祖父と孫   作:森羅万象チョコ

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レディ・アヴァロン二枚抜きしたので初投稿です(自慢)
投稿が遅れた理由は謎の高熱に襲われてダウンしていたからですね。
コロナでもないし、まじでなんなんや・・・
感想くれ(唐突)


第三の勢力

「それで、彼女とはどういった関係なんだい?」

 

難民たちがキアラの案内で避難していくなか、ダヴィンチは士郎にそう聞く。

 

「何てことはない、先生と生徒ってとこかね」

「そういえばおじいちゃん、お弟子さんみたいなのたくさんいたよね。もしかしたら私もキアラさんとあったことあるかも?」

「士郎さんは弟子をおとりになっていらしたのですか?」

「正確にはちょっと違うんだが、俺は生前紛争地帯のボランティアをやってただろ?その頃にとあるボランティア団体からそういう場所でのノウハウを若い奴らに教えてやって欲しいって頼まれてな。その時に世話した奴らが俺のことを色々話したらしくて、それで弟子というか生徒みたいなのになりたがる連中が出てきたって言う感じだったと思う。キアラもそのうちの一人であいつは精神とか心の傷を癒す方法を模索するのに俺のところに来たりとかはしてたな」

「なるほどねえ。君が英雄として成立してる理由の一端にはそういった自身の思想を後世に繋げたということも関係しているのかもしれないね」

「俺のやってることなんて、教師の真似事でしか無かったと思うけどな」

「皆さん、この峠を越えれば村です。長い道のりでお疲れでしょうから、今夜はゆっくりお休みになってください」

 

どうやら話している間に目的地には到着したらしく、谷間にある隠れ里のような場所の内の一軒に案内された。

 

「さて、今日は夜も遅いし、ゆっくり休むことにしようか」

「そうだな。アナスタシア、一応罠の類いが無いかだけ調べてくれ」

「わかったわ。マスターの安全には変えられないものね」

 

その日はその後特に何かが起こることもなく、朝を迎えた。

その朝、カルデア一行は村人から配給された朝食を食べていた。

 

「わかってはいたが、この村もかなり余裕は無さそうだな」

「食事ひとつとっても決して十分な量とは言えませんしね。随分長い間戦って来たみたいだし、僕らみたいな余所者に食糧を分けてくれるだけ上等ですね」

「全くだな。後で、キアラに食料事情がどうなってるのか聞いておくか・・・」

「お食事中失礼します。昨夜はよく眠れたでしょうか?この地は現代の人にとっては辛い環境です。休息が満足にとれるとは言い難いのですが・・・」

 

食事をしている途中、立香達のテントにキアラがやって来た。

 

「ううん、私昨日はぐっすり眠れたよ!だから今日は元気です!」

「ふふ、それは良かった」

「それで、君は我々のマスターの睡眠の質を確かめに来たのかい?」

「いえ、実はお願いがあってですね・・・」

 

 

 

 

1時間後、立香達は村の中心にある一際大きいテントにやって来ていた。

 

「失礼しまーす」

 

その中にいたのは服装も人種も違う人々、正確にはサーヴァント達だった。

 

「突然の呼び出しに応じて下さり感謝します」

 

以前出会った煙酔のハサンに比べると大柄なハサンが声をかけてくる。

 

「なに、此方はこの村に居候させてもらってる身だ。村の呼び出しなら私たちには応じる義務があるさ」

「このような状況です。騎士である以前に人として我々が受け入れるのは当然のことでしょう」

 

次に声をかけてきたサーヴァントは先程のハサンに負けず劣らず身長が高く大柄な白髪の騎士であった。

ベディヴィエールはその騎士の顔を見ると驚きつつも、嬉しそうに彼の名を告げた。

 

「あなたはパーシヴァル卿!円卓の騎士であるあなたがなぜここに?」

「話すと長くなるので、その話はまた後でしましょう。とはいえ、卿が来てくださったことは大変喜ばしいことです!再び卿と出会えるとは!」

 

そうしていると、部屋に呼び出された者が揃ったらしく、立香達も椅子に座るよう促される。

 

「さて、皆さんお揃いのようですね。では定例会議を始めます。今回の議題は言わずもがな、そこに座っていらっしゃるカルデアの方々についてです」

「まあ、簡単に言ってしまえば、俺達はこの特異点を解決して、この地に生きる人間達の歴史を続けさせようってのが目的だから協力したいってことだな」

 

キアラの話した議題について補則したのは、この地域の英雄であると一目でわかる弓兵の男であった。

 

「っと自己紹介も何もまだしてなかったな。俺はアーラシュ、アーチャーのクラスで現界したはぐれサーヴァントだ」

「私は呪腕のハサン。この村の管理を行っています」

「私は煙酔のハサン。先日はお世話になりましたね」

「私は円卓の騎士であるパーシヴァル。ランサーのクラスで現界しました。召喚は聖都の獅子王によってされました」

 

カルデア側も自己紹介をする。

 

「それにしても、ハサン・サッバーハにアーラシュ、それに円卓の騎士なんてすごい組み合わせだな。そもそも円卓の騎士は獅子王の配下じゃないのか?」

「それは違います。我々円卓の騎士は確かにアーサー王陛下にお仕えしましたが、それは獅子王ではありません。我らが王がこのようなことをなすのを見過ごせないと思った者は獅子王の配下にはなりませんでした。円卓の騎士は今のところギャラハッド卿とベディヴィエール卿以外の騎士は一度この特異点に召喚されています」

「なるほど、では獅子王に反旗を翻したのは誰なんだい?」

「生き残っている者だけであれば、私パーシヴァルとケイ卿だけです。我らと同じく召喚された騎士達の中にも反旗を翻し、我らと共に戦うことを決めた者が数多くいます。それでも獅子王の軍勢の1/5ほどですが。キアラ殿が助太刀してくださらねばもっと減っていたかと」

 

どうやら、特異点で円卓の騎士の反乱が起きた際、キアラが手助けしたらしく、その縁でハサン達に合流したようだ。

 

「ケイ卿は生き残っておられるとのことですが、今はどこに?」

「諜報活動に勤しんでいる他、とある勢力に協力を取り付けたとのことで、そちらで主に活動しておられます」

 

こうして、カルデア側が質問を終えると、会議は次の議題に移っていく。

カルデアと獅子王円卓、ファラオにハサン。

数多くの勢力が集うこの特異点。

何がどうなるのか、それは魔術王にすら未だわからなかった。

 




パーシヴァル登場!
キャメロットを書く上でかなり書きたかったシーンを書けました。
二部六章のお陰で彼のキャラクターもわかりましたし、どうせなら突っ込んでしまえと言うことです。
今のところ、殺生院が優秀すぎるw
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