水無月空は夢から醒めない   作:ゲーミング

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 設定だけ書いて書いてなかったので実質初投稿。
 主人公の容姿等はキャラメーカーから引っ張ってくるので今後に期待して下さい。

 2022/05/29挿絵追加

【挿絵表示】
水無月空(学生服)
 使用させていただいたのは【はりねず版男子メーカー】様です。


第1話【電子音からしか摂取出来ない栄養素がある】オリ主挿絵あり

 夢とは無意識的に脳が見せる幻覚だと誰かに聞いた覚えがある。だけど別に俺は爆発だの巨大生物なんかに興味は無い筈なんだ。

 余りにも突拍子の無い夢を見て目が覚めてしまった。時刻は深夜二時。丑三つ時である。

 次の日が休みならフィーバータイムだし、なんだったらここら辺からテンションがバグってくる。

 生憎と今日は学校だし、明日も学校なのでパチスロの電子音聞いてやるゲームは出来ない。

 

 そもそも現13歳でパチスロの電子音聞いて、脳内麻薬生産しつつ脳ミソを快楽物質でゴボゴボに溺れさせて良いものだろうか?

 良いんだよ。だって気持ちいいんだもの By水無月空。

 

「……夢見悪過ぎて寝れないの草なんだよなぁ……今時ソシャゲでもあんなステージとか出ねぇぞ」

 

 色彩設定どうした?と言わんばかりに絵の具零した様な地面なんて誰が求めてるのか。そう言うのはホラゲとかの世界観なんよ。

 もう4月半ばってのに、寝苦しい。

 地球温暖化は順調に進んでるんだろうね、外の世界はウイルスとかが蔓延ってて人が生きて行けない環境とか教わったけど、実際に見て無いから分かんないんだよ。

 

 ウイルスって言われてんだから、ろくでもないモノなのは確かだろうけど。

 そう言えば友奈とやったホラゲは楽しかったな。

 一生ウイルスによって作られたゾンビに追いかけ回されてる友奈の悲鳴が聞けてニヤケ顔が抑えられなかった。

 

「ゲームしようって誘った時は笑顔でOKしてくれたけど、ホラゲって教えたら顔面蒼白になってたの本当に好き。好きな子の嫌がる顔は見たくないけど蒼白は見たいわ……」

 

 何度も寝返りを打つけれど、布団が擦れる音と嫌な汗で一向に眠れない。今から登校時間までゲームでもしよう。

 ウイルスの事考えてたらゴリラのウイルスバスターもとい、ゾンビバスターやりたくなってきた。

 ナンバリング増えていく事にシナシナになって行くゴリラは実際面白い。

 

「ホラゲをやる時は電気を消して、イヤホン付けて大音量で遊びましょう!尚刺激のせいで余計に眠れなくなるのは確定してるからいつも通りの夜更かしタイムになるな。まーた東郷に怒られちゃう」

 

 普段は優しいのに、夜更かしとかした後は結構怒るからバレないようにしないとね。大丈夫さ!なんてったって夜更かしした後の俺は最強なんだ!

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 お日様ポカポカいい天気。お日様ポカポカくそぼけ。眠いよ、ホラゲやってた所為で変に眠気来ちまったし、こういう時に限って日直だから朝はええんだ。

 

「おはよう友奈、東郷」

 

「おっはよー!今日は寝坊しなかったんだね〜」

 

「俺を誰だと思っていやがる……不撓不屈の男の子空様だぜ!なぁ東郷!」

 

「目の下クマ出来てるけど、空くんまた夜更かししたでしょ?」

 

 速攻でバレました。いつもと変わらない時間に友奈の家の前に居たし、テンションとかもいつも通りな筈なのに、顔合わせた瞬間にバレました。やっぱり何処ぞの叔父さんの台詞使うのは負けフラグだったか。それとも魂のアニキのセリフがいけなかったのか?オマージュしたのが悪かったか。

 

「大丈夫大丈夫、眼鏡かけてるからクマなんて目立たないよ」

 

「じゃあ眼鏡を外すか叩き割ってあげる」

 

「どうして!?」

 

「眼鏡が有るから夜更かしが直らないのなら、そうするしか無いじゃない!」

 

 皆死ぬしかないじゃない!あ、違う。

 この眼鏡無くなったら不味い。幾ら百均で買ってるからって小遣いカットされてる状態で100円は辛い。伊達眼鏡だから別に無くたって良いけど、眼鏡掛けてると頭良さそうに見えるから掛けてたいんだよね。頭良いですアピールとテストの時の寝てねーわアピールは欠かせない。

 

「まぁまぁ、東郷さんもそこまでにしてあげてよ」

 

「……友奈ちゃんは空くんに甘過ぎるわ。夜更かしって身体に凄く悪いのよ?」

 

「その程度で身体を壊す事は」

 

「この間夜更した結果、体調崩してそーくんが熱出した時に看病してあげたの私だけど、次からしてあげないよ?」

 

 すっごい笑顔で圧かけて来る友奈。幼馴染だからってそんなので屈したりなんかしないんだからね!

 

「……以後気をつけさせていただきます」

 

 ……友奈には勝てなかったよ。くっ、殺せ!

