祖父と孫   作:森羅万象チョコ

7 / 16
アンケート結果に沿って書いていくぜ!


カドックと衛宮士郎

カドック・ゼムルプスは魔術師である。

ポーランド出身の魔術師としては平凡で、特筆すべきところはない、そんな青年である。

さて、本来の歴史であれば彼はカルデアのレイシフトAチームに選ばれ、初めてのミッション開始直前に爆破され死亡するはずであった。

そんな彼の人生は本来の歴史と大きく変わっていたりする。

転機は彼がまだ6歳になったばかりの頃まで遡る。

 

彼が母親と共に訪れたコンビニ。

片田舎にあるその場所はたいした客もいない地元の住民が利用する程度のものでしかなかったのだが、何を考えたのかその店で強盗が出たのだ。

幼いカドックと戦闘向きの魔術師ではなかった母親は震えるばかりであったが、その店にいたアジア人の老人の手によりその事件は解決された。

後からカドックが聞いた話では、その老人こそ亡くなる数年前の英雄衛宮士郎であったのだ。

士郎はポーランドの地で起きた魔術師による連続殺人事件の捜査に協力しており、たまたま買い物に店によっていたのだ。

士郎の事情はともかく、幼いカドックにとってその経験は鮮烈で、その一件から彼は衛宮士郎の所謂ファンになっていたのだった。

 

 

 

時は現代に戻る。

レイシフトを終え、冬木より帰還した士郎は召喚室にいた。

 

「それじゃ、いっちょ召喚と行こうか!」

 

マスターである立香が新たな戦力となるサーヴァントを召喚するためである。

勿論、士郎とマシュも同行し、管制室で所長達によるバックアップも行われている。

床に置かれた星晶石(なけなしのカルデアの電力から生成された魔力の塊のことである)が光輝き、サーヴァントが召喚される。

最初に召喚されたのは

 

「サーヴァント、ランサー。クー・フーリンだ、よろしくなマスター」

「おお!兄貴だー!」

 

全身青タイツのランサー、クー・フーリンである。

 

「今回は聖杯戦争じゃねえらしいが、まあ人理の危機ってならしっかり働くぜ」

「はい、よろしくお願いします!」

 

続いて召喚されたのは、

 

「サーヴァント、アーチャーだ。よろしく頼むよマスター。って何故貴様がいる!衛宮士郎!」

「俺がサーヴァントだからだ、アーチャー」

 

赤い外套のアーチャー、エミヤである。

 

「おじいちゃんの知り合いなの?」

「おじいちゃん!?」

「こいつは平行世界の俺だよ。凛とも結婚せずに一人で戦い続けたらこうなるらしい」

「へー」

「んだよ、またこいつか。いい加減運命感じちまうぜ・・・」

「ちょっと待て、おじいちゃんとはどういう意味だ!」

 

なにやらエミヤが騒がしいが、直ぐに最後のサーヴァントが呼び出される。

 

「サーヴァント、セイバー。召喚に応じ参上した。問おう、あなたが私のマスターか?」

「騎士王だー!」

「セイバーも呼ばれたのか。なんにせよ味方なら心強いぜ!」

「おい、質問に答えろ衛宮士郎!」

「久しぶりだな、セイバー」

「ええ、英霊にまで至るとはずいぶんと強くなりましたね、シロウ」

『いやー、良かった良かった。召喚に応じてくれたサーヴァントは皆協力的ですね、所長』

『まあ、そうね。マシュ、取り敢えずそれぞれのマイルームに案内してあげなさい』

「はい、わかりました」

 

叫ぶエミヤに、兄貴と戯れる立香、二人だけの空間を作り出す士郎とアルトリアとかなりぐだぐだな雰囲気になりかけた召喚室であったが、ここで士郎が待ったをかける。

 

「いや、マイルームの前にコフィンまでセイバーと行きたい。ロマニかオルガマリーが来てくれると助かるんだが」

『それなら僕が行きますよ。所長はどうします?』

『・・・私も行くわ、多分大事な話でしょうし』

 

マシュと立香の案内によりエミヤとクー・フーリンがマイルームにいっている間、士郎達は冷凍睡眠させているマスター達のコフィンの前に集まっていた。

 

「この中で優先的に治療した方が良いやつは誰だ?」

「それは、症状的な意味で?それとも戦力的な意味でですか?」

「いや、どっちもだな。症状的に危険なやつから治療したいがな」

「それなら、戦力で見てもらって大丈夫です。皆ケガの具合は同じですので。でもどうやって治療する気何ですか?」

 

士郎はおもむろに鞘を投影する。

 

「こいつを使う。これとセイバーがいれば一人ずつなら治療できる」

「これ、アヴァロンじゃないの!?士郎さんが何故これを?」

「話すと長くなるんだがな・・・」

 

士郎が投影したのはアヴァロン。

一時期士郎の肉体を回復するのに、体内に埋め込まれていた物であり、騎士王アルトリア・ペンドラゴンの宝具エクスカリバーの鞘である。

 

「なるほど!確かに所有者の傷を治癒するアヴァロンであれば瀕死の人間も助けることができる!」

「なら、早速治癒するか?良いか?セイバー」

「私はいつでも構いませんよ」

「ああ、はい!まずはですね・・・」

 

 

そんなこんなで数日後。

アヴァロンによりひとまずAチームのメンバーであるキリシュタリア、カドック、オフェリア、ペペロンチーノ、デイビッドが蘇生された。

ベリルは士郎の知り合いが追っていた殺人者であることが判明したため蘇生が見送られた。

 

「ん・・・、ここは・・・」

 

始めに目覚めたのはキリシュタリアであり、まだベッドから動けないながらも蘇生に感謝していた。

次に目覚めたのは、カドックであった。

 

「医務室だ」

「キリシュタリア!?」

 

カドックは目覚めて早々に包帯グルグル巻きで絆創膏やガーゼだらけのボロボロな姿のキリシュタリアという衝撃的な映像を見せられることとなった。

 

「お前も怪我とかするんだな・・・」

「おかしなことを言うな?私も人間だ、怪我の一つや二つするさ」

 

いつもであれば何を冗談言っているんだとなるところであるのだが、今の姿を見るとそうも言っていられない。

カドックが衝撃を受けていると近くから声がかけられる

 

「おお、お前も目が覚めたのか」

「誰だ?」

「サーヴァントの衛宮士郎って者だ。お前が小さい頃に会ってなかったか?」

 

カドックは喜びと衝撃と怪我の痛みがいっぺんに来て倒れた。




こんな感じで良いですかね?

Aチーム助ける?

  • 全員助ける!
  • 全員助ける!ただしベリル、テメーは駄目だ
  • 全員死ぬ、慈悲はない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。