先読みで感じたんだけどな)」
「それでは儂らはこれで失礼しよう」
「あぁ、そうだな。そうだ、これを渡しておこう」
ヒュームがポケットから何かを出したので受け取るとヒュームの名刺だった。
「何か頼み事がある時はそこに書かれている番号に連絡してこい」
「えぇ、ありがたく受け取っておきます」
武昭が名刺を受け取ったのを見た2人は、それぞれの所に戻った。
帰り道……
「所で鉄心、あの小僧の事に気付いているか?」
「うむ、気付いておったわい……あれだけお主の相手をしていたが
「そうだな……だがあの小僧はお前の所の赤子とは違うみたいだがな」
「そうじゃのう……武昭君は自分の力を使うべき時をちゃんとわかっておるのじゃ」
鉄心がそう言うと百代との模擬戦の時の事をヒュームに話して、それを聞いたヒュームは納得していた。
それから日数が経った日の夜……
「た、頼む……こ、殺さ……」
「それは無理だぜ……何故なら、それが俺のしたい事だからな!!」
「ギャアアー!!」
街の裏路地で1人の男性が何者かに、その命を奪われていた。
「ヒャッヒャッヒャッ!最初、なんでこんな世界に来たか分からなかったが、ここなら俺は!!」
その人物は邪悪な笑みを浮かべていたが、その顔には蛇の様な鱗が浮かんでいた。