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 登校中、何時もより強い陽射しを受けて若干へばったけど無事学校に到着。まだクーラーとか付けねぇのやば過ぎ、熱中症で倒れちゃうよ。後は睡眠不足。

 

「おはよう男みてぇな女、空」

 

 気さくな挨拶で性別を間違えてくる輩が一人。ちょっと前に部活動の一環として無くした紙飛行機を探して欲しいとか頼んで来た友人Aが話しかけて来た。

 俺髪長いから三つ編みにしたりポニテにしてっけど、髪遊びする為に伸ばしてるだけでちゃんと股間に性剣エクスカリ棒有るんだよなぁ。

 

「逆だからな。とりまおはようさん」

 

「……空男みてぇな女、おはよう」

 

「口で説明しねぇと分かんねぇか?」

 

「えっと……男みてぇな女おはよう空」

 

「違ぇんだ!そこじゃないんだ!どうして伝わらないんだ!届け!俺の想い!」

 

「空くん。思いを伝える努力をしないのは、罪だと思うの私」

 

「汲み取らない方も汲み取らない方だと思いますけど!?東郷話聞いてたならツッコミ変わってくれよ!」

 

 何時も俺がボケてたり友奈がボケボケしてる所ツッコんでる東郷が仕事サボったらダメだろ。助けて。

 

「……ふっふふ……その、私親しくない人と話すのはちょっと……ふふ」

 

「ごめんな……俺も女の子と話すのはちょっと」

 

「めんどくせぇなコイツら!」

 

 別にコミュ障でも無い癖に。後東郷笑うな、可愛い(迫真)と言うか女の子と話すの躊躇ってるのに俺と話せてるって事は、事実上俺が男だってわかってるって事なのでは?

 空は訝しんだ。

 

「なになに?私が日直の仕事してる間に何があったの?」

 

 なんやかんやで日直の仕事を終わらせた友奈が俺達の元へ戻ってくる。友人Aは当の昔に消え去った。と言うかクラスが違うから。なんで態々クラス違いの奴に挨拶だけしに来て帰るんだ奴は。

 

「東郷に遊ばれただけだよ。もっと早く来て欲しかった」

 

「ごめんなさい……でもそーくんも日直の仕事手伝ってくれなかったし……おあいこって事にならないかな?」

 

「ダメです。帰りにコンビニで棒付きキャンディ買ってください」

 

 グルグルの丸い奴じゃ無くて、飴玉に棒突っ込んだタイプがいいなぁ。味とか甘ければ甘い程おいしいからストロベリーとかブルーベリーとか欲しいです。

 

「友奈ちゃんに買わせようとしない!後日直の仕事くらい手伝ってあげて!」

 

「いーじゃん!この間友奈とアイス半分こしたし!今回だって棒付きキャンディ半分こするから!」

 

「そういう問題なの!?いや待って、アイス半分こは分かるけど、棒付き飴を半分こってどういう事?落ち着いて説明してくれないかしら。今の私は冷静さを欠こうとしているわ……」

 

「そんだけ喋れてれば冷静さは大丈夫だろ」

 

「アイス半分こしたって言うけど、私一口しか貰ってなかったと思うんだけど……?」

 

「……空くん?」

 

「………………もうすぐ授業始まるから席に座れよ。俺は寝るから」

 

「……後でしっかり聞くからね?」

 

 すっかり友奈の保護者です東郷さん。参りました東郷さんだよ。棒付きキャンディ買っては冗談だったけど、アイス一口は本当の事だから怒られそう。

 俺が悪いんですけどね……。

 

 

 寝不足の頭がやたら重く感じる。お天道様はいつも通りかそれ以上に光ってるけど、瞼を閉じればあら不思議。襲いかかって来る睡魔によって目の前が真っ暗になりました。

 

 おやすみなさい。

 

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 

「——ん!—き—!そ——!」

 

 ……凄く眠いんだ友奈ラッシュ。このまま眠らせてくれ。と言うか友奈ラッシュってなんだ。友奈がラッシュして来んのか?無理だろ、色んな意味で。

 

「そーくん!起きて!」

 

 なんか、声上擦ってないか?微かな違和感。不思議と軽い瞼を開けばソコは———。

 

 

「……わぁ、夢で見たわ」

 

 涙目の友奈を視界に入れると嫌でもその背景が目に映る。夢で見たよコレ。後座って寝てたと思ってたけど、なんで立ってるんだろうね。舞空術か何か?俺は気の使い手だった……?

 

「そーくん!」

 

「はいはいおはよう。立ったまま寝てたのは流石に器用だな俺。特技にしよっと」

 

 涙目になってる友奈の頭を取り敢えず撫でとく。不安とかで泣いてる時は頭を撫でるベし。肉体的接触があると安心して少し落ち着くって聞いた。

 

「で、どこなんだいここは、お爺ちゃん等々ボケちゃった?」

 

「空くん……訳が分からないのに、貴方がそばに居るとどうしてか安心するわ……主に頭痛で」

 

「それが恋って奴さ!」

 

「こんな恋要らないわよ!」

 

 悪夢が正夢になっちまった。って事は白い怪物と謎の爆発も何処かで起きるって考えると、俺の日常も消し飛ばされたんだなって。

 

 まだこの時は呑気に考えてたんだ。




 「夢で見たからって冷静な訳じゃ無いんですごめんなさい!」
 「なんで空が此処に居るのよ!?自力で侵入を!?」
 「俺は……空ではない。スーパー空だ」

次回【初めはシナシナだったクリスがナンバリングが増えていく事にムキムキになって行くゴリスが見たい】

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