ドレアム様の暇潰し!!異世界に我は征く!   作:プロトタイプ・ゼロ

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ギフトカードというのは便利かつ高価なものらしいな

 白夜叉とのギフトゲームを終えた我が人間体に戻りみんなの元に戻ると、いきなり十六夜にヘッドロックをかまされた。

 

「いやぁ〜強いなお前! まさかあそこまで強いとは思ってなかったぜ」

 

「そうね。あんな力を隠してたなんて酷いじゃない」

 

「でも、ドレアムって魔王だったんだ?」

 

「あわわわわわわわわわ!! どうしましょうどうしましょうみなさん! 私はとんでもない人を呼んでしまったようです!」

 

 上の順から十六夜、飛鳥、耀、黒ウサギが個々で感想を言う。我とて別に隠してた訳では無いのだが、人間体でこの世界に来たから別にいいかと思っていただけだ。

 

 だが黒ウサギ。貴様は許さん。後でメラ撃ちの刑だ。覚悟しておけ!

 

「ヤレヤレじゃあのぉ、まぁいいか。さて、お主らがここに来た理由を聞かせてもらおうかの?」

 

 思い出したかのように白夜叉がこちらを見た事で、今日ここに何をしに来たのかを思い出した黒ウサギが手を叩く。

 

「そうでした! 白夜叉様! ギフト鑑定をお願いします」

 

 その言葉を聞いた瞬間、白夜叉の顔が気まずそうにそっぽを向く。なるほど、あの顔から察するに鑑定が苦手なのだな?

 

「よ、よりにもよって鑑定とは……専門外どころか無関係もいいところなのだがの」

 

 ふむ、まさかの無関係と来たか。だがそれでも多少はできるのであろうな?我のいた世界では自分の属性とは無関係な魔法を使う魔道士や魔女などわんさかいたぞ。

 

 白夜叉は困ったように白髪を掻きあげ、着物の裾を引きずりながら四人の顔を両手で包んで見つめる。

 

「どれどれ……ふむふむ……うむ、四人ともに素養が高いのは分かる。しかしこれではなんとも言えんな。おんしらは自分のギフトをどの程度に把握している?」

 

「企業秘密」

 

「右に同じ」

 

「以下同文」

 

「殺すぞ?」

 

「うおおおおい!? いやまあ、仮にも対戦相手だったものにギフトを教えるのが怖いのは分かるが、 それじゃ話が進まんだろう……っておい最後のまて! なんだ殺すぞって!」

 

「別に鑑定なんていらねえよ。人に値札張られるのは趣味じゃない」

 

 ハッキリと拒絶するような声音の十六夜と、同意するように頷く飛鳥と耀。

 

 困ったように頭を掻く白夜叉は、突如妙案が浮かんだとばかりにニヤリと笑った。

 

「ふむ。何にせよ“主催者”として、星霊のはしくれとして、試練をクリアしたおんしらには“恩 恵”を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度良かろう」

 

 白夜叉がパンパンと拍手を打つ。

 

 すると十六夜・飛鳥・耀・ドレアムの四人の眼前に光り輝くカードが現れた。

 

 カードを見てみるとそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すネームが記されていた

 

 

 

 

 

 コバルトブルーのカードに逆廻十六夜

 

□ギフトネーム“正体不明(コード・アンノウン)

 

 

 

 ワインレッドのカードに久遠飛鳥

 

□ギフトネーム“威光”

 

 

 

 パールエメラルドのカードに春日部耀

 

□ギフトネーム“生命の目録(ゲノム・ツリー)”、“ノー フォーマー”

 

 

 

 

 ダークグリーンのカードにドレアム

 

□両切天秤刀、光系魔法、闇系魔法、炎系魔法、水系魔法、雷系魔法、爆発系魔法、重力系魔法、究極魔法、マジェス・ドレアム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 な、なんだこれは? いや確かに暇すぎて魔法の修練を怠ることなく極めていたが、なんだ究極魔法って!?

