今週も書いていくぜ、オラァ!
「なんだかひどい目に遭った・・・」
立香が疲れたのか、バギーの座席に脱力して座る。
カルデア一行は聖都に向かうという難民の集団に出会い、彼らとともに聖都に向かうその道中で盗賊に絡まれてしまった。
まあ、特に英霊が関わっていた訳でも無かったので、苦労せずに退けることができたのだった。
「まあ、ああいう連中はどの時代にもいるものだ。セルハンとか言うやつも、もとは商人だったみたいだし、状況的にしょうがない部分もあるんだろうよ」
「あのおっさんも聖都に行くなって言っていたな。やはり、この特異点の問題は聖都にあるのか・・・?」
「なんにせよ、もうすぐ聖都につく頃合いだ。カドック君も今のうちに休んでおくことをお勧めするよ?」
「それもそうか・・・」
夜もふけた頃、聖都の正門前では聖抜が始まろうとしていた。
(なんとか潜り込めましたね)
マシュが小声でそう言う。
マシュ達は、聖抜を待つ難民達の端の方に紛れていた。
(ふむ、士郎君、見えてるかい?)
(ああ、騎士が難民を囲んでやがる。大方、魔獣だのなんだのから守っているんだろうが、戦闘になると不味いな)
なるほど、難民達をぐるりと囲むように甲冑姿の騎士が整列している。
どうやら夜ということもあり、賊や獣から難民を守っているらしかった。
難民達も騎士に守られている安心感からか、顔も明るく、ざわざわと賑やかであった。
しかし、そのざわめきはすぐに驚愕にとって変わった。
なんと、空が真昼になったのだ。
(急に空が明けた!?幻術の類いなのか?っておい!起きろ、立香!)
(ふわぁ・・・、あれ?もうお昼?そんなに寝てた!?)
(急に変わったんだよ、バカ!)
「いつの間に昼になったんだ?」
難民たちが困惑するなか、マスターズがわちゃわちゃしていると、何らかの魔術を使っているのだろう、男の声が響いてきた。
「落ち着きなさい。これこそ、獅子王陛下による奇跡・・・、常に太陽あれと私に下さったギフトの力です」
「あ、あの方は!ガウェイン卿だ!」
その声の正体は屈強な見た目の金髪の騎士、ガウェインである。
ガウェインは難民たちを見渡しながら、彼らをねぎらう。
曰く、地上には人の住める土地は残っていないということ、異教徒であろうと受け入れるなどなど。
そんなガウェインを見て、ダヴィンチは取り乱しており、士郎も苦い顔をしていた。
ダヴィンチはすぐにでもこの場を去ることを勧めた。
しかし、士郎はそう言わなかった。
言えなかった。
何かが士郎をその場から動くことを拒ませていた。
そんな時だった、城壁の上に人影が現れた。
「お、おい!あの人影は、まさか!」
「獅子王陛下だ!」
難民たちはその人影を獅子王と呼んだ。それは全身を西洋中世的な甲冑に身を包み、姿は見えなかった。
しかし、士郎には何故か確信があった。
あれはセイバーであると。
獅子王は難民たちに語りかける。
「最果てに導かれる者は限られている。人の根は腐り落ちる。故に、私は選び取る。決して穢れぬ魂。あらゆる悪にも乱れぬ魂。
生まれながらにして不変の、永劫無垢なる人間を。」
獅子王がそう言い終わると、周囲に魔力が満ちる。
難民たちが獅子王を見上げていると、この中の3人の体が光輝く。
「今回の聖抜はその三人を向かいいれて終了とします」
ガウェインがそう言うと、騎士が動く。
剣を振りかざし、無防備な難民たちへそれを向けた。
「残りは一人残らず殺しなさい」
そのガウェインの声とともに剣が振り下ろされた。
悲鳴は無かった。
「!?何故殺さないのです!?」
「私が止めさせて頂きました、太陽の騎士、ガウェイン様」
突然、難民の群れを二手に割り、女が現れた。
その見た目はこの世のものとは思えないほど美しく、慈愛に満ち溢れていた。
「君は?」
「カルデアの皆々様、お初にお目にかかります。サーヴァント、セイヴァー。殺生院キアラです。この地には、人理の悲鳴を聞き、参上した次第です」
やっとこさここまで。
まじで長いw