もっとくれ(強欲)
評価もくれ(超強欲)
2004年の冬木にて、俺達は特異点の修復のため、拠点になりそうな場所ということで穂群原学園へと歩みを進めていた。
本当は衛宮邸を拠点に使いたかったのだが、燃えてしまっていたために、遠くからも建物が無事なのがはっきりとわかった学園を目指すことにしたのだ。
「そういえば、立香が俺を召喚したときになんで近くに召喚されなかったんだ?」
「いやーそれはですね・・・」
俺が質問すると立香が罰が悪そうにする。それを怪訝に思っていると、オルガマリーが呆れた様子で説明した。
「彼女は戦力の増強のためのサーヴァント召喚の詠唱を一言間違えてしまったんです。そのせいで、召喚の位置がずれたのではないかと」
「本当に
凛、どうやら立香はしっかり遠坂の血筋らしいぞ。
などと心の中で思っていると、
(誰がうっかりよ!誰が!)
(士郎君、うっかりを勝手に遠坂の遺伝ということにしないで欲しいのだが・・・)
キレる妻と微妙な顔をする義父の声が聞こえた気がした。
話をしながら歩いていると川に差し掛かる。
その川を上っていけば穂群原学園へと障害を少なくしてたどり着けるはずだった。
魔力の反応。
「っ!立香下がれ!」
その声にマシュの後ろに立香が跳ぶ。
そして、数瞬前まで立香が立っていた場所に鎌が突き刺さる。
『さ、サーヴァント反応だ!』
「な、なんなのよ!」
土手の上。
複数の人影の中にとてつもない魔力を放つ人影が1人。
「残念です。もう少しで久しぶりのご馳走にありつけたのに・・・」
汚染され、クラスも俺の知るものとは違うのだろう、だが確かに知った顔のサーヴァントがそこにいた。
「ライダー・・・!」
「生憎、今回の私はライダーではありませんよ、シロウ。私はランサーです」
どうやら、この特異点の俺も彼女と顔見知りだったらしく俺の名を呼ぶ。
「お、おじいちゃん?」
「下がってろ、こいつの相手は俺だ。マシュは立香とオルガマリーを頼む」
「は、はい!」
俺はいつもの二本の剣を投影し、構える。
「ふふ、人間のマスターが私に勝てるとでも?・・・おや?あなた、サーヴァントですね。どのような手を使って生き残ったのかと思いましたが、まさかサーヴァントとは。やはり聖杯はどこかおかしくなってしまっているようですね」
「喋りすぎだ、ランサー!!」
戦いの火蓋は切って落とされた。
最初に仕掛けたのは俺だった。
干将莫耶を投擲し、別の剣を投影し切りかかる。
ランサーは干将莫耶を弾くと同じく飛びかかる。
一合、二合、三合と武器を打ち合うものの、どちらも決定的な攻撃を出来ないまま一旦お互い距離を取る。
俺もランサーもどう攻めたものかと一瞬考えた瞬間だった。
「《アンサズ》」
「っ!?誰だ!」
炎がランサーを襲う。
「誰かってそりゃ、決まってるだろ」
声の主が霊体化を解く。
ランサーはその姿に覚えがあるらしく、その名を叫ぶ。
「キャスター!?何故お前がそのはぐれものに力を貸す?」
「あ?んなの決まってるだろ、こいつらのがてめえらより百倍マシだからだよ!!」
キャスターはルーンを飛ばす。
「お前、ランサーじゃねえのか!?」
「俺だってランサーのが良かったさ!というか、セイバーのマスターの坊主、てめえなんで生きてやがる!?人間は全員消えちまったんじゃなかったのか!?」
「俺はサーヴァントだ!間違っても生き返った訳じゃねーぞ!」
ランサーと打ち合う。
「なるほど、生き返ったってよりかは現実味が出てきやがったな!それに魔力の気配がサーヴァントだ!」
「雑談とは余裕ですね!!」
ランサーに俺とキャスターは吹き飛ばされる。
「こりゃ、もう少し真剣にやった方がいいな」
「なら、俺が前に出る、キャスターは後ろを頼む」
「了解!坊主に任せるぜ!」
俺は剣を投影しなおすとランサーへ走り出す。
ランサーの間合いに飛び込むと俺は左手に持っていた刀を上空に投げると右手の剣でランサーの体に打ち込む。
ランサーもただではやられず、鎌で右手の剣を弾き飛ばす。
だが、
「ガハ・・・!」
霊核を砕いたのは、俺の右手に握られた刀だった。
俺が持つ刀は俺が上空に先ほど投げた刀だった。
ランサーが消滅する。
「やるじゃねえか、坊主」
キャスターが俺に近付いてくる。
「まあな。あとこれでも歳は80過ぎてるんだが」
「マジかよ!?ジジイじゃねーか!お前本当にサーヴァントなんだな・・・」
「おじいちゃん!」
キャスターの後を追って立香達がやってくる。
「おじいちゃんだあ?お前、自分の孫に召喚されたのか」
「まあな。立香、怪我はないか?」
「うん!マシュが守ってくれたから、所長も私も無事だよ」
どうやらマシュが守ってくれたらしい。
デミ・サーヴァントと言うのも伊達ではないらしい。
「それで、あなたはキャスターのサーヴァントなの?」
「おう。だがその話はもっと安全な場所でしようぜ。ここじゃあ魔獣が寄ってくる」
その言葉に同意した俺達は川を上流に向かって進んでいくことにした。
皆が、進むなか俺は先程戦っていた土手の上を見る。
「慎二・・・」
土手の上に見えた人影はランサーの魔眼により石化させられた人間の姿だった。
その中に親友の姿を認めた俺は、この特異点を救うことを決意したのだった。
特異点云々の話は道中でロマニ達から説明されていたりします。
Aチーム助ける?
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全員助ける!
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全員助ける!ただしベリル、テメーは駄目だ
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全員死ぬ、慈悲はない。