 

 我の使う剣技は両切天秤刀があればなんとかなると思うが、これは異常なのではないか? 流石にかの勇者達も属性魔法のカンストはしてなかったぞ。

 

「な、それはギフトカード!」

 

 我らの持つカード……ギフトカードというものを手にした我らを見て、黒ウサギが声を上げる。そんなに珍しいものなのか? 我に言わせればそこまで価値あるものには見えんが。

 

「お中元?」

 

「お歳暮?」

 

「お年玉?」

 

「……」

 

「ち、違います! というかなんで皆さんそんなに息があってるのです!? このギフトカードは顕現しているギフトを収納できる超高価なカードなのですよ! 耀さんの″生命の目録″だって収納可能で、それも好きなときに顕現できるのですよ!」

 

「つまり素敵アイテムってことでオッケーか?」

 

「だからなんで適当に聞き流すんですか! あーもう、そうです、超素敵アイテムなんです!」

 

「ふむ、そんなにも高価なものだったとは……勇者の剣の方がもっと価値あると思うのだが……」

 

 暫くすると、白夜叉が言った

 

「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの名と旗印も記されるのだが、お主らは″ノーネーム″だからの。少々味気ない絵に成っているが、文句は黒ウサギに言ってくれ」

 

 我のカードには魔神ダークドレアムを表す紋章が描かれているのだが……これはいいのか?

 

「ふぅん……もしかして水樹って奴も収納できるのか?」

 

 十六夜は水樹の方へカードを向けた

 

 すると、水樹は細かな光の粒子となり、十六夜のギフトカードへ吸い込まれていった

 

「おお? これ面白いな。もしかしてこのまま水を出せるのか?」

 

「出せるとも。試すか?」

 

 黒ウサギが急に二人の会話に割り込んできた

 

「だ、駄目です! 水の無駄遣い反対! その水はコミュニティの為に使って下さい!」

 

 チッと苛つく十六夜の後ろでハラハラする黒ウサギ。

 

 それを見る白夜叉は高笑いをした後、解説をする。

 

「そのギフトカードは、正式名称を″ラプラスの紙片″、即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった″恩恵″の名称。鑑定は出来ずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというもの」

 

 十六夜は不敵に笑いながら言った

 

「へえ? じゃあ俺のはレアケースなわけだ」

 

 十六夜は笑みを浮かべたまま、白夜叉にカードを見せる。カードを見た白夜叉は驚嘆した。そしてひったくるように奪うと信じられないような目でカードを睨む。

 

「……いや、そんな馬鹿な」

 

 白夜叉は十六夜のギフトカードを見てみるとそこには確かに正体不明(コード・アンノウン)の文字があった。

 

正体不明(コード・アンノウン)だと……? いいやありえん、全知である″ラプラスの紙片″がエラーを起こすはずなど」

 

「何にせよ、鑑定は出来なかったってことだろ。俺的にはこの方が有り難いさ」

 

 十六夜は白夜叉からギフトカードを取り上げると、ギフトカードを懐に戻す。

 

「今日はありがとう。また遊んでくれると嬉しい」

 

「ああ、中々に楽しめたぞ。ついでにいろいろとわかったこのもあるからな」

 

「あら、駄目よドレアム君、春日部さん。次に挑戦するときは対等な条件で挑むんだもの」

 

「ああ。吐いた唾を飲み込むなんて、格好つかねえからな。次は渾身の大舞台で挑むぜ」

 

「我ともまた遊んでもらおうか?」

 

「誰が二度とお主と闘うかぁ!!コホン!……ところで」

 

 最後に我が言った言葉に、白夜叉は焦りながら全否定すると顔を真剣にすると問う。

 

「今更だが、一つだけ聞かせてくれ。おんしらは自分達のコミュニティがどういう状況にあるか、よく理解しているか?」

 

「ああ、名前とか旗の話か? それなら聞いたぜ」

 

「ならそれを取り戻す為に″魔王″と戦わねばならんことも?」

 

「聞いてるわよ」

 

「………では、おんしらは全てを承知の上で黒ウサギのコミュニティに加入するのだな」 

 

「そうよ。打倒魔王なんてカッコいいじゃない」

 

 ん? それだと我もその中に入るのでは? 飛鳥よ、ちゃんと考えて物言ってるのか?

