祖父と孫   作:森羅万象チョコ

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この先セイバーがあるぞ(エルデン並感)


セイバー

大聖杯。

それは極東の国、日本の冬木市に設置された巨大な魔術炉心である。

 

「これが大聖杯・・・?特大の魔術炉心じゃない。こんなものが極東にあるだなんて・・・」

 

立香達一行は大聖杯へと歩みを進める。

 

『止まれ!強力なサーヴァント反応だ!』

「ほう、面白いサーヴァントがいるな」

「あれが、セイバー・・・!」

 

大聖杯より現れたのは黒い鎧で身を纏ったサーヴァント、セイバーだった。

 

「その盾をどれ程使いこなせるのか試してやろう!」

「構えな、嬢ちゃん!来るぜ!」

「はい!マシュ・キリエライト、戦闘を開始します!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・私の敗けだ、衛宮士郎」

「そうか。もっと頑固かと思ったんだがな」

「フッ、あのような心象を見せられてはな。衛宮士郎(オレ)にあんな心象を抱くことが出来るとは思わなかった」

 

アーチャーは地面に倒れるも、どこか清々しそうな面持ちでそう言った。

 

「人間は変われる。俺だって人間だったってことだ」

「わかるとも。お前の宝具を見れば誰でもわかる。随分と慕われたな」

「ありがたい限りだが、それはお前も同じだろ?お前が見ようとしなかっただけでな」

「それもそうか・・・」

 

アーチャーの体が黄金の粒子に変わっていく

 

「どうやら、私はここまでのようだ。早くセイバーの元に行きたまえ」

「おう、もとからそのつもりだ」

 

俺はアーチャーの側を離れ、大聖杯の方へと歩みを進める。

 

「・・・ではな、衛宮士郎」

「ああ、またな。エミヤシロウ」

 

 

 

 

 

 

 

 

時は立香達の側へと戻る

 

「『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』!!!」

「っ!」

 

エクスカリバーの光が迫るなかマシュは大聖杯までの道中のクー・フーリンの言葉を思い出していた。

 

『宝具ってのは英霊の本能みたいなもんだ。まあ、命の危機が迫りでもすれば使えるんじゃねーか?ああ、あとはマスターの命の危機とかな』

 

(今、私が宝具を使えなければ後ろの先輩や所長の命が危険です!なら、私はっ!)

 

「マシュ、体の力を抜いて」

「先輩!?」

「ほら、緊張してたらできることも出来ないでしょ?大丈夫、私がついてる!」

「先輩、ありがとうございます」

 

マシュの魔力が膨れ上がる

 

「ハアアアア!!!」

 

マシュの盾を中心に青白い魔力の巨大な盾が造り出される。

そして、その盾はエクスカリバーの光を一身に受けた。

 

「マシュ!」

「盾の嬢ちゃんを信じてやりな!」

 

光が薄くなり、大聖杯のある空洞が元の暗さを取り戻すとマシュと立香の姿が見えてきた。

二人は無傷。

マシュは宝具を使用したことにより、多少消耗している様子が見られたが、傷自体は全くなかった。

 

「なるほど、今のを防ぐとはなかなかだな」

「何、余裕こいてやがんだ!《アンサズ》!」

 

クー・フーリンが攻撃し、マシュが防ぐ。

うまく二人の戦い方が噛み合い、大聖杯のバックアップを受けたセイバー相手でも互角に戦えていた。

 

「チッ、このままじゃあ埒があかねえな。盾の嬢ちゃん、俺が宝具を使うだけの時間を稼げ!」

「は、はい!」

「私がそれを見逃すとでも思ったのか!」

 

セイバーの攻撃が激しくなる。

マシュは次第に消耗していくも、懸命に耐えた。

 

「準備出来たぜ、食らいな!灼きつくす炎の檻(ウィッカーマン)!!」

「無駄だ、約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!!」

 

宝具がぶつかる。

その威力は、それなりの時間準備したキャスターとろくな準備もせずに速射したセイバーで拮抗していた。

それは乱入者によって崩れることとなった。

 

「Iam the bone of my sword, 『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』!!」

 

セイバーに向かって飛んできた剣が爆発する。

それは宝具の爆発。

普通の英霊であればまずしないその攻撃は、一人の英霊の手によるものだった。

 

「おじいちゃん!」

「悪い、アーチャーに少し時間かけすぎた!」

 

そう、衛宮士郎である。

衛宮士郎の登場にカルデアの面々は安心したような反応をした。

しかし、セイバーの動揺は大きいものだった。

 

「シ、シロウ!?」

 

その動揺は致命的なものであり、その瞬間に勝敗は決した。

倒壊する炎の巨人とそれに巻き込まれるセイバー。

巨人が消滅した後には、確かにセイバーはまだ消滅してはいなかった。

だが、すでにセイバーは限界である。

真正面から宝具を受けたのだ、いくらセイバーとは言え、限界はあったということだ。

 

「セイバー」

「シロウ・・・?本当にシロウなのですか?」

「見ての通りだ。サーヴァントとして呼ばれたんだ。そこに関してはアーチャーとたいして変わらないな」

「先程の狙撃、見事なものでした。あの一撃にあなたの研鑽の全てが乗っていましたよ?強くなりましたね」

「伊達に80年も生きてねえよ、これでも正規の方法で英霊になってるんだからな」

 

いつの間にかセイバーの体の汚染は消えていた。

セイバーは眩しそうに目を細める。

その体はすでに消え始めていた。

 

「シロウ、どうかお気をつけて。聖杯を巡る戦い、グランドオーダーはまだ始まったばかりです。・・・最後にあなたにあえて良かった」

「待て、それは一体どういう意味なんだ!?」

 

それに答える前にセイバーは退去した。

最後の顔はきっと幸せそうであったことだろう。

 

「うお!?俺もここで終わりみてえだ!次に呼ぶときはランサーで呼んでくれよマスターの嬢ちゃん!」

「は、はい!ありがとうございました!」

 

キャスターも退去し、特異点は修復された。

 

「それで、これがこの特異点の原因の聖杯か」

「セイバーさんがお持ちでいらしたようですね。私の盾であれば安全に保管出来るようです」

「なら、任せるぜ」

 

ひとつ目の聖杯はカルデアに渡った。

残りの特異点は全部で7つ。

まだ、戦いは始まったばかりである。




次回で冬木終了です。

Aチーム助ける?

  • 全員助ける!
  • 全員助ける!ただしベリル、テメーは駄目だ
  • 全員死ぬ、慈悲はない。
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