 

「″カッコいい″ですむ話ではないのだがの……全く、若さ故のものなのか。無謀というか、勇敢というか。まあ、魔王がどういうものなのかはコミュニティに帰れば分かるだろ。それでも魔王と戦うことを望むというなら止めんが…………その娘二人。おんしらは確実に死ぬぞ」

 

 白夜叉は威圧を込めて言う。その威圧に女二人は喋れなくなる。

 

 白夜叉の言っていることは正しい。魔王というのはそんな簡単に倒せる存在ではない。夢の世界に住まう我も『破壊と殺戮の神』だとか、『魔神ダークドレアム』だとか『魔王ダークドレアム』だという名で呼ばれていたからだ。

 

 今では我の世界で我に勝てる者などいない。それこそ我を超えるほどの修練をしてきた者だとしてもだ。あの勇者でも勝つことなく死んで逝ったのだぞ?

 

 この世界の魔王がどれほどの強さを持っているかは知らんが、恐らく十六夜ですらも勝つのは難しいだろう。我の感じる所、どこからに封印されているであろう魔王の力には、な。

 

 だが、それを理解していても我は不敵に笑ってしまう。

 

「何を言っている? この我がいる限り、無様に死なせるわけがなかろう? どのような敵が来ようとも、破壊と殺戮の神であるこの我『魔神ダークドレアム』の敵ではないわ!」

 

「ま、まぁ、お主が出たらこの世界の魔王なんぞ誰も勝てんじゃろ」

 

 我の言葉に一瞬だけ白夜叉がたじろぐ。

 

「安心しろ白夜叉。どのような魔王が現れてもこの我が守ってやる。武人の言葉に二言はない」

 

「そうか。なら安心じゃな。」

 

 肩の力を抜いた白夜叉は少し大人びた顔で言う。

 

「まあ、何はともあれ。魔王の前に様々なギフトゲームに挑んで力を付けろ。ドレアムのような人外はともかく、おんしら二人の力では魔王のゲームを生き残れん。嵐に巻き込まれた虫が無様に弄ばれて死ぬ様はいつ見ても悲しいものだ」

 

「………………ご忠告ありがと。肝に銘じておくわ。次は貴方の本気のゲームに挑みに行くから、覚悟しておきなさい」

 

 飛鳥は不機嫌そうな顔をして答える。自分でも今の実力ではまだまだ足りないということがわかっているのであろうな。だからこそ飛鳥も耀も自分にイラついてくる。それはいいことだ。

 

 自分の実力を大して理解せず大物と戦って死んでいく戦士など大勢いた。我はそんなものをいつも見てきた。だからこそ自分の実力をちゃんと理解している二人を見ると、武人として共に鍛えたくなる。

 

「ふふ、望むところだ。私は三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも遊びに来い……ただし、黒ウサギをチップに賭けてもらうがの」

 

「嫌です!」

 

「よかろう!」

 

「よくありません! ドレアム様も悪ノリしないでください!」

 

 即答する黒ウサギ、悪ノリする我、それにハリセンをして避けられる黒ウサギ、その光景を見て拗ねる白夜叉。

 

「つれないことを言うなよぅ。私のコミュニティに所属すれば生涯を遊んで暮らせると保証するぞ? 三食首輪付きの個室も用意するし」

 

「三食首輪付きってソレもう明らかにペット扱いですから!」

 

 そんな漫才の様なことをした我らは、サウザンドアイズの二一○五三八○外門支店を後にした。

 

 

 

 

 




足りない……なんか色々と足りない。

か、感想を……感想をください

魔王軍に参加させるキャラ

  • ベムラー(ULTRAMAN)
  • ギルドナ(アナザーエデン)
  • ゴクウブラック(ドラゴンボール超)
  • 魔勇者アンルシア(ドラゴンクエストX)
  • ブラックマジシャンガール(遊戯王)
  • 魔人ブウ御飯吸収(ドラゴンボール)
  • サイラス(アナザーエデン)
  • ダークザギ(ウルトラマン